2014年10月1日 

■スズキがインターモトで2015年ニューモデル6機種を発表


 スズキは、9月30日から10月5日まで、ドイツ・ケルンで開催されている二輪車の 国際見本市「インターモト」において 、海外向け二輪車の2015年ニューモデル6機種を発表した。

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 トップで紹介するのは「GSX」シリーズの新ラインナップ、ネイキッドモデルの「GSX-S1000/ABS」と、そのフルカウル仕様車「GSX-S1000F/ABS」だ。
 
 MotoGPマシン「GSX-RR」、そしてスーパースポーツモデル「GSX-R」を旗艦とする「GSX」シリーズに、新たにネイキッドスーパースポーツとして「GSX-S」シリーズが加わることになる。新設計の軽量フレームの車体に、GSX-R1000をベースに改良、発展させた直列4気筒を搭載、力強い低中速トルクと高回転域の出力特性を損なうことなく、一般公道に適したエンジン特性としている。
 
 3段階から選択可能なトラクションコントロールや、ブレンボ製ラジアルマウントフロントブレーキキャリパー、レンサル製アルミハンドルを装備し、ABS仕様車も設定している。また、プッシュスタートシステムをスズキの大型二輪車で初めて採用しているのも特徴だ。
 
 GSX-S1000/ABSは2015年3月より、GSX-S1000F/ABSは4月より、スズキの豊川工場で生産を開始し、欧州、北米などで販売を開始する計画という。
 

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 続いては、国内でも人気のスポーツアドベンチャーツアラー、V-Strom650に、より冒険をイメージさせるというフロントデザインの「V-Strom650XT ABS」が登場した。
 
 街乗りから長距離ツーリングまで楽しめるツーリングモデルとして好評な発売を続けるV-Strom650 ABSだが、今回兄貴分のV-Strom1000に良く似た新デザインのフロントフェイスが与えられた。’80年代のDR750Sに発する“鳥類の嘴”をイメージさせるフロントフェイスだ。また、ホイールにはワイヤースポークホイールが採用され、低速域での衝撃吸収性をより高めている。10月10日から日本国内で販売を開始し、順次欧州や北米などでも販売する計画だ。
 

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V-Strom650XT ABS。 Address。

 海外では、BURGMANブランドで定評のスズキのスクーター・シリーズだが、さらに幅広いラインナップとすべく「Address」の投入も開始する。使い勝手の良い大容量の収納スペースや、優れた加速性能と低燃費が特長の110ccのスクーターで、エンジンの燃焼効率向上と、摩擦抵抗の低減により49km/L(WMTCモード、スズキ調べ)の低燃費を実現しながら、優れた低中速域での発進加速を特長とする。
 
 20.6Lの大容量シート下収納スペースは、フルフェイスヘルメットだけでなく、レインコートやグローブも同時に収納可能で、左側に600ml、右側に500mlのペットボトルを1本ずつ収納可能なレッグシールド内側収納スペースと合わせて十分な使い勝手を提供する。また、シート開錠機能付ステアリングロックも採用。スズキのインドネシア子会社スズキ・インドモービル・モーター社で2015年1月から生産、欧州で販売を開始する計画だ。
 
 スズキを代表するスーパースポーツモデル「GSX-R1000」には新たにABS仕様車が追加された。また、標準車とABS仕様車両方に、スズキの2015年からのMotoGP参戦を記念して、MotoGPマシン「GSX-RR」同様のカラーリングを設定。黒色のレバー、フットステップおよびペダルを装備している。

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GSX-R1000 ABS。 Bandit 1250S ABS。

 スズキのスポーツバイクのロングセラー、「Bandit 1250S ABS」には、新設計のハーフカウルが装着された。サイドカウルをラジエーター側面まで下方に延長することで、空気抵抗の低減を図がはかられたという。
 
■スズキ http://www.suzuki.co.jp/motor/