スカイウェイブ400タイプS ABS 799,200円(10月29日発売)

★スズキ スカイウェイブ400タイプS ABS車両解説

スカイウェイブ400のスポーティーバージョン
タイプS ABSの各部をマイナーチェンジして発売

1998年に登場したスズキ初のビッグスクーター、スカイウェイブ。2月が250版、そして10月に400と発売時期は若干ずれたが、基本的に同一構成の兄弟車だった。

前後13インチ・タイヤにディスクブレーキ、リアにはリンク式モノショックという足回りを持つ車体に搭載されたのは、1軸バランサーを採用し、単気筒SOHCながら4バルブの元気なエンジン。「スクーターにも楽しい走りを」というスズキらしいモデルだった。シート下にはA3サイズの書類が入るアタッシュケースが収納できる“パーソナルスペース”を備えるなど、的を得た使い勝手とともに人気を集めることに成功している。

その後、1999年7月にはニューカラーのパールホワイトを追加設定、250ではタイプIIの名称が使われるようになった。そして1999年11月にはナックルバイザーとグリップヒーターを採用した“冬季向け仕様”の特別仕様車、250tタイプIIリミテッド、400リミテッドを発売。

2000年7月(400は8月)には初のマイナーチェンジによりシート下の収納スペースを拡大。ヘルメット2個を収納可能としたほか、スクリーン内部に走行風を導入し、ライダーの疲労を軽減するエアインテークを採用。

2002年8月(400は9月)、フルモデルチェンジにより2世代目に発展。全体のデザインをよりスポーティなものへと変更するとともに、ヘッドライトに2灯式マルチリフレクターを採用、ホイールもディッシュタイプから5本スポークタイプへと変更、リアスポイラーも採用している。エンジンには当時の国産ビッグスクーターでは初のフューエルインジェクションが採用された。

2002年12月には250モデルに“ストリート仕様”として、メッキパイプハンドル、メッキハンドルポスト、スモークタイプのウインカー、テールランプ、ショートスクリーン、ハイマウントストップランプ、黒塗装のホイールとフロントフォークなどを採用した250タイプSを発売。400では2003年8月に、テールランプの点灯方法を1灯から3灯へ変更、ガソリンタンクキャップ、およびフロントの小物入れのフタの開閉方法変更するなどのマイナーチェンジを受けたのと同時に、250同様のタイプSが加わっている。

より“ストリートカスタム”色を強めたSSが発売されたのは、250が2005年1月、400が6月だ。当時若者を中心にスクーターのカスタムブームが起こり、それに合わせてメーカー・カスタム的なモデルとして登場している。車体前部の風防部分に、車体色と同色の“エアロマスク”を被せ、ヘッドライトには透明感のある青色のマルチリフレクターを採用、ライダー側の背もたれのない新形状シート、各部にメッキ部品を採用、特にハンドルにはクラス初のクロームメッキ仕上げの“インチバー”を採用するなどカスタム色の強いモデルだった。

2006年4月(400タイプSは5月、400は6月)スカイウェイブ・シリーズをフルモデルチェンジして第3世代に。新開発の水冷エンジンはDOHC4バルブを採用、ブランニューのフレームに搭載された。400には新形状の大型スクリーン、400 タイプSにはスモーク調小型スクリーンと併せてリアアンダースポイラーを採用した。ちなみにこの第3世代のスカイウェイブでも、250のタイプSのみは1ヵ月早く発表されている(発売も250が4月27日からなのに対して、250 タイプSは4月18日と一足早く発売されている)。

電子制御式CVTによる7速マニュアルモードを搭載するバリエーションモデル、250タイプMは2007年3月に発売されている。2004年発売のホンダのフォルツァのマニュアルモード(6速)搭載に対抗するモデルとしての登場だった。

2011年1月のカラーチェンジでは、250のタイプS、タイプSベーシック、SS、タイプM、そしてリミテッド、400ではタイプS ABS、リミテッド ABS全てのモデルが新色設定となった。

2012年3月には、400リミテッド ABS、400タイプS ABSともにマイナーチェンジを受け、車載工具の内容見直し(両モデル共通)、ブレーキスイッチの防水化、マフラーエンドキャップ等のパーツをブラックに、ホイールピンストライプを追加、新色1色の設定に(400リミテッド ABS)、ブレーキレバー部のゴムカバーの廃止、トランスポンダイモビライザーを変更(400タイプS ABS)、継続色2色の設定に、とそれぞれマイナーチェンジが行われていた。

国内仕様の新型スカイウェイブ650LXの発表と合わせて行われた2013年1月のマイナーチェンジは、スカイウェイブ400リミテッド ABS版のみで、シートステッチの追加、ヘッドライトエクステンションのカラー変更、スピードメーター内の照明色変更が行われた。

2013年10月にはスカイウェイブ400Limited ABSがマイナーチェンジを受け、フロントSマークが変更され、スピードメーター内、メーターリングのカラーが銀から黒となるなどの変更が行われた。

今回は、スカイウェイブ400シリーズの中でもスポーティバージョンといえる、タイプS ABSのマイナーチェンジで、車体カラーの変更ほか、ホイールピンストライプのカラー変更、シートステッチにグレーカラーを採用、ヘッドライトエクステンションカラーをブルーに変更、テールレンズカラーをクリアに変更などなど細々とした変更が随所に行われた。

車体カラーは2色。マットフィブロイングレーメタリック(PGZ)。
パールブレーシングホワイト(RB5)。

★SUZUKI プレスリリースより (2014年10月10日)

ABSを標準装備した大型スクーター
「スカイウェイブ400タイプS ABS」をカラーチェンジして発売

スズキ株式会社は、力強い出力特性の399cm3エンジンを搭載し、高い制動力のフロントダブルディスクブレーキを装備する「スカイウェイブ400タイプS ABS」をカラーチェンジし、2014年10月29日(水)より発売する。

●主な変更点
・設定色の車体色を変更した。
・艶消し灰色のマットフィブロイングレーメタリック、白色のパールブレーシングホワイトの2色設定とした。
・フロントマスクのSエンブレムを変更した。
・ヘッドライト左上部の「ABS」デカールを廃止。
・ホイールピンストライプ色をレッドに変更。
・灰色のシートステッチを採用。
・ヘッドライトエクステンション色をスモークからブルーに変更。
・テールレンズ色をスモークからクリアに変更。
※車体色、主要諸元、メーカー希望小売価格に変更は無い。
 
●スカイウェイブ400タイプS ABSの主な特長
・フューエルインジェクションシステムを搭載する、最高出力23kW(31PS)/7,000rpmを発揮する水冷DOHC4バルブエンジンを採用。
・前後ブレーキに電子制御式ABSを標準で装備。
・リンク式リヤサスペンションを採用し、二人乗り時にもしなやかで快適な乗り心地とスポーティな走りを両立。
・フルフェイスヘルメット2個(※形状、大きさにより収納できないヘルメットがある)を収納しても余裕のある63Lの大容量シート下トランクや、エンジンの始動に便利なキーレススタートシステムを採用。
商品名
スカイウェイブ400タイプS ABS(AN400SAL2)
メーカー希望小売価格
799,200円(消費税抜き740,000円)
発売日
2014年10月29日
車体色
2色
マットフィブロイングレーメタリック(PGZ)、パールブレーシングホワイト(RB5)
 
※ 価格には、保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う費用は含まれない。