スカイウェイブ400タイプS ABS 777,000円(3月30日発売)

★スズキ スカイウェイブ400タイプS ABS 車両解説

スカイウェイブ400タイプS ABSがマイナーチェンジで2012年モデルに

1998年に登場したスズキ初のビッグスクーター、スカイウェイブ。2月に250、そして10月に400、と若干発売時期はずれたが、基本的に同一構成の兄弟車だ。

前後13インチ・タイヤにディスクブレーキ、リアにはリンク式モノショックという足回りを持つ車体に搭載されたのは、1軸バランサーを採用し、単気筒SOHCながら4バルブの元気なエンジン。スクーターにも楽しい走りを、というスズキらしいモデルだった。シート下にはA3サイズの書類が入るアタッシュケースが収納できる“パーソナルスペース”を備えるなど、的を得た使い勝手とともに人気を集めることに成功している。

その後、1999年7月にはニューカラーのパールホワイトを追加設定、250ではタイプIIの名称が使われるようになった。そして1999年11月にはナックルバイザーとグリップヒーターを採用した“冬季向け仕様”の特別仕様車、250タイプIIリミテッド、400リミテッドを発売。

2000年7月(400は8月)には初のマイナーチェンジによりシート下の収納スペースを拡大。ヘルメット2個を収納可能としたほか、スクリーン内部に走行風を導入し、ライダーの疲労を軽減するエアインテークを採用。

2002年8月(400は9月)、フルモデルチェンジにより2世代目に発展。全体のデザインをよりスポーティなものへと変更するとともに、ヘッドライトに2灯式マルチリフレクターを採用、ホイールもディッシュタイプから5本スポークタイプへと変更、リアスポイラーも採用している。エンジンでは当時の国産ビッグスクーターでは初のフューエルインジェクションが採用された。

2002年12月には250モデルに“ストリート仕様”として、メッキパイプハンドル、メッキハンドルポスト、スモークタイプのウインカー、テールランプ、ショートスクリーン、ハイマウントストップランプ、黒塗装のホイールとフロントフォークなどを採用した250タイプSを発売。400では2003年8月に、テールランプの点灯方法を1灯から3灯へ変更、ガソリンタンクキャップ、およびフロントの小物入れのフタの開閉方法変更するなどのマイナーチェンジを受けたと同時に、タイプSが加わっている。

より“ストリートカスタム”色を強めたSSが発売されたのは、250が2005年1月、400が6月だ。当時若者を中心にスクーターのカスタムブームが起こり、それに合わせてメーカー・カスタム的なモデルとして登場している。車体前部の風防部分に、車体色と同色の“エアロマスク”を被せ、ヘッドライトには透明感のある青色のマルチリフレクターを採用、ライダー側の背もたれのない新形状シート、各部にメッキ部品を採用、特にハンドルにはクラス初のクロームメッキ仕上げの“インチバー”を採用するなどカスタム色の強いモデルだった。

2006年4月(400タイプSは5月、400は6月)スカイウェイブ・シリーズをフルモデルチェンジして第3世代となる新型を発売。新開発の水冷エンジンはDOHC4バルブを採用、ブランニューのフレームに搭載された。400には新形状の大型スクリーン、400タイプSにはスモーク調小型スクリーンと併せてリアアンダースポイラーを採用した。ちなみにこの第3世代のスカイウェイブでも、250のタイプSのみは1ヵ月早く発表されている(発売も250が4月27日からなのに対して、250タイプSは4月18日と一足早く発売されている)。

電子制御式CVTによる7速マニュアルモードを搭載するバリエーションモデル、250タイプMは2007年3月に発売されている。2004年発売のホンダのフォルツァのマニュアルモード(6速)搭載に対抗するモデルとしての登場だった。

2011年1月のカラーチェンジでは、250のタイプS、タイプSベーシック、SS、タイプM、そしてリミテッド、400ではタイプS ABS、リミテッドABS全てのモデルが新色設定となった。今回はカラー設定の変更ばかりではなく、マイナーチェンジも行われている。

ブレーキレバー部のゴムカバーを廃止、車載工具の内容を変更、トランスポンダイモビライザーを変更(外観上の変更は無し)。
カラーは既存色のグラススパークルブラックとパールミラージュホワイトの2色を設定。

★SUZUKI プレスリリースより (2012年1月13日パブリシティー)

ABSを標準装備した400cm3スクーター
「スカイウェイブ400リミテッド ABS」、「スカイウェイブ400タイプS ABS」をマイナーチェンジして発売

スズキは、力強い出力特性の399cm3エンジンを搭載し、高い制動力のフロントダブルディスクブレーキを装備する「スカイウェイブ400 ABS」シリーズをマイナーチェンジし、「スカイウェイブ400リミテッド ABS」を2012年1月31日(火)、「スカイウェイブ400タイプS ABS」を2012年3月30日(金)より発売する。

スカイウェイブ400リミテッド ABS
・車体色を新色「グラススパークルブラック/パールムーンストーングレー」の1色設定とした。
・ブレーキスイッチを防水化した。
・ホイールピンストライプを追加した。
・マフラーエンドキャップ等パーツの一部をブラックに色変更した。
・車載工具の内容を変更した。
・「400」エンブレムを廃止した。
スカイウェイブ400タイプS ABS
・車体色を既存色「グラススパークルブラック」、「パールミラージュホワイト」の2色設定とした。
・ブレーキレバー部のゴムカバーを廃止した。
・車載工具の内容を変更した。
・トランスポンダイモビライザーを変更した。(外観上の変更はなし)
●「スカイウェイブ400タイプS ABS」、「スカイウェイブ400リミテッド ABS」の特長
・前後ブレーキに電子制御式ABSを標準で装備。(共通)
・「スカイウェイブ400リミテッド ABS」は、高速巡航時に快適な大型風防、寒冷時に便利なグリップヒーターやナックルバイザー、二人乗り時に後席の快適性を高める大型のシーシーバーを採用し、快適装備を充実させている。
・「スカイウェイブ400タイプS ABS」は、スモーク調の小型風防やバーハンドル、リヤスポイラーなどを採用することで、スポーティ感を演出。
商品名
スカイウェイブ400 リミテッド ABS
メーカー希望小売価格
787,500円(消費税抜き750,000円)
発売日
2012年1月31日
パブリシティー
2012年1月13日
車体色1色
オールトグレーメタリック/パールムーンストーングレー
商品名
スカイウェイブ400 タイプS ABS
メーカー希望小売価格
777,000円(消費税抜き740,000円)
発売日
2012年3月30日
パブリシティー
2012年1月13日
車体色1色
グラススパークルブラックとグラスミッドナイトブラウン、パールミラージュホワイト