KAWASAKI 2012 NewModel Midashi KAWASAKI WEB SITE

KAWASAKI 2012 Model ER-6n/6f
一見あまり変わったように見えないER-6nに対して、こちらカウル付きバージョンのER-6f(欧州仕様がER-6f、北米、東南アジア、オーストラリア仕様はNinja 650の名称となる)はカウルデザインもまったく新しくなったので、だいぶ印象が変わった。
KAWASAKI 2012 Model ER-6n/6f
現行モデルではフルデジタル表示のメーターを採用していたが、やはり瞬時の見やすさを優先すれば、タコメーターはアナログ表示に。縦二段積みのメーターの下部は、夜間の視認性に優れるホワイト色のLEDバックライトを採用する多機能デュアルウインドウLCDメーター。スピードメーターを中央に表示。その周りに燃料計、時計、オドメーター、デュアルトリップメーターに加え、走行可能距離、平均/瞬間燃費計、エコノミカルライディングインジケーターを表示。ER-6f/Ninja 650。
Block01 Midashi
■ER-6f/Ninja 650主要諸元■
全長×全幅×全高:2,110×770×1,180mm、ホイールベース1,410mm、最低地上高:130mm、シート高:805mm、車両重量:209kg(ABSは211kg)、燃料タンク容量:16L●水冷4ストローク並列2気筒DHOC4バルブ、排気量:649cc、ボア×ストローク:83.0×60.0mm、圧縮比:10.8:1、燃料供給装置:F.I.+KEIHINφ38mm×2、点火方式:デジタル、始動方式:セル、潤滑方式:セミドライサンプ、最高出力:53kW(72.1PS)/8,500rpm(東南アジア仕様は52kW)、最大トルク:64N・m(6.5kgf・m)/7,000rpm●常時噛合式6段リターン、1速:2.438、2速:1,714、3速:1.333、4速:1.111、5速:0.966、6速0.852、一次減速比:2.095、二次減速比:3.067●フレーム形式:ペリメター(高張力鋼管)、サスペンション前:φ41mmテレスコピック、ホイールトラベル125mm、後:オフセットレイダウンシングルショック、ホイールトラベル130mm、キャスター/トレール:25°/110mm、タイヤ:前120/70ZR17M/C 58W、後160/60ZR17M/C 69W。
KAWASAKI 2012 Model ER-6n/6f
特徴的だった現行のER-6シリーズのトレリスフレームから一新。片側2本のパイプを組み合わせてツインスパー(ツインビーム)を構成するユニークなタイプに。フレームこだわるER-6シリーズの面目躍如、だ。右サイドにオフセットマウントするレイダウン・リアサスのレイアウトは継承。
KAWASAKI 2012 Model ER-6n/6f
エンジンまわりは基本構成に変更無し。中低速域をより使いやすく、そして触媒レイアウトの変更等でヨーロッパの環境規制にも対応。エンジン下にショートマフラーを配するスタイルもキープコンセプト。

ネイキッドバージョンのER-6n、フルカウルバージョンのER-6f/Ninja 650、ともに2012年モデルでフルモデルチェンジとなった。

キープコンセプトのデザインが採用されたこともあり、フレームから新型となっていることに気づきにくいかもしれないが、実はこれまでのトレリスフレームから片側2本のパイプによるスパータイプへと変身している。カワサキが“ダブルパイプペリメターフレーム”と呼ぶそのフレームは、2本の高張力鋼管を上下に並べて、メインパイプ部を構成。同様に2本のパイプによって構成されたリアのスイングアームへかけて直線的なラインを形作っている。特に右サイドではオフセットマウントされたレイダウンサスと相まって強烈な個性を打ち出していると言えるだろう。

ちなみに上下2本のメインパイプの間は樹脂製のダクトがはめ込まれており、吸気通路として利用されている。ヘッドパイプ直後の位置にはフレッシュエアの取り入れがあり、エキサイティングな吸気音も演出しいてるという。

水冷4ストローク2気筒、DOHC4バルブ、649ccのエンジンは基本的に2011年までのモデルと同一だ。ただし2012年モデルでは、スムーズでありながら鋭く吹け上がる2011年モデルのエンジン特性を活かしながら、更なる楽しさと日常での扱いやすさを求めて低中速域のトルクが強化されている。セクシーなカーブを描くヘッダーパイプにはコレクター部が設置され、トルクの山と谷を打ち消し、スムーズなパワー特性の実現に貢献している。エンジン下からスイングアームピボット部下へと配置されたマフラーは容量をアップし、内部構造も見直すことで常用域の7,000回転以下でのトルクを強化、低回転域での優れたコントロール特性を発揮する。触媒のレイアウトも変更することでユーロIIIに対応。

足回りでは、前後のサス・ストロークも延長している。フロントでは全長で15mm、ストローク長を5mm延長、リアは全長とストローク長ともに2mm延長。ストロークが伸びたことに合わせてスプリングレート、ダンパーも変更されている。ブレーキはフロントφ300mmペタルのデュアル、リアはφ220mmペタルのシングルと構成は変わらないが、よりクリティカルなコントロールを可能にする先進のプロセッサを搭載したコンパクトな新型ABSユニットを採用したモデルをラインナップ。さらにABS非装着モデルでは制動力を向上させたブレーキパッドを採用している。

KAWASAKI 2012 Model ER-6n/6f
フェアリング・デザインの変更でイメージの変わったER-6f/Ninja 650に対して、ネイキッド版のこちらER-6nはキープコンセプトであまり変わっていないかのよう。もちろんこちらもフレームから一新のフルモデルチェンジだ。
KAWASAKI 2012 Model ER-6n/6f
ER-6nの方のメーターまわりは意表をついた2011年までのモデルの造形から、一般的なデザインに。ER-6f/Ninja 650と共通するイメージのアナログ式のタコメーターを上部に、下部にスピード等をデジタル表示するLCDという配置(これまでもER-6nはアナログ式のタコメーターだったが)。基本構成はER-6F/Ninja 650と共通だが、ER-6nではLCDが一体となりバックライトもブルーとなっている。
KAWASAKI 2012 Model ER-6n/6f
リアのスイングアームも完全新設計。従来の角断面パイプによるトラス構造から、2本のパイプで構成するものに。そして下側のパイプを大きく上方へ曲げることでマフラーのスペースを生み出している。また同時にスイングアーム右側のパイプはD断面チューブとなって剛性バランスを最適化している。
KAWASAKI 2012 Model ER-6n/6f
フレーム右側にオフセットされたリアサスの上側の受けはこのように右側のメインフレームにダイレクトに。下側もリアスイングアームの上部パイプにつながるシンプルな構造だ。
Block01 Midashi
■ER-6n主要諸元■
全長×全幅×全高:2,110×770×1,110mm、ホイールベース1,410mm、最低地上高:130mm、シート高:805mm、車両重量:204kg(ABSは206kg)、燃料タンク容量:16L●水冷4ストローク並列2気筒DHOC4バルブ、排気量:649cc、ボア×ストローク:83.0×60.0mm、圧縮比:10.8:1、燃料供給装置:F.I.+KEIHINφ38mm×2、点火方式:デジタル、始動方式:セル、潤滑方式:セミドライサンプ、最高出力:53kW(72.1PS)/8,500rpm(東南アジア仕様は52kW)、最大トルク:64N・m(6.5kgf・m)/7,000rpm●常時噛合式6段リターン、1速:2.438、2速:1,714、3速:1.333、4速:1.111、5速:0.966、6速0.852、一次減速比:2.095、二次減速比:3.067●フレーム形式:ペリメター(高張力鋼管)、サスペンション前:φ41mmテレスコピック、ホイールトラベル125mm、後:オフセットレイダウンシングルショック、ホイールトラベル130mm、キャスター/トレール:25°/110mm、タイヤ:前120/70ZR17M/C 58W、後160/60ZR17M/C 69W。

       | ZX-14Rのページへ | このページのトップへ | Versys1000のページへ | カワサキのサイトへ |

       | ホンダのショーモデルのページへ | ヤマハのショーモデルのページへ | スズキのショーモデルのページへ |