第76回「お品書きの謎を解くフリをして、くどくどと説く」
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耳なし芳市状態の多彩なメニューに、まずはびっくりな老舗中の老舗だった亀戸のびっくりそば(左 第39回参照)は、玉子そばの表記(2011年8月撮影)。奇跡の復活も一度だけだった(第56回参照)、えきめんや三浦海岸店(右)も玉子そば表記。ちなみに各店の「クセが強すぎるんじゃ!」でおなじみ(だった→改装前の話)えきめんやの場合(2011年1月調査時点)、月見組が品川、川崎、鶴見、弘明寺。玉子組は横浜、追浜、新逗子、横須賀中央、北久里浜、久里浜、三浦海岸。お品書きになし(トッピングとしては存在)組が金沢文庫という見事なバラバラっぷりで魅せてくれました。 | ||
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珍しいトッピングはいろいろありますが、店名を冠したソもリスペクトを込め一度は試しておきたいものです。左はつい先日長い歴史に幕を下ろした千葉駅菜の花そば(よくよく調べたら旧湾岸そばが菜の花そば千葉駅西口店となってブランドは健在のようです)の前身、万葉軒時代の万葉そば(2003年12月撮影)。右は思い出になってしまった、青梅駅の想い出そばの想い出そば(2005年4月撮影)です。得てして品名と内容に特に関連性がないのが最大の特徴でしょうか。 | ||
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立喰・ソにおける「てんぷらそば」と「かき揚げそば」の問題ですが、天ぷらラインアップがかき揚げしかない場合は、天ぷらそば。天ぷらがいろいろある場合は、天ぷらの一種類としてかき揚げそばと表記されることが多いようです。が、そう言い切れないのはみなさんご存じのとおり。要は主の胸先三寸で決まるのです。左は坂崎師匠が司法試験勉強中の女性店員に誘惑されたことで有名な(第70回参照)豊しま秋葉原店の天ぷらそば(2002年4月撮影)。右はある意味日替わりかき揚げだった(第22回参照)日本亭のかき揚げそば(2002年7月撮影)。どちらも今では食べられません。 | ||
と、その前に、なぜか山菜だけトッピング設定がありません。「てんぷらそばに山菜をトッピングしたいのに、もうプンプン(さとう珠緒風に)」という方もいらっしゃるでしょうに、なんて意地悪でしょう。 |
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トッピング問題といえば、忘れられない内藤新宿そば(左)のダブルスタンダード問題(第21回参照)←大袈裟(2011年5月撮影)。そしてトッピングにより人間性を試されたのが(第1回参照)右の品川駅東海道線下りホームにあったおこのみそば(2006年7月撮影)。 | ||
と、横道にそれたところでラストの「天玉そば420円」。一般店ではあまり目にしないメニューですが、立喰・ソではこれも定番です。てんぷらそば390円+生たまご30円=420円。複合メニューでも単品でもまったくブレのない設定です(お得感がないともいう)。ですが、天玉そばの天も玉も単品設定はありません。ほら、よーくメニューをご覧下さい。オールひらがな表記の「てんぷら」や「かき揚げ」はあるのに漢字表記の「天(ぷら)」はないでしょ。同様に生たまごはあっても「玉(子)」がありません。かけそばにトッピングのかき揚げと生たまごを載せれば、天玉そばと同じソが供されるのか、それともてんぷらそばとは異なったソなのか。異なったソであれば誰もが納得ですが、たぶんというか、間違いなくどちらでも同じソが出てくるでしょう。同じソなのに名前が違う。これっておかしくないですか? |
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「おかしいのは、おまえの頭だよ……」もう、そろそろ怒りを通り越し呆れ声が聞こえてきます。が、空耳でしょう。さらに「そんな揚げ足取りをするのなら、月見と生たまごはどうするんだよ」という、あちゃ〜、あえて避けていたのに、痛いところ突かれちゃったなぁ……にはこう応えます。 |
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24時間年中無休バリバリの現役店ですが、話題だらけで伏せ字に出来ない日暮里の一由。最近のイチオシゲソはゲソいなり(右)です。センセーショナルなデビューを飾ったゲソ寿司(左)がいなりの衣を纏って進化、いわばゲソ寿司がピ○チュウなら、ゲソいなりはラ○チュウ。でもピカ○ュウとライ○ュウじゃ人気ダンチだなぁ。まあ、細かいことはともかく、さあ、みんなでゲソいなりゲッソだぜ!(2016年10月撮影)。 | ||
こんな戯れ言を綴っている間にも、否応なし待ったなしに、幻立喰・ソは増加の一途。なのにそれなのに、取材不足(という名の取材力の欠如)で、書くに書けない(どあほうAT○Kの楽しい変換→角煮賭けない)今日この頃、ゆえにメニュー一つで一回分をでっち上げるという、荒技をご披露させていただいた次第です。 |