ホンダ


●2013年11月11日
 次期長期テスト車両のCB400Fが来る。フレームNo.NC47-100096、ボディカラー:パールサンビームホワイト。オドメーター:2,145kmで通勤テストスタート。

 首都高速を利用して通勤。燃費は例によって満タン方法で。燃料タンクの給油口に付いたレベルプレートまでを目安に給油。次回の給油から燃費もご報告していく。ただし基本的に燃費に優しい乗り方はしてませんので燃費値はそれを前提に目安としてお考え下さい。

 CB400Fは、春に1週間程度通勤で使わせてもらったことがあるが、CB400Fのツインエンジンは軽やかに良く回ってくれて非常に気持ちが良かった。回転レンジの違いはあるが、CB400SUPER FOURの4気筒かと思えるくらいストレスフリーで1万回転まで一気に吹け上がる。一応1万回転以上でタコメーターがレッドになっている。ツインといえば「ブン回す」という言葉がピッタリのイメージが記憶に残っている世代だが、昨今のツインエンジン技術は素晴らしい。ホンダがミドルクラスでツインエンジン攻勢に転じたのも、このストレスフリーのテクノロジーの裏付けがあってのこと。コンパクトで軽量、そしてコストも当然削れるのだろうから、正しい選択だろう。CB400Fourを追いかけてHAWK-IIが登場した頃を思い出す(歳が分かりますね。ちなみに、車名もCB400Tにすれば良かったのに、と思ってしまったのは私だけでしょうか)。あの頃は「何でツインに!」と一部から随分と嫌味も言われたものだが、当時でも低中回転域でのトルクは明らかにツインの方に分があった。しかも今日のツインは、ストレスフリーで回転を上げられる技術も得ているのだから「街乗りメインに考えたらツインの時代」も納得できるというもの。

 ちなみにストレスフリーを裏付ける技術としては、ローラーロッカーアームやサイレントカムチェーンを導入して摩擦抵抗を低減したのをはじめ、ピストンには最新のコンピューター解析技術を駆使して剛性、強度、軽さのバランスを最適化するとともに、ピストンピンとコンロッドにCBR600RRで導入した表面処理の技法を用いて摩擦抵抗を低減している。また、180度位相クランクを採用するとともに、バランサーの位置をシリンダーの背面とすることでエンジンの低振動化とコンパクト化を達成。ピストン打音やギアノイズも抑え、優れた静粛性を実現している。

 ここで参考までにCB400FとCB400SUPER FOURのギア比の違いをご紹介。

■CB400Fの6速ミッションのギア比
1速 3.285
2速 2.105
3速 1.600
4速 1.300
5速 1.150
6速 1.043
減速比1次/2次 2.029/3.000

■CB400SUPER FOURの6速ミッションのギア比
1速 3.307
2速 2.294
3速 1.750
4速 1.421
5速 1.240
6速 1.130
減速比1次/2次 2.171/2.933

 CB400Fでは、100km/hは6速で5,000rpm、120kmが6速で6,000rpm、140km/hが6速で7,000rpmちょっとという感じで、6速がクルーズギア感覚ではなく、けっこう頑張って回している感じ。CB400SUPER FOURでは6速はクルーズギア的に使えた記憶があるのですが。ギア比自体はむしろCB400SUPER FOURの方がクロス気味。実際の走りの違いは、使える回転数の幅(CB400SUPER FOURは13,000rpmからがレッド)と最終減速比の違いですかね。

●2013年11月12日
 前日の午後に寒冷前線が通り過ぎてから急激に気温が下がり、朝はこの冬一番の冷え込みに。さっそくグリップヒーターのお世話になった。とりあえずスタートは「中」で、走り始めてから途中で「弱」に切り換えたが充分な暖かさだった。このオプション装備の「Honda スポーツ・グリップヒーター」は、装備していることをほとんど意識させないスリムでスッキリしたグリップヒーターだ。グリップ根元のプッシュスイッチを押すと「強」でオン、もう一度押すと「中」、同様に「弱」、そしてオフに切り換えられるようになっている。スイッチ自体に赤いインジケーターランプが仕込まれており、押した時に点滅回数の違い(強が3回点滅の繰り返し、中が2回点滅、弱が1回点滅)で強中弱が判断できるようになっている。ノーマルのグリップとの違いはこのプッシュスイッチ部分が新たに追加されているくらい。グリップ自体も細いので(ノーマルグリップと交換式)、知らなければグリップヒーターの存在に気がつかないことも。

10,000rpmまでストレス無くきっちり回ってくれるエンジン。昔の“ブン回す”ツインとはまったく別物の新世代ツイン。技術の進歩、は凄いですね。10,000rpmでレッドになってしまうのが残念なくらい。きちっと消音されてうるさくないのに回しているのが心地よく聞こえるエキゾースト・ノートもその気にさせてくれる。 あまりに素晴らしいエンジンに対して、若干足周りが追いつけていない、と感じてしまうことがあったのは、荒れている首都高速の路面のせいでしょうか?  メーターパネル左側のボタンでオドメーター部分の表示内容をセレクト、右ボタンでセット。左グリップ部にはグリップヒーター&コントロールボタンが追加されている。内側に取り付けられているのはETCのセンサーと作動状態表示部。

●2013年11月13日
 取材でクルマ出勤。

●2013年11月14日
 同クルマ通勤。

●2013年11月15日
 午後から雨、の予報だったが通勤には影響なさそうなのでCB400F出勤。CB400Fの棒グラフ式タコメーターは3千回転まで右斜め上方向に上昇、4千回転との間で右へ向きを変え、4千回転以上はそのまま水平に右端のレッドまで到達するというもの。この水平位置の回転を使っての通勤は楽しい。さすがに通勤レベル以上の高速域を使うとなると、スクリーンが欲しくなってしまう。それとSHOEIのHORNETも法定速度プラスアルファくらいまでで抑えないと“ひさし”が気流をまともに受けて首に負担がかかる。最新のスーパーネイキッド・スタイルとはいえ、ミニフェアリングを開発したっていいのではと思う。パーツメーカーの皆さん腕の見せ所ですよ。丸目にして懐かしいビキニカウルなんてのも。となるとタンクサイドのカウルは取り外したくなっちゃうし、フレームも見せたく…まあ、それでは本末転倒ということになるのでしょうか。

●2013年11月18日
 天気良し。朝晩は冷え込む。オプションのグリップヒーターがありがたい。出勤時、首都高速の横羽線上りが事故渋滞。大師を先頭に3kmの表示。湾岸線東行きへグルッと迂回する。湾岸線など無かった頃の1号&横羽線はいつもこんな感じの慢性渋滞路線でした。

 やはりこれだけETCが普及してきたのですから「渋滞○km以上になったら割引」なり、「下道より時間がかかったら返金」などの処理をETCにプログラミングすべきですね。VICS交通情報などを利用すれば簡単なことなのですから。そもそもETC車載器を利用者負担で着けさせていることをどう思っているのでしょうか。

 特に二輪用は機器の値段が高く、クルマの2~3倍もの費用がかかります。しかも首都高では一般的な高速道路で見られるような“軽自動車”割引も適用されない。料金所で止まらなくてもいい、などメリットでも何でもなく、通行料無料だったら当たり前。自分たちの人件費が大幅に低減できた、というだけのことでしょう。設備などの資産保全も税金で助けてもらって、利用料はそっくりいただき。少しでも利用者に還元しようという意志がほとんど感じられませんね。民営化して株式会社という民間組織になっても独占的に市場支配をしている現実は変わらず、ですから。

 三ツ沢から横羽線、1号線を使って勝島で降りるとぎりぎり800円で済みますが、湾岸線に回ると上限の900円に。100円の余分な負担も発生します。さらに距離も10kmちょっと余計に走ることになります。まあ、それでも昔と違って迂回できるだけありがたいですけどね。余談ですが、前回テスト車のCRF250Lでは横羽線が機動力的にピッタリでしたが、湾岸線を通るとなるとやはり余裕のあるCB400Fですね。瞬発的な加速力は、追い越しなどでの安全性を高めてくれてます。

●2013年11月19日
 天気良し。ちょっと寒いがまだオーバーパンツは必要なし。やっと秋晴れが続いている。

■燃料補給:10.89リットル、オドメーター:2,411km、トリップメーター:266.3km、燃費:リッターあたり24.45km。CB400Fの燃料タンク容量は15リットル、最後の燃料バーが点滅を始めた時点で残り約2.8リットルとなる。リッターあたり24.5km走るとして、満タンで367.5kmの航続距離を持つことになる。補給を促す点滅が始まってからでも、約70kmはガソリンスタンドを探せる計算に。

 CB400Fのメーターは、オドメーターの表示部分をスイッチの切り替えで、一般的なオドメーター、トリップメーターA、トリップメーターBだけでなく、瞬間燃費、平均燃費、燃料消費量を順に切り換えて表示させられる機能が搭載されている。技術の進歩は素晴らしいですね。満タン方法で燃費をいちいち測らなくてもOKってこと。次回の燃料補給までにどれぐらい正確なのか試してみましょうか。

●2013年11月20日
 東京モーターショー2013のプレスデー。CB400Fでお台場に直行。会場内は暑いのでトップケースの存在が助かる。といってもフルフェイスとオーバージャケットは一緒には収納しきれなかったのでヘルメットはホルダーワイヤーで対応。タンデムシートを開けるとヘルメットホルダーワイヤー(携帯工具入れに収納されている)用のフックが現れる。

●2013年11月21日
 モーターショー速報の編集作業で朝帰り。冷え込んでいて寒かった! 昼過ぎにCB400Fで出社。

●2013年11月22日
 横羽線上り生麦で渋滞3kmの表示。金港ジャンクションで急遽湾岸線経由へ迂回。日中の湾岸線はCB400Fのスピードレンジがほどよく使えて快適。日本の高速道路の法定速度を考えると400で充分以上でしょう。

■燃料補給:11.96リットル、オドメーター:2,659km、トリップメーター:247.6km、燃費:リッターあたり20.70km。湾岸線走行が多かったためか燃費が落ち込んだ。満タンで300kmしか走れないことになってしまう。回しすぎでしょうか。

●2013年11月25日
 雨クルマ通勤。

●2013年11月26日
 なんと浅田から谷町まで断続渋滞11km、で湾岸線に迂回出勤。このところ首都高速横羽線は昔のように渋滞が多くなってきている。

●2013年11月27日
 晴れ。朝は寒いが気持ちのいい秋晴れ。CB400Fも快調。

●2013年11月28日
 相変わらず晴れ。といっても秋晴れ、といえるほどスッキリ晴れているわけじゃない。

●2013年11月29日
 晴れ。取材が入っているので7時に家を出る。が、首都高速横羽線上り「生麦から平和島6km渋滞」の表示。例によって湾岸線に迂回するが、自然渋滞だけじゃなくあちこちで事故渋滞も起こってたみたい。で、会社にCB400Fを駐めて、電車で取材先の青山の絵画館前へと向かう。かつては二輪車にとって禁忌地帯だったここら辺でもやっと一ヵ所、二輪も駐車できる駐車場ができた、と現地についてから知った。

 最近はもう面倒くさいので事前にバイク駐車場の存在をチェックなどしていないで、さっさと諦めて電車で出かけることが多くなった。それこそ為政者の思う壺だろうが、せっかく調べても現地行ったら満車、なんてことがほとんど。かといって違法駐車する気にはなれない。クルマの百分の一も駐車場が整備されていないのに、取り締まりはクルマと一緒。まさに「二輪などこの世からなくなってしまえばいい」の意図が透けて見える。差別以外の何物でもない。犯罪者になりたくない善良な市民はバイクを利用できず、もともと二輪の駐車規制を厳しくさせた元凶ともいえるアホどもは、そんなことはどこ吹く風、二輪の駐車違反取り締まりに若干手心が加えられたらしいと知るとまたぞろ勝手にあちこちと駐めまくってる。悪法だろうと法は法、と規則を守ろうとする遵法者のみに不利益を押しつけて平気な今の社会の仕組みはおかしい。

●2013年12月2日
 晴れ。帰宅時首都高速横羽線が工事渋滞。大師あたりから生麦まで「渋滞45分」の表示。渋滞がなければ平和島から三ツ沢まででも25分程度。このところ毎日のように夜間工事をしている。たかが工事で渋滞ってなんだかな~だ。公共のインフラ整備だからガタガタ言うな、って感覚なのだろうか。一私企業となった現在は、自分たちの資産価値を維持、高める工事のために、料金支払って利用しているユーザーに迷惑を被らせている、という意識を少しでも持って欲しい。夜間利用者のみに不便をかけさせているのもおかしい。湾岸線迂回で無駄なプラス10kmと10分程度、そしてプラス100円の余計な出費。

■燃料補給:10.89リットル、オドメーター:2,945km、トリップメーター:286.0km、燃費:リッターあたり26.26km。燃費の数値が安定しないのは満タンの仕方に問題があるのでしょうか。レベルプレートの穴の位置まで給油、をきっちり徹底してみましょ。

●2013年12月3日
 晴れ。

●2013年12月4日
 晴れ。ボート免許の更新にCB400Fで本牧ふ頭へ。気持ちのいいお散歩、って感じ。この5年の間にボート免許を取り巻く環境に大きな変化はありませんでしたが、プレジャーボートの事故が相変わらず多いから注意してください、って。二輪車と同じように、事故の多発、規制の強化、自分で自分の首を絞める、というパターンを辿ってるようですね。小型操縦士免許は、前々回の更新の年の平成15年6月に、船舶職員法の改正で、それまでの5等級区分から2等級と特殊小型船舶に統合分離されるなど、制度自体に大きな改正がありました。自由に海外でも行ける(といっても、その場合機関長が同乗する必要がありますが)一級小型船舶操縦士免許と沿岸からの距離の制限があった二級とが合わさって新一級+特殊小型の免許になり、その他はひっくるめて新二級+特殊小型に。この中で総トン数や沿岸からの距離の違いで3区分の限定が付くように変更されました。そしてもうひとつ水上オートバイ用は、独立した特殊小型船舶操縦士免許として区分されるようになりました。ついでといってはナンですが、気持ちのいい外回りの足を伸ばしてモータースポーツライセンスの更新にも行ってきました。こちらはもう使う機会はない可能性が高いですけど、一応。

●2013年12月5日
 晴れ。

■燃料補給:12.85リットル、オドメーター:3,242km、トリップメーター:297.1km、燃費:リッターあたり23.12km。やはり排気量が大きくなると使い方(回し方)次第で燃費がかなり違って来ますね。

●2013年12月6日
 晴れ。よく続きますね晴れが。そのおかげで乾燥が凄くなってきている。

●2013年12月9日
 まだ晴れが続いている。所用でクルマ出勤。

●2013年12月10日
 雨のためクルマ出勤。

●2013年12月11日
 晴れ。取材のため、早朝6時にCB400Fで家を出る。寒い。グリップヒーターを最強の3段目「強」に。グリップヒーターのありがたさが身にしみる。手の甲側はそれでも寒いが、掌側が暖かいので全体で見ると指先がしびれる感覚にならない。おかげで指先がきちんと動かせて安全。

●2013年12月12日
 晴れ。寒さが厳しいという天気予報通り寒い。西伊豆で取材が入っていたので、早朝4時40分に家を出たのでなおさら寒い。ただ前の日の方が朝は寒かった、と思う。この日は伊豆でも一日中風が強く寒かった。

●2013年12月13日
 晴れ。

■燃料補給:11.53リットル、オドメーター:3,528km、トリップメーター:285.9km、燃費:リッターあたり24.79km。

●2013年12月16日
 晴れ。ちょっと気になってCB400Fの純正アクセサリーをホンダさんのサイトでチェックしてみました。というのも、最近のモデルは、標準でメインスタンドを装着してくることがほとんどなくなってしまったのですが、アクセサリー、またはオプションでメインスタンドを用意してくれていることがあります。残念ながらCB400Fには設定がありませんでした。ちなみにNC700にはあるんですよ、これが。自分でチェーン調整やオイル交換、など下回りのメンテをすることの多いユーザーには、メインスタンドがあるととても助かります。

●2013年12月17日
 晴れ。所用でクルマ出勤。

●2013年12月18日
 昼から雨か雪の天気予報でクルマ出勤。なかなか降らず、結局夕方から雨で助かった。ちょっとでも雪が積もってしまうと、交通渋滞で酷い目に。でも寒い。

●2013年12月19日
 午前中雨の予報。クルマ通勤。結局夜になっても雨は降り止まず、一日中降ってた。雪になること考えたら相当マシですが。

●2013年12月20日
 朝方まで雨が降っていたのでしょうか。CB400Fでの出勤時もまだ路面が濡れていました。青空も見えたのですが、雨もちらほらと、雪雲の名残が通過しているよう。首都高速がなんと「三ツ沢から大師まで断続14km渋滞」の表示。湾岸線も大黒あたりから台場まで渋滞。前々日、前日と雪の予報でクルマの運転を控えた反動と、年末渋滞が始まっているのでしょうね。

■燃料補給:7.88リットル、オドメーター:3,714km、トリップメーター:185.8km、燃費:リッターあたり23.57km。

 さて、一応本日までで“通勤急行”ダイアリーをPART1としてまとめてみました。

 CB400Fの長期テストを開始して1ヵ月ちょっと。乗れば乗るほど“これぞニッポンのバイク”の感が強まるCB400F。400クラスというのは実に日本の道路事情にマッチしたバイクです。通勤メインの生活バイクとして使うにはCB400Fはぴったりですね。街中走るのにフルフェアリングは必要ないですし、うちのパズルのような駐車場には駐めるのも面倒でしょう。400Xは押し出しが強くて周りの住民に威圧感を与えてしまうんじゃないかと。できるだけ「あ、バイク乗ってたんですね」の存在感の無さが生活バイクの基本だと思っているのですが。いやまあ、目立ちたいというのもこれまたバイク乗りの本能みたいなものでしょうから何ともいえませんね。また、ツーリングに出た時のことや、峠を走る機会などのことを考えるとCBR400Fや400Xに目が行ってしまって、CB400Fの選択の可能性はどんどん少なくなってしまうのでしょうか。

 最近、バイクに乗ってる方は“趣味”で乗る方がほとんどで、“生活”で乗っている人間は、原付スクーターのおばちゃんと原付二種のひっちゃきくん達を除くと、ほとんどいなくなってしまっている気がします。生活という面だけで考えれば軽二スクーターの方が使い勝手はいいですし、遵法精神の高い最近の若い方なら飛ばさないでしょうからスポーティーな走りもいらない。でもバイクに乗ること=生きるってこと、という人間にとっては、走ることが原点、といいきれないバイクでは意味がないですね。要はバイクに乗る側が変わったって事でしょう。さすがに最近はリターンライダーなどという言葉が露骨には使われなくなってきましたが、ほとんどの方は“趣味”でバイクに戻ってきたのであって、ある程度懐に余裕がある、時間もできた、という方々ですから“生活バイク”に関心があるワケじゃない。

 見栄えのあるバイク、自慢できるバイク、語れるバイク、が必要なのでしょう。趣味ですから「ふつー」の生活バイクなど見向きもしません。それがいくら使い勝手がよく、実は走りが充分以上に楽しく、自分よりバイクが目立ってしまっているなんてことがなくても、ですね。

 バイクはあくまで道具ですが、他人様を傷つける可能性が多分にある特殊な道具です。それを使う人間には、それなりの心づもりがあってこそ。楽しいから、カッコイイから、だけで乗るにはリスクがありすぎます。それなりの覚悟が必要だと思っているのですが、古いバイク乗りなのでしょうか。まあ、“バイク乗り”というのもほとんど絶滅危惧種となっているようですね。“バイクに乗ってる人”はいくらでもいますけど。

“バイク乗り”だった皆さん、ふつーのバイクに戻ってみませんか。

(小宮山幸雄)

■CB400F 主要諸元
●エンジン:水冷4ストローク直列2気筒DOHC4バルブ●ボア×ストローク:67.0×56.6mm●総排気量:399cm3●圧縮比:11.0●最高出力:34kW(46PS)/9,500rpm●最大トルク:37N・m(3.8kg-m)/7,000rpm●燃料タンク容量:15リットル●燃料供給装置:電子制御燃料噴射(PGM-FI)●変速機:常時噛合式6段リターン●フレーム:ダイヤモンド
●全長×全幅×全高:2,075×780×1,060mm●軸距離:1,410mm●シート高:785mm●最低地上高:155mm●重量:190kg〈192kg〉●サスペンション:前テレスコピック、後スイングアーム(プロリンク)●ブレーキ:前シングルディスク、後シングルディスク●タイヤ:前120/70ZR17M/C 58W、後160/60ZR17M/C 69W
※〈 〉内はABS仕様。
メーカー希望小売価格:
  CB400F
  グラファイトブラック、パールサンビームホワイト 648,900円(消費税抜き本体価格 618,000円)
  CB400F<ABS>
  グラファイトブラック、パールサンビームホワイト 698,250円(消費税抜き本体価格 665,000円)
  2013年5月23日発売
ライダーの身長は176cm。トップボックスはメインキーで共用できるシステムを採用したホンダ純正。マウントにもこだわりがあって、可動マウントとすることで操縦性に対する影響を極力廃しているという。手で押すと左右に微妙に遊びを取っているのが分かる。重い荷物を積んだり、風が強かったりしても振られることが少なくて安心。欲を言えばリアのオーバーハングはやはりちょっと気になりますので、これで一人乗り時はマウントごとタンデムシート上にスライド式に移動できればもう完璧ですが。



テスト期間:2013年11月11日から2013年12月20日
トータル走行距離:1,568.7km
トータル使用燃料:66リットル
テスト期間平均燃費:23.82km/リットル

 

◎主な追加装備品

○グリップヒーター
Honda スポーツ・グリップヒーター
■価格:22,050円
◇スロットルパイプと内部のヒーターの一体化により、グリップ部分を車両標準装着グリップ同等にまで小径化し、統一感のあるスタイリングを実現。
◇スイッチのON/OFFや3段階の温度調整を左グリップに内蔵したグリップ一体型コントロールボタン&インジケーターのみで行うシンプルな構造とすることで、より操作性を高めながら、一体感のあるスタイリングを実現。
◇ブレーキ、クラッチ操作を行い、走行時特に冷えやすい指先部を重点的に暖める最適ヒーター配置とすることで、従来品同等の消費電流でありながらより暖かい体感フィーリングを実現。
・取扱店:Honda二輪車正規取扱店
・別途必要費用:取付費用
・別途必要取付パーツ:スポーツ・グリップヒーター取付アタッチメント(08T70-MGZ-D40)4,200円(消費税抜本体価格 4,000円)
 ※サブハーネスは不要となります。
・装着価格:26,250円(消費税抜本体価格 25,000円)
○ETC
Honda 二輪ETC車載器キット:アンテナ別体タイプ
■価格:40,320円
■取付アタッチメント同梱。(車載器本体、アンテナ、表示器)
・適用号機:13M/NC47-1000001~
◇ETC本体・アンテナ・表示器が別体のETC車載器キット。
◇車載器本体は、シート下に取付し、表示器はメーターカバー左側下部に。また、アンテナをメーター上部に取付。
・取扱店:Honda二輪車ETC車載器セットアップ店
・別途必要費用:取付費用とセットアップ費用が必要。
・別途必要取付パーツ:サブハーネス 2,310円(消費税抜本体価格 2,200円)
・装着価格:42,630円(消費税抜本体価格 40,600円)
・その他:決済用のETCカードが必要。
○トップボックス 35L:ワン・キー・システムタイプ
◇車両本体のキーで、トップボックスの開閉ができる「Hondaワン・キーシステム」を採用。
◇車両にマッチした形状、スタイリングとし、フルフェイスヘルメットを1個収納可能。
 ※ヘルメットの形状によっては収納できません。
■品番:08L71-KZL-840ZA
■価格:19,950円(消費税抜本体価格 19,000円)
・取扱店:Honda二輪車正規取扱店
・別途必要費用:取付費用
・別途必要取付パーツ:リアキャリアブラケット(08L80-MGZ-KOOZA) 81,375円(消費税抜本体価格 77,500円)
ワン・キー・インナーロックシリンダー(08M71-KZL-840) 2,625円(消費税抜本体価格 2,500円)
・装着価格:103,950円(消費税抜本体価格 99,000円)

■以上お問い合わせ ホンダモーターサイクルジャパンお客様窓口 TEL03-5993-8667



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