2012年1月19日 

■KTM、ダカール・ラリーで11連覇達成!

自身、4度目のダカール・ラリー優勝を果たしたフランス人、シリル・デプレ。マシンはKTM 450 Rally。

自身、4度目のダカール・ラリー優勝を果たしたフランス人、シリル・デプレ。マシンはKTM 450 Rally。

 2009年より舞台を南米に移し開催されているダカール・ラリー。2012年の今回はアルゼンチンのマル・デ・プラタからペルーのリマまで、およそ9000kmの距離で争われた。

 この“世界一過酷なラリー”に、“READY TO RACE”を標榜するKTMが今年もファクトリーチーム として出場。450 Rallyを駆るシリル・デプレとマルク・コマの両ファクトリーライダーが、お互い4度目のダカール・ラリー優勝を賭け、3位以下を大きく引き離して終盤まで数分差の激しい争いを展開。しかし、ステージ13でコマがトラブルに見舞われ後退、デプレが自身4度目の優勝を手にした。同時にKTMは前人未到の11連覇も成し遂げている。

 また、同じ週末にKTMはアメリカのAMAスーパークロス第2戦で初優勝も収めた。
 
「当社のダカールライダーが 、リマで1-2 フィニッシュしたのを見て胸が躍った。そしてそのあと、アメリカで 初めてスーパークロスの表彰台に立ち、その喜びは2 倍になった。今日はKTM にとって素晴らしい日であり、ライダーだけではなくこれらの勝利に多大な貢献をしてくれたすべての人の勝利です。このような功績は関わった人すべてに捧げます」とKTMのモータースポーツ部を統括するピット・バイラーはコメントを残した。

 一方、元・世界モトクロス250ccクラスのチャンピオン(1984・1985年)であるKTMのハインツ・キニガードナーは、ダカール・ラリーでの歴史的勝利についてコメント。
「シリル・デプレとマルク・コマ の闘いは、ラリー史に残るほど厳しく、そして興味深い闘いだった。彼らはほぼすべてのステージでトップ争いを繰り広げ、どちらも肉体的、精神的に全力を尽くした。二人はDakar の歴史に名を残すに値する」

ゼッケン1をつける昨年大会の優勝者、マルク・コマは終盤までデプレと激しい首位争いを展開。

ゼッケン1をつける昨年大会の優勝者、マルク・コマは終盤までデプレと激しい首位争いを展開。

DAKAR 2012 総合結果(バイク部門)

1. Cyril Despres (フランス) KTM
2. Marc Coma (スペイン) KTM
3. Helder Rodrigues (ポルトガル) Yamaha
4. Jordi Viladoms (スペイン) KTM
5. Stefan Svitko スロバキア KTM
6. Pal Anders Ullevalseter (ノルウェイ) KTM
7. Gerard Farres Guell (スペイン) KTM
8. Alessandro Botturi (イタリア) KTM