Ninja H2R 5,400,000円(7月10日発売)

★カワサキ Ninja H2R 車両解説

スーパーチャージド・ニンジャ、Ninja H2のサーキット仕様を540万円で発売

川崎重工ガスタービン・機械カンパニー、航空宇宙カンパニー、そして川崎重工グループ全体を横断する技術開発本部が総力をあげて開発した“究極のロードスポーツ”Ninja H2シリーズ。

2013年の東京モーターショーのカワサキブースには、スーパーチャージャー付エンジンの単体モデルが展示されていた。コンセプトを見せるための展示品の一つとして認知されたそれは、それほど話題を集める存在とはならなかった。が、実際には走行可能なマシンに搭載され着々と開発が進められていたのだ。そして2014年の11月4日、カワサキはスーパーチャージド・エンジンを搭載した市販マシン「Ninja H2」シリーズとして正式に発表した。

ちなみに公道仕様マシンが存在し、それが「Ninja H2」で、もう一つのサーキット仕様が「Ninja H2R」というラインナップになっている。搭載された直列4気筒、998ccエンジンは、スーパーチャージャーを装着することを前提に開発された専用エンジンで、一般のノーマルアスピレーション・エンジンとは、様々な部分で特性が異なっている。そしてそのエンジンに組み合わされたスーパーチャージャーは川崎重工ガスタービン・機械カンパニー、航空宇宙カンパニー、そして技術開発本部との協働により設計された「全てを自社設計、開発とすることで、モーターサイクルのエンジン特性に合わせた高効率なスーパーチャージャー」が実現したという。

シリンダー背面にレイアウトされたスーパーチャージャーは、高回転化に有利な遠心式が採用されている。インペラの駆動に遊星ギアを採用することで出力損失の最小化と、機構のコンパクト化が図られ、通常のステップアップギアで1.15倍に加速された後、さらに遊星ギアで8倍に。エンジンが14,000rpm時には、実に130,000rpmへと増速されるという。インペラは、直径69mm、12枚のブレードを持ち、圧送能力は、200リットル/秒、吸入気のスピードは秒速100m、その時の圧力は大気圧の2.4倍となるという。

今回、国内での発売がアナウンスされたのはサーキット仕様の「H2R」で、メーカー希望小売価格540万円というプライス設定となった。

Ninja H2R。公道仕様の「Ninja H2」ではミラーとされている位置には、最先端の流体解析技術を有する航空宇宙カンパニーの技術が生かされたウイング形状としている。
Ninja H2R。ハンドル、シート、ステップによって構成されるライディングポジションは、ZX-10Rよりも若干リラックスした設定に。シートはシングルのみで強烈な加速に対応するヒップサポートパッド付。
Ninja H2R。カラーは、ミラーコートブラック×リアルカーボン(GRY)。H2シリーズのために特別に開発された“銀鏡塗装”だ。

★KAWASAKI プレスリリースより (2015年3月19日)

2015年モデル Ninja H2R 新発売のご案内
モデル情報
車名(通称名) Ninja H2R
モデルイヤー 2015
マーケットコード ZX1000PFF
発売予定日 2015年7月10日
メーカー希望小売価格 5,400,000円
(本体価格5,000,000円、消費税400,000円)
※付属品としてタイヤウォーマー、レーシングスタンドを含む
カラー(カラーコード) ミラーコートブラック×リアルカーボン(GRY)
■Ninja H2Rは株式会社カワサキモータースジャパンが認定した取扱指定店のみでの取り扱いとなります。取扱指定店は株式会社カワサキモータースジャパン ホームページにて公開いたします(4月末頃の予定)。URL:http://www.kawasaki-motors.com/
■受注生産のため、締切後の受注はできませんのでご注意ください。
■当モデルは公道や一般の交通に供する場所での走行は一切できません。 また、ナンバーを取得するために必要な一切の書類は発行いたしません。
■当モデルは保証(クレーム)の対象外商品です。
■車体カラーは撮影条件などから、実際の色と多少異なる場合があります。
※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。

★主要諸元

車名型式 -(ZX1000PFF)
Ninja H2R
発売日 2015年7月10日
全長×全幅×全高(m) 2.070×0.770×1.160
軸距(m) 1.450
最低地上高(m) 0.130
シート高(m) 0.830
車両重量(kg) 216
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 1
燃費消費率(km/L) -(国交省届出値 定地燃費値)
-(WMTCモード値)
登坂能力(tanθ) -
最小回転小半径(m) 3.4
エンジン型式 -
水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 998
内径×行程(mm) 76.0×55.0
圧縮比 8.3
最高出力(kW[PS]/rpm) 228[310]/14,000(ラムエア加圧時:240[326]/14,000)
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 165[16.8]/12,500
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション、遠心式スーパーチャージャー
始動方式 セルフ式
点火方式 バッテリ&コイル(トランジスタ点火)
潤滑油方式 ウェットサンプ式
潤滑油容量(L) 5.0
燃料タンク容量(L) 17
クラッチ形式 湿式多板
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 3.188
2速 2.526
3速 2.045
4速 1.272
5速 1.524
6速 1.348
減速比1次/2次 1.551/2.333
キャスター(度) 25.1°
トレール(mm) 108
タイヤサイズ 120/600 R17
190/650 R17
ブレーキ形式 φ330mm油圧式デュアルディスク
φ250mm油圧式シングルディスク
懸架方式 φ43mm倒立テレスコピック式
スイングアーム
フレーム形式 トレリス

※改良のため、仕様および諸元は予告なく変更することがあります。
 ※当モデルは公道や一般の交通に供する場所での走行は一切できません。また、ナンバーを取得するために必要な一切の書類は発行いたしません。
 ※当モデルは保証(クレーム)の対象外商品です。