秋、絶好のツーリング日和とも言える11月初旬、八ヶ岳にホンダのバイクが大集結。スーパースポーツ、ツアラー、クロスオーバー、デュアルパーパスからスクーターまで、その数は何と400台を超えた。ツーリングの後もお楽しみは終わらない。温泉あり、豪華な夕食あり、そしてゲームで盛り上がるパーティーあり！　そんな、ホンダ・ユーザーの年に１度の“エンターテインメント”の場「DREAM PARTY」にお邪魔してみた。

「DREAM PARTY（ドリームパーティー）」は、全国ホンダドリーム会 関東・東京ブロックのドリーム店とユーザーが年に１度集う秋恒例、一泊二日のイベントだ。今年は会場を昨年までの長野・白馬から山梨・八ヶ岳に移し、11月２・３日に開催された。

　参加者は各ドリーム店単位でツーリングを楽しみながら、パーティー＆宿泊会場となる八ヶ岳ロイヤルホテルを目指す。ルートは様々。それぞれ高速道路でゆったりクルージングを楽しんだり、途中高速を下りて景色が赤く色づき始めた風景のワインディングを楽しんだようだ。中にはタンデムで参加する人も見られた。

　秋が深まりつつあるとは言え、八ヶ岳近辺でも昼間はお天道様のおかげでとても心地よい。そんな陽気の中、関東１都６県から出発してきた参加者達が続々と到着。ホッと一息ついている人、仲間と記念撮影をしている人、充実した時を過ごしてきたであろう笑顔に満ちている。昨年のパーティー以来、１年ぶりの再開を果たした人もいるようだ。そうこうしている内に、パーティー参加者に用意された駐車場がホンダのバイクであっという間に埋め尽くされていった。

　お楽しみはまだまだこれからだ。というか、これが最大の“お目当て”という人もいたはずだ。バフェスタイルの夕食とイベント名となっているパーティー。今回は過去最多となる440名が参加しているというから“大宴会”とも言えるだろう。

　ドリーム店が独自に行っている、期間内に走った距離を競う「Challenge CLUB」の表彰式、ユーザー＆ドリーム店スタッフによるクイズ大会と続き、参加者のテンションがピークに達する直前に豪華賞品争奪のじゃんけん大会に突入！　会場内は、この日のちょうど同じ位の時刻、“負け無し”マー君（田中将大）の先発で注目された日本シリーズ・Kスタ宮城に負けず劣らずの大盛り上がりぶりは、取材者として見ているコチラも思わず可笑しくなってしまうほどの楽しさであった。

　翌朝は参加者皆で記念撮影後、解散。また１年後の再会を約束し、直接家路を急ぐ者、改めてツーリングを楽しむ者、帰路もまたそれぞれ。バイクを通じ、共に走り、共に飲み、語る、“お客さんとお店”という関係以上の絆が生まれる 「DREAM PARTY」であった。

所沢から32台の大所帯でやってきた井野さん、愛車はシルバーメタリック塗装によって空冷エンジンの美しさが際立つCB1100無限エディションだ。ドリームパーティーへの参加は今回で２回目とのこと。大型二輪免許を取得して初めてのバイクで、教習車だったCB750からの乗り換えも違和感なかったとか。何より自然なライディング・ポジションがお気に入りの様子。今のところしばらく乗り換える気はないようで「CB1100はとてもいいバイク。敢えて言わせてもらうなら、CBシリーズにもっと個性を」とのことだった。

仲間を引率する“いぶし銀”的頼れる存在の糸井さんは今回、2013ニューモデル・CBR400Rに乗って桐生から参加。新世代のツイン・スポーツはベテランライダーも唸らせる高い完成度のようで、とにかく乗りやすいとか。31年間CB750FBにも乗り続けているという生粋のCB使いである糸井さんの言葉には重みがあった。

発表直後に注文し、４月に納車されたというF6B。走行距離は8,000km+に達していた。他にもCRF250Lをお持ちだというドリームパーティー初参加の北川さん曰く、とにかくF6Bのカタチに一目ぼれ！　ゴールドウイングと車両価格は大きくかけ離れていないのに装備は劣るけど、カッコ、スタイルが全てなんだそうだ。スピードを出していてもちゃんとオーディオが聞こえるなど、F6Bはとにかく快適の一言。

横浜から12台の仲間と参加の吉田さん。スタイル、ラゲッジスペース、燃費などがNC700X購入の決め手だったとか。１年間で1.6万km走行。通勤、ツーリングなどでお使いで、燃費は普段の走りで35～36km、ツーリングでは40km弱も走るそうだ。大型二輪免許を取得して初めて乗ったバイクがこのNC700Xで、乗りやすさ、優れた安定性がとてもお気に入り。気になるバイクを敢えて挙げるとしたらCB1300だそうだ。

バックオーダーを抱えるほどの大ヒットとなったPCX150を10月に購入したばかり。走行距離はまだ500kmちょっとという、千葉から参加の木島さんのピッカピカの愛車はウインドスクリーン、グリップヒーター、ETC、リアボックス、SP忠男マフラーなどオプション装備満載。スーパーカブからの乗り換えだという。車両価格はフォルツァよりお手頃、軽二輪としてはコンパクトで軽いので街中でも乗りやすく十分に速いとこがお気に入り。燃費は今のところ45～50km/ℓだとか。

「限定カラー、残りあと３台」が後押しとなり、 それまで乗っていたジェイドの不調を機にCB400SFへ乗り換えたという吉野さん。ドリームパーティーは今回で３回目の参加だ。ツーリングをメインに３年半で２万6000km走行。乗りやすくて、パワーもあって楽しい！　と、限定モデルの愛車が大好きな様子である。大型バイクにも魅力的なモデルが多いが、ジャストフィットという点でもCB400SFがお気に入りだと語ってくれた。

VFR800（２型）を９万km乗った後、2010年式CB1300STに乗り換えたという石橋さん、ドリームパーティーは今回で３回目の参加となる。クセがなく、そこそこの積載性、アップハンドルによるラクチンのポジション、そこそこのいいペースで走れるバイク、と評するCB1300を、約３年の間で何と13万2000km走行！　チャレンジクラブ・ポイントでも堂々１位を獲得し、表彰されるという、根っからのツアラーだ。東京モーターショーに出展されるニューモデルに期待しているとか。

横浜から参加の蓬田さんは御殿場から山中湖経由で八ヶ岳に到着。CRF250Lの他にもCBR600RR、FZ-1をお持ちだとか。各部に手の入ったCRFは自身初のオフ車で、１年半の間に8,000km走行。林道ツーリングなどを楽しんでいるという。今まで乗ってきたバイクとは異質の、軽くてヒラヒラとした身のこなしは、乗っていて楽しいの一言だそうだ。

乗り始めて２年３万km、通勤やツーリングでCBR250Rに毎日触れているという宇山さん。それまではシャドー750に乗っており、その重さに相当堪えていた様子。そんな時にCBRを試乗、一目惚れの即決だったという。北海道にも出かけるなど、CBR250Rと共にアクティブなバイクライフを送っている。今、気になるバイクはないそうだが、東京モーターショーに出展される新型CBR250Rはちょっと気になる!?

６月に購入、走行距離1,600kmの400Xで東京から参加の梅原さん。400Xは、ご自身のライディング・ポジションにピッタリのところが大のお気に入りだとか。それまではNC700Sに乗っていたのだが、足の曲がりが窮屈。700Xにすれば良かったと後悔するも、同系列のバイクにするのは悔しいので400Xになったそうだ。燃費はツーリングで34kmほど走るとか。普段はリード125と、2013年ニューモデルに囲まれ羨ましい！