青春の2Q(2ストローク・Quarter)カタログ その6 カワサキ空冷編-2

唯一無二の3気筒2Q

 125ccベースでスタートしたカワサキの2Qだが、ロータリーディスクバルブの250cc新エンジンを開発し、250A1に搭載し本格的に2Q戦線に参入した。250A1は、レーサーに匹敵するといわれた快速で、特に海外で高い評価を受けた。その後、1969年に登場したマッハⅢの好評を受けて3気筒エンジンは350、750とシリーズ化されたのだが、世界初となる空冷250ccの3気筒エンジンの開発は難航、シリーズ最後の1972年に欧州と国内で発売された。以後マイナーチェンジを繰り返しつつ、750、500が消えた後も1980年代初頭まで独特のサウンドと白煙をなびかせ走り続けた。

1972年2月
Kawasaki 250SS(S2)


S1
250SS パールキャンディレッド

世界初の空冷2ストローク250cc3気筒エンジンを搭載した250SSは、シリーズ最後に登場。国内では1972年2月から発売を開始した。車体の基本構成は兄貴分の350と共通。「うしろまで気を配った」とのキャッチコピーのとおり、極小のリアフェンダーや、左右非対称のマフラーなどスポーティさを演出して斬新であった。欧州向け輸出仕様にはロングリアフェンダー、フラットバーハンドル仕様も存在する。
●エンジン:空冷2ストローク3気筒ピストンバルブ ●総排気量(内径×行程):249cc (45×52.3mm) ●最高出力:32ps/8000rpm ●最大トルク:3kg-m/7000rpm ●全長×全幅×全高:2010×820×1095mm ●軸距離:1330mm ●乾燥重量:148kg ●タイヤ前・後:3.00-18・3.25-18 ●車体色:パールキャンディレッド、パールホワイトアイボリー ●発売当時価格:218000円


S1
250SS パールホワイトアイボリー

1973年 
Kawasaki 250SS(S1A)
S1よりもパワーが若干落とされ、タンクやリアフェンダー形状なども変更されたS1Aは、北米にも輸出を開始した。このS1Aは輸出仕様のみで、国内では発売されなかった。
●エンジン:空冷2ストローク3気筒ピストンバルブ ●総排気量(内径×行程):249cc (45×52.3mm) ●最高出力:31ps/8000rpm ●最大トルク:2.7kg-m/7000rpm ●全長×全幅×全高:1970×820×1095mm ●軸距離:1330mm ●乾燥重量:148kg ●タイヤ前・後:3.00-18・3.25-18 ●車体色:キャンディブルー、キャンディオレンジ、キャンディゴールド ●発売当時価格:-


S1A

1974年1月 
Kawasaki 250SS(S1B)
兄弟車の350が400へとモデルチェンジされたのに合わせ、250もベースが400SS系に変更された。各部の剛性がアップしたが、オイルショックによるガソリンの高騰や、クローズアップされはじめた公害問題もあって、最高出力は3馬力のダウン。グラフィックは400と共通化されたが、車体色は250専用のキャンディグリーンのみ。


S1B
●エンジン:空冷2ストローク3気筒ピストンバルブ ●総排気量(内径×行程):249cc (45×52.3mm) ●最高出力:28ps/7500rpm ●最大トルク:2.7kg-m/7000rpm ●全長×全幅×全高:2055×820×1095mm ●軸距離:1365mm ●乾燥重量:155kg ●タイヤ前・後:3.00-18・3.25-18 ●車体色:キャンディグリーン●発売当時価格:250000円

1975年 
Kawasaki 250SS(S1C)
この年はタンクグラフィックが小変更を受け、車体色がハリバットブルーに変更された。車体色は前年同様1色のみのラインアップ。


S1C

1976年2月 
Kawasaki KH250(B1)
フロントブレーキは油圧ディスクになり、タンクキャップもキー付になるなどアップグレードして、SSからKHへとモデルチェンジ。車体の基本構成はSS時代と同様400と共通だが、エンジンはヘッド、フィン、クランクケース形状などが異なり、シートはモールが付かないなど400との細かい差別化も行われた。価格は270000円に。北米向けにはフロントドラムブレーキ仕様の廉価版KH250(A5)も存在する。


KH250(B1)
●エンジン:空冷2ストローク3気筒ピストンバルブ●総排気量(内径×行程):249cc (45×52.3mm) ●最高出力:28ps/7500rpm ●最大トルク:2.7kg-m/7000rpm ●全長×全幅×全高:2085×820×1130mm ●軸距離:1375mm ●乾燥重量:160kg ●タイヤ前・後:3.25-18・3.50-18 ●車体色:メタリックディープレッド ●発売当時価格:270000円

1976年9月 
Kawasaki KH250(B2)
翌年モデルはグラフィックの変更のみ。車体色はキャンディオリエントブルー。輸出仕様にはキャンディワインレッドも存在した。


KH250(B2)

1977年10月
Kawasaki KH250(B3)
マスターシリンダのキャップがネジ止めになるなど細部を変更。車体色はキャンディライムグリーン、キャンディコバルトブルーとなり、久々に2色ラインアップが復活した。価格は1万円アップし280000円に。


KH250(B3)


KH250(B3)
KH250 キャンディコバルトブルー KH250 キャンディライムグリーン

1978年9月
Kawasaki KH250(B4)
長らく400と共通グラフィックであったが、このB4は250専用の新グラフィックを採用。タンクのカワサキロゴも小文字に変更された。車体色はキャンディライムグリーン、キャンディパーシモンレッドの2色で、輸出仕様はクラシックホワイトも存在した。価格は280000円。


KH250(B4)


KH250(B4)
KH250 キャンディライムグリーン KH250 キャンディパーミッションレッド

1980年 
Kawasaki KH250(B5)
KH250の最終型は、再び400と共通のライムグリーン1色のみに。クランクケースカバーに入ったカワサキロゴは小文字になり、シートのベース部分にもライムグリーンのラインが追加された。KHシリーズではKH250が最終型まで主に欧州向けに輸出された。主要諸元は、B1からこの最終型B5まで価格以外の変更はないが、価格は283000円にアップ。


KH250(B5)


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