デブ輪
デブ輪
福島県いわき市生まれ。35歳。現在は岩手県久慈市在住。東北六県ローラー。好きな食べ物『豚バラ肉』体重101キロ。座右の銘・『骨は折れても心は折れない』新婚5ヶ月・被災地でがんばってます!
『岩手県、寒さのど真ん中の2月!最高気温でもマイナスの日もあります。ただ日照時間が長くなった事に春の足音を体で感じますっ! 復興願年!!! 顔晴れ被災地被災者っ!!!』

 東日本大震災から来月で一年になろうとしてる今、被災地では様々な人間が出来る限りの努力をして踏ん張って町を再生させようとしています。

 おいらの生息している久慈市でも本当に色んな業種の人間が奮闘しています。おいらは昨年10月に再就職してから港市場の仮復旧工事に携わり、何度も海岸に流れつく瓦礫撤去作業にも4トンダンプカーで作業にあたりました。

 この瓦礫がハンパない数量で、おいらは『この瓦礫の山をどうすんだべ? どうやって処理して行くんだべ?』って思いながら何度も何度も集積場に運搬しました。

 おいらの軽トラックと比較して膨大な瓦礫の山を理解頂けるでしょうか? 画像では奥行きなどが判断出来ないかもしれませんが、瓦礫の山は数十メールも集積されています。瓦礫の山を前にすると本当に『どうすんだべこれ?』とため息がでます。


がれきの山

 当たり前の事なんですけど、瓦礫は『分別』なんてされていません。木片があればトタンもある。鉄筋もあれば船体部品もある。砂もあればコンクリートの塊もある。運搬する時には分別しませんが集積場では作業員の方々が重機機械を使い、時には人力にて分別作業をしているんです。途方にくれるような『瓦礫の山』に真っ向から立ち向かう作業員の方々の奮闘には頭が下がる思いです!!! どうか作業事故に注意して下さいっ!!!

 瓦礫集積場所は一ヶ所にまとめるなんてとても無理な状態で、久慈市内だけで数ヶ所に及びます。


がれきの山

がれきの山

 うちらの久慈市だけでは処理出来なく、お隣の『秋田県』の力を借りて秋田県でも瓦礫の処理をして頂ける事になったと広報で知り、おいらはまた他県の皆様に助けてもらえたと嬉しさと感謝を感じました。

 震災以降、全国からのサポートを・世界中からのサポートを頂き今日まで奮闘してきました。大震災から一年過ぎようと言う時期にもまた秋田県の皆様にサポートして頂ける。本当に心から感謝しています! いぶりガッコ大好きです! ショツルも料理で隠し味的にうちでは使っています! 秋田県の方角に足を向けて寝れません!

 復興願年(元年の造語です)!被災地は全国の沢山の皆さんのおかげて一歩づつフルパワーにて歩いていますっ。サポートして下さる皆さんへの感謝の気持ちをおれら被災地の人間は生涯忘れません。有り難うございます。うまい言葉が見つかりません。

 おいらが働いている現場でも津波の被害によりトラブルが出ました。

 現場で大活躍の150トンクレーン車が突然故障してウンともすんとも動かなくなりました。整備士のオヤジの話しでは『波をかぶった電装機器に青カビが出てショートしてる』と!

 この150トンクレーン車は3・11のクソ津波をまともに喰らい、高価な機械だからおいそれと買えず隅々までオーバーホールして使用していたそうですが震災から一年を迎える時期になってもまだ津波の影響が出るなんて……

 20年選手のクレーン車、バイクなら立派な『旧車』のクレーン車。頑張って復活してくれよ〜。64トンもあるテトラポットなんて人力ではビクともしないからやぁ〜! 頼むぞ旧車クレーン車! お前が動かないと現場も動かないっ! 津波なんかに負けるな!


クレーン

 先月のコラムで『水虫になりました〜』って書いたら、栃木県のマッドマックス大好きのバイク乗りの先輩から水虫撃退靴底インソールを郵送して頂きましたっ!!!!!!!

 この底敷きは、かかとにポンプが内蔵され、足の指先に空気を送り靴が蒸れないと言う仕組みに(笑)正直嬉しくて速攻で使用させて頂いています(爆)!

 お陰でぐじゅぐじゅ水虫は回復に向かいまして、今はカサが少しあるけど血が出るまでかいてしまうようなかゆいなんて事はない水虫君になりました!


水虫撃退靴底インソール

 栃木のマッドマックス狂小野沢先輩! 大変有り難うございましたっ! ニトロを積載しているカワサキでもう田んぼに落ちないで下さい(爆)! 間違えば爆発しちゃうべっ!!!!!!! このお礼は必ず致しますっ♪実用的で有り難い贈り物に対しまして感謝致しますっ!

 3・11から11か月を過ぎおいらは毎日会社に行ける幸せや自宅に帰る楽しみがあり、震災以前の『日常』に向かって歩んでいます。

 だけど家も無くなり、仕事もなくなり途方に暮れる被災者の方々が沢山存在しているのに『失業保険打ち切り』とは何事なんだべ……おいらは馬鹿です。学生時代は劣等生バリバリで高校には入学したけど卒業は出来ませんでした。こんな馬鹿なおいらでも困ってる人間は出来る限りで助けたいと考えるのに、日本の政治家の人間はもっと優しさを持って物事を決めてくれないもんだべがなぁ〜って痛烈に思います。

 おいらには未来なんて予測出来る頭脳は持ってないんだけど、鉄馬と同じで『前進』する事は出来ます!! だから馬鹿は馬鹿なりに前進あるのみで生きてやるっ。東北の魂をこがして前進し続けてやるっ! 被災地の皆さん!まだまだ寒いけどハートだけは熱く生き抜いてやりましょうねっ!!!!!!! 顔晴れ被災地!顔晴れ被災者っ!目指せ日常っ!


[第10回|第11回|第12回][バックナンバー目次へ]