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「車椅子のモトクロスライダー・戸田蔵人」

 第25回「車椅子のモトクロスライダー・戸田蔵人」

 2008年、当時SUZUKIのファクトリーライダーとして活躍していた戸田蔵人(とだくらうど)選手は、メーカー合同テストでの事故により脊椎を損傷。胸から下に麻痺が残る身体になり、車いす生活を余技なくされました。

 医師から「もう歩けない」と宣告された彼ですが、「絶対歩けるようになってやる!」と、専門家を訪ねて、時には海外の学会にも出向き、ライダーとして復活するべく、日々の厳しいリハビリを続けてきました。

  一昨年、彼を応援する友人たちの手により、車いすの蔵人さんでも乗れるように改造されたバイクでコースに復活。昨シーズンは全日本モトクロス会場やイベントでのデモ走行を行い、周囲のファンの感動をよび、また、諦めない彼の精神がたくさんの人を勇気づけました。

 1月、彼の新しい動画がUPされ、そこにはアメリカの広大なモトクロスコースを全開で走る蔵人の姿がありました。


戸田蔵人

こちらで見られない方はYou Tubeでhttp://youtu.be/LAqNaihO86U直接ご覧下さい。

 蔵人さんは新しいチャレンジに向かっています。それは、「X-games」のAdaptiveクラスに出場すること。エクストリームスポーツでは一番大きな大会に出場できる可能性があると知り、そのための下準備として渡米したとのことでした。胸から下が不随な彼が、憧れのアメリカでまた再びレースに復活できるかもしれないと、彼の周りが今大きく動き始めています。



戸田蔵人

「一言で言うと『信じられない』ですね。とてもこの体になってバイクすら乗れると思ってもみなかったのに、またかつて夢を抱いてレースをしていたアメリカで走れる。信じられない気持ちが常にあるから、今のこの瞬間を大事に噛みしめる事が出来ます。関わってくれている皆さんに感謝です」

 目標はアメリカ最大のアクションスポーツ大会のX-gameのadaptive class に出場すること。今年は会場がロスからテキサスに移った関係で、毎年あるadaptive class (いわゆる健常者ではないクラス) が開催されるのかまだ決定してないようですが、X-gameの前年度の初の日本人の覇者、東野選手も大会コーディネーターに推薦してくれています。

「何万人の観客の前でも走れるというのもあるし、胸から下が全く動かなくても走れるんだ、というところを見せたいね!」


#30

esprgaro

戸田蔵人Paralyzed Motocross Rider Cloud Toda

こちらで見られない方はYou Tubeでhttp://youtu.be/OdKBL92QI24直接ご覧下さい。

Facebook 戸田蔵人
https://www.facebook.com/cloudy.toda?fref=ts

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