Hondaコレクションホール収蔵車両走行確認テスト「闘うDNA」2017年夏

●撮影ー依田 麗
●取材協力-ホンダコレクションホール http://www.twinring.jp/collection-hall/ 
     ホンダ /http://www.honda.co.jp/motor

NSR500
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NSR500(1999)


NSR500(1999)

NSR500(1999)


NSR500(1999)

NSR500(1999)


NSR500(1999)

NSR500(1999)
1994年以降連覇を続け圧倒的な強さを魅せたマイケル・ドゥーハン+NSR500対策という訳ではないかもしれないが、WGPといえど環境対策とマシン性能を抑えるために1998年から無鉛ガソリンの使用が義務化された。他社に比べNSRの受けた影響は大きく、加速性能が著しく低下、最高速度も10%近く低下したと言われる。しかし逆境を跳ね返すようにNSRの強さに変わりはなく、終わってみれば、ドゥーハンは9勝で5連覇を達成。NSRは14戦13勝、唯一優勝を逃した第8戦も2位入賞とは圧倒的な強さは変わるところはなかった。翌1999年、王者ドゥーハンは第3戦で負傷してしまったが、その後を引き継いだアレックス・クリビーレが16戦6勝を収め、ホンダとNSR500は王者の座を死守した。この#3のNSR500は、WGP500クラス参戦4年目を迎えた岡田忠之がライディングしたNSRでそのポテンシャルを充分引き出し、第7戦オランダGP、第10戦チェコGP、第13戦オーストラリアGPとWGP自己最多となる3勝を挙げ、前年の8位から大きくジャンプアップ、ランキング3位を獲得した。6年連続でメーカー、ライダーチャンピオンを獲得したNSR500は、まさに完熟の時を迎えていた。
NSR250
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NSR250


NSR250

NSR250


NSR250

NSR250


NSR250

NSR250
1986年にデビューしたNSR250は、NSR500を半分にしたようなレイアウトの2ストロークV型2気筒エンジンを搭載したワークスレーサーとして誕生した。デビュー以来実戦の教訓をフィードバックし毎年改良が加えられ進化と熟成を重ねてきた。この1999年モデルは、1998年に大きく改良された1998年型をベースに、激闘を繰り広げたライバルであるアプリリアRSV250に対抗するため、より高速化が行われた。この#4は、宇川徹がホンダワークスとしてWGP250クラスにフル参戦したマシンで、開幕戦から3戦連続2位を獲得、続く第4戦フランスGPではついに優勝、その後も安定した戦いを続け、第12戦バレンシアGPで再び1位を獲得、16戦中11戦表彰台に登る大活躍でランキング2位を獲得した。
2000年JGTC GT500チャンピオンマシン Castrol 無限 NSX
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NSX


NSX

NSX


NSX

NSX


NSX

NSX
3リッターV6エンジンを運転席後方に搭載するミッドシップレイアウトを採用、国産車初の本格スーパーカーと言えたホンダNSXが登場したのは1990年のこと。当初はアメリカやドイツのローカルレースに参戦していたNSXのモータースポーツ活動が世界的に知られるようになったのは1994年から参戦を開始したル・マン24時間耐久レースから。1995年にはGT2クラス優勝を果たしている(その活動はコチラhttp://www.mr-bike.jp/?p=55268)。一方、日本国内では1994年から全日本格式としてスタートしたGT選手権(JGTC。現SUPER GT)に1996年より最高峰のGT500クラスに参戦を開始。日産スカイラインGT-R、トヨタ・スープラ、マクラーレンF1 GT-Rなどを相手に、ル・マンGT2クラスをベースとするマシンで苦戦を強いられる。翌1997年はロードモデルが3.2リッターに排気量アップしたC32Bエンジンを搭載したことで、このユニットをベースにレースでは3.5リッターとし、無限×童夢 プロジェクト が参戦チームとして加わる。そして1998年のツインリンクもてぎで開催された第5戦では、中子修/道上龍組の Castrol 無限 NSXが念願の初優勝を遂げる。その後もトップ争いを続けるGT選手権でのNSXはターボで武装するなどのポテンシャルアップを図り、2009年シーズンまで戦い続けた。2000年シーズンを戦った Castrol 無限 NSXは道上龍が優勝こそ無かったもののシーズンを通して安定した速さを披露。念願のチャンピオンを獲得している。
Hondaコレクションホール収蔵車両走行確認テスト「闘うDNA」

二輪編-1・ホンダミュージックが世界を征す]
●1966年 RC116(50cc)
●1965年 4RC146(125cc)
●1966年 RC149(125cc)
●1966年 RC164(250cc)
●1966年 RC166(250cc)
●1967年 RC174(350cc)
●1968年 RC181(500cc)

二輪編-2・トリコロールはここから始まった]
●1972年 CB750
●1975年 CB500R
●1976年 RCB
●1980年 RS125RW-T

二輪編-3・V4〜V2の黄金時代から、再び直4へ]
●1991年 RVF750(11 OKI HONDA RT・8耐仕様)
●1995年 RVF750(11 Team HRC・8耐仕様)
●1997年 RVF/RC45(ホリプロホンダwith HART・8耐仕様)
●1999年 RVF/RC45 (ラッキーストライクホンダ・全日本スーパーバイク仕様)
●2000年 VTR1000SPW(11 チームキャビンホンダ・8耐仕様)
●2004年 CBR1000RRW(7 セブンスターホンダ7・8耐仕様)

二輪編-4・7度の世界タイトルを獲得したワークスレーサー]
●1993年 NSR250(岡田忠之仕様)
●1997年 NSR250(マックス・ビアッジ仕様)
●1999年 NSR250(宇川徹仕様)
●2001年 NSR250(加藤大治郎仕様)
●2003年 RS125RW(ダニ・ペドロサ仕様)

二輪編-5・無敵の6年連続チャンピオンなどWGP500クラスで他車を圧倒]
●1984年 NS500(フレディー・スペンサー仕様)
●1984年 NSR500(フレディー・スペンサー仕様)
●1985年 NSR500(フレディー・スペンサー仕様)
●1988年 NSR500(ワイン・ガードナー仕様)
●1997年 NSR500(マイケル・ドゥーハン仕様)
●1999年 NSR500(岡田忠之仕様)
●2002年 NSR500(加藤大治郎仕様)

二輪編-6・MotoGP元年をロッシとのコンビで圧勝した新世代の5気筒レーサー]
●2002年 RC211V(バレンティーノ・ロッシ仕様)


四輪編-1・F1創生期 無謀とも思えた挑戦で2勝の快挙]
●1965年 RA272
●1967年 RA300
●1968年 RA301

四輪編-2・F1第二参戦期 エンジンサプライヤーとしての挑戦]
●1988年 ロータス100T
●1987年 ウィリアムズFW11
●1988年 マクラーレンMP4/4
●1989年 マクラーレンMP4/5
●1990年 マクラーレンMP4/6

四輪編-3・GTカー創成期 自動車メーカとしての名声を高めたマイクロ・スポーツの活躍]
●1966年 S800GT-1仕様
●1968年 S800マーシャル仕様

四輪編-4・ツーリング&GTカーの時代 市販車の高いポテンシャルをサーキットでも証明]
●1983年 ヤマトCIVIC
●1987年 モチュールCIVIC
●1993年 JACCS CIVIC
●1998年 ギャザズ CIVIC
●1995年 NSXルマン
●2000年 カストロール無限NSX

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