VULCAN S/ABS 770,040円/820,800円(6月15日発売)

★カワサキ VULCAN S/ABS 車両解説

VULCANシリーズにミドルクラス「VULCAN S」が誕生

VULCANシリーズといえば、2007年2月に国内発売されたVULCAN 900 CLASSIC(VULCAN 900 Customと同時発売)の登場により、それまでの1500と400というラインナップでカワサキ・クルーザーファンをカバーしていたVULCANシリーズは、これを機に900シリーズに一本化された。

その後の変遷は、2008年12月にVULCAN 900 Customにスペシャルエディションが発売され、同時にVULCAN 900 CLASSICはカラーを追加。2010年2月には、最大トルクの変更、整備重量の変更、リムサイズ表記の変更、そしてカラーリングの変更など、初のマイナーチェンジが行われている。

そしてその後、2010年10月にカラーリングの変更が行われて2011年モデルに、2011年8月にはカラー&グラフィックの変更のみで2012年モデル、2012年8月もカラー&グラフィックの変更のみで2013年モデルと、イヤーモデルごとにカラー&グラフィックの変遷を繰り返してきていた。

2013年10月のモデルチェンジでもカラー&グラフィック変更のみで2014年モデルとなったが、2013年モデルで白だったタンクサイドがグレー系になり、レッドの細いラインにより黒部分と塗り分けられたデザインとなった。フェンダーも同様の意匠で、レッドの細いラインを挟んで黒とグレーの塗り分けとなっている。最新の2014年8月の2015年モデルでもカラー&グラフィック変更のみだった。

このようにVULCANシリーズは、VULCAN 900がカワサキのクルーザーモデルの定番として不動の地位を得たかに思えたこの春、モーターサイクルショーに突然デビューしたのがVULACN Sだった。

一見、海外向けのNinja 650、そしてその兄弟車のER-6n/6f、はたまたVersysなどのエンジン、車体をベースにクルーザーモデルに発展させたかと考えてしまいがちだが、共通するのは唯一、400や650に強烈な個性を与えている右サイドマウントのリアショック配置、というデザインポイントぐらいなもので、エンジンはもちろん、フレーム、サスまで全てに新開発の完全なニューモデルだ。
 

VULCAN S。カラーは2色。メタリックマットカーボングレー(GRY)。
VULCAN S。アーバンシティホワイト(BEI)。
VULCAN S ABS。ABSのカラーは1色。メタリックマットカーボングレー(GRY)。
VULCAN S ABS。メタリックマットカーボングレー(GRY)。

★KAWASAKI プレスリリースより (2015年5月1日)

2016年ニューモデル VULCAN S 新発売のご案内
モデル情報
車名(通称名) VULCAN S〈VULACN S ABS〉
モデルイヤー 2016
マーケットコード EN650AGF〈EN650BGF〉
型式 EBL-EN650A
発売予定日 2015年6月15日
型式指定・認定番号 18078
メーカー希望小売価格 770,040円〈820,800円〉
(本体価格713,000円、消費税57,040円)〈(本体価格760,000円、消費税60,800円)〉
カラー(カラーコード) メタリックマットカーボングレー(GRY)〈ABSはメタリックマットカーボングレーのみ〉
アーバンシティホワイト(BEI)

■価格(リサイクル費用を含む)には保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う諸費用は含まれません。
【VULCAN S】

それぞれのライフスタイルにフィットするアーバンランナー、VULCAN Sが新登場。 流れるような美しいデザインとスタイリッシュなパーツは優雅で独創的な世界観を表現し、ライダーのライディングはもちろん、様々なファッションやライフスタイルにもフィットする全く新しいモーターサイクルです。 既存のカテゴリーにとらわれないVULCAN Sは、独自のパラレルツインエンジンを搭載し、ゆったりした街乗りや深めのバンク角がもたらすスポーツライディングなど、多様なライディングの楽しさを提供します。 更に調整可能なフットペグやレバー、快適な乗り心地のシートを搭載し、普段使いからロングツーリングまで、まるでテーラーメイドでしつらえたかの様なフィット感を感じていただける一台となっています。

■主な特長
・低いシート高とスリムなデザインは足つき性の向上と快適なライディングに大きく貢献しています。
・分厚いパッドとシートデザインは優れた快適性を提供しています。
・マルチポジションのレバーは手の大きさや好みに合わせて調整出来ます。
・オリジナルデザインのインストゥルメントはアナログスタイルのタコメーターと多機能LCDを備え、ライダーに様々な情報を伝達します。
・軽量な車体、優れた剛性バランスを実現したシャーシ、18/17インチのラジアルタイヤ、サスペンションセッティングにより扱い易いハンドリングと優れた取り回しが可能となっています。
・ビギナーにも心強い高い制動力とコントロール性を確保した大径ディスクブレーキ。
・コンパクトなエンジンとスリムなフレームによりシートからフットペグまでの間隔が短くなりリラックスしたライディングスタイルを実現しています。
・3ポジションのフットペグはサイズや好みに合わせて調整出来ます。Fun to Rideを実現すべくバンク角を最大限に確保。
・低中回転域のパフォーマンスを重視したコンパクトなエンジンは力強い加速感とコントロールし易い特性を持っています。
・パワフルなデザインのマフラーはエンジンの下に設置され、低重心化と停車時の足つき性の良さを実現。 独特のマフラーレイアウトは性能とスタイリング両方に貢献しています。
・ロングホイールベースは軽いハンドリングと優れた高速安定性を実現しています。
・独特な造形のシングルリヤショックはモダンなスタイルに貢献しています。また、リンク機構を採用する事でロングストロークを確保し快適性に寄与しています。
・リヤフレームの設計はスリムなシャーシデザインと足つき性の良さに貢献しています。
・テーラーメイドでしつらえたかの様な快適なライディングをもたらす数々のアクセサリー(別売)を用意。
・ロー&ロングの流れるようなスタイルと今までにないモダンな外観を演出する5スポークのキャストホイールと独特なヘッドランプ
 
■ABSモデルのスタンダードモデルからの変更点
・ABS(アンチロックブレーキシステム)の装備
 
■アクセサリー
ライダーが快適にロングツーリングを楽しめるようウィンドシールド、ギヤポジションインジケーター、DCソケット、サドルバック(サドルバッグサポート)リヤラックの他、パッセンジャーの為にバッグレストもご用意しています。
※主な発売予定品
・カスタムシート(シッティングポジション53mm前方)
・ハンドルバー(44mm前方位置)※
 ※取り付けた場合、車幅が変更になる為、構造等変更検査の申請が必要となります。
・ウインドシールド
・ギヤポジションインジケーター
・DCソケット
・ETCキット
・レザーサドルバッグ
・リヤラック
・コンフォートシート
・バックレスト
・ヘルメットロック etc.
※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。 価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
※当モデルは川崎重工業株式会社の海外工場Kawasaki Motors Enterprise(Thailand) Co.,Ltd(KMT)で日本向けに生産された車両です。

★主要諸元

車名型式 EBL-EN650A
VULCAN S〈VULCAN S ABS〉
発売日 2015年6月15日
全長×全幅×全高(m) 2.310×855×1.090
軸距(m) 1.575
最低地上高(m) 0.130
シート高(m) 0.705
車両重量(kg) 224〈227〉
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L)※1 31.5(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2
23.3(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時※3)
登坂能力(tanθ) -
最小回転小半径(m) 3.2
エンジン型式 -
水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 649
内径×行程(mm) 83.0×60.0
圧縮比 10.8
最高出力(kW[PS]/rpm) 45[61]/7,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 63[6.4]/6,600
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射装置
始動方式 セルフ式
点火方式 バッテリ&コイル(トランジスタ点火)
潤滑油方式 セミドライサンプ式
潤滑油容量(L) 2.3
燃料タンク容量(L) 14
クラッチ形式 湿式多板
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 2.437
2速 1.714
3速 1.333
4速 1.111
5速 0.965
6速 0.851
減速比1次/2次 2.095/3.066
キャスター(度) 31°
トレール(mm) 120
タイヤサイズ 120/70R18M/C 59H
160/60R17M/C 69H
ブレーキ形式 φ300mm油圧式ディスク
φ250mm油圧式ディスク
懸架方式 テレスコピック式(インナーチューブ径41mm)
スイングアーム式
フレーム形式 ダイヤモンド

※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状況などの諸条件により異なります。
 ※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
 ※3:WMTCモード値とは、発進・加速・停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
 ※改良のため、仕様および諸元は予告なく変更することがあります。