GSR250S 478,800円(2014年1月10日発売)

★スズキ GSR250S 車両解説

グローバルスポーツモデル、GSR250のハーフカウルモデルを発売

スズキと中国の江門市大長江集団有限公司との合弁会社である常州豪爵鈴木摩托車有限公司で生産する“グローバルスポーツモデル”GSR250。’11年の第42回東京モーターショーでデビューし、中国では“GW250”の名称で発売開始されたが、日本国内導入時には“GSR”の名が冠され、2012年7月から発売がスタートしている。ちなみにヨーロッパでは“INAZUMA”の名称が使用された。

GSR250の開発コンセプトは4つ。トップはやはりデザインだ。フロントウインカーをビルトインしたフューエルタンクカバーと小顔ながら個性的なイメージの異型ヘッドライト、そしてフロントからリヤにかけて跳ね上がるようなイメージを描くキャラクターラインと、B-KINGの「唯一無二」のスタイリングを彷彿させる。ちなみに設計開発は日本国内で行われたという。

次に完全新開発のエンジン。水冷2気筒エンジンは中低速域を重視することからロングストローク設定とされ、4気筒並の低振動を実現すべく、180度位相クランクを採用し、さらに偶力バランサーも装備。当然ながらF.I.採用だが、そのコントロール部分にGSX1300R用をさらに発展させた32ビットECUを導入、ツインとは思えないスロットルレスポンスを実現しているという。

三番目は、ボリューム感のあるボディサイズ。フレームは高剛性セミダブルクレードルとオーソドックスな構成で、さらにディメンジョンは250というより、400クラスの余裕を持って作られている。「安定感とゆとりのあるライディング」を実現するためといわれ、国内やヨーロッパの道を走るだけならさほど“余裕”は必要ないだろうが、荒れた舗装路や未舗装路までをカバーしなくてはならないグローバルモデル故、余裕を持った開発が行われた。フロントフォークにはφ37mmのKWT社(KYBの中国の子会社)製、リアはモノサス+7段階調整可能なプリロードアジャスターを装備。

そしてラストが機能部品。ギアポジションインジケーター、エンジン回転インジケーターなど、機能性、視認性に優れた上質感のある多機能デジタルメーターを採用。また、日常の使い勝手やメンテナンス性を向上させるメインスタンドの標準装備など。ちなみに、デビュー時の販売計画台数は2,000台。中国では7,200台、欧州が2,800台、そしてインドネシアに4,000台を予定していた。

2013年4月には、初のマイナーチェンジ受けている。といっても車体色の変更のみで、新色1色と既存色3色、計4色の設定とされた。さらに2013年7月には、スズキのイメージカラーともいえる青-白(ツートーン色)の新色が追加され、価格も2万円弱のアップで販売されている。

今回はこのGSR250シリーズにバリエーションモデルとして、ハーフカウル仕様が加わった。ハンドル形状なども変更され、より高速走行や長距離走行に適した乗車姿勢となっている。

車体色は、こちらの「パールネブラーブラック(黒)」と「トリトンブルーメタリック(青)」の2色。
GSR250シリーズのコンセプトカラーでもある青「トリトンブルーメタリック」。ボディと一体化したハーフカウルを採用。

★SUZUKI プレスリリースより (2013年12月20日)

ハーフカウルを装備したロードスポーツバイク
「GSR250S」を発売

スズキ株式会社は、2012年に発売した、精悍で存在感のあるスタイリングと扱いやすいエンジン特性を特長とするロードスポーツバイク「GSR250」のハーフカウル仕様「GSR250S」を2014年1月10日(金)より発売する。

「GSR250S」は街乗りからツーリングまで幅広く使えるバイクとして好評を得ている「GSR250」に、高い防風効果を発揮するハーフカウルを装備。またハンドル形状と位置の変更により高速走行や長距離ツーリング等における防風性や快適性を高めている。

スズキは「GSR250S」を発売することで、ラインナップを拡充し、初めてバイクに乗るライダーからベテランライダーまで幅広いユーザーのニーズに応える。

●「GSR250S」の主な装備
ハーフカウル
・走行試験を繰り返して開発された、コンパクトでシャープな造形のハーフカウルは、250cm3クラスを超えた堂々としたスタイリングをより強調しており、力強いフォルムを実現しながら、防風性と快適性を高めている/dd>

ハンドル
・ハンドル形状を変更し、「GSR250」と比べ、高く手前の位置に変更することで、高速走行や長距離ツーリング等でより快適な、前傾の少ない乗車姿勢を実現
・左手元にはハザードランプスイッチを設置した
車体色
・車体色は、青「トリトンブルーメタリック」、黒「パールネブラーブラック」の2色を設定
商品名
GSR250S(GSR250SL4)
メーカー希望小売価格
478,800円(消費税抜き 456,000円)
発売日
2014年1月10日
車体色
2色:トリトンブルーメタリック(YSF)、パールネブラーブラック(4CX)

★主要諸元

車名型式 JBK-GJ55D
GSR250S
発売日 2014年1月10日
全長×全幅×全高(m) 2.145×0.790×1.305
軸距(m) 1.430
最低地上高(m) 0.165
シート高(m) 0.780
車両重量(kg) 188
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費(km/L) 40.0(60km/h定地走行テスト値)
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) 2.5
エンジン型式   J509
水冷4ストローク2気筒SOHC2バルブ
総排気量(cm3) 248
内径×行程(mm) 53.5×55.2
圧縮比 11.5
最高出力(kW[PS]/rpm) 18.0[24]/8,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 22[2.2]/6,500
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ式
点火方式 フルトランジスタ式
潤滑油方式 ウエットサンプ式
潤滑油容量(L) 2.4
燃料タンク容量(L) 13
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 2.416
2速 1.529
3速 1.181
4速 1.043
5速 1.909
6速 0.807
減速比1次/2次 3.238/3.285
キャスター(度) 26°
トレール(mm) 105
タイヤサイズ 110/80-17M/C 57H
140/70-17M/C 66H
ブレーキ形式 油圧式シングルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 φ37mmテレスコピック式
スイングアーム式
フレーム形式 セミダブルクレードル