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第32回「怪童、もてぎを駆ける~泣き笑いの3Days」

 第32回「怪童、もてぎを駆ける~泣き笑いの3Days」

 MotoGP、世界最高峰のレース、バイクも選手もそりゃ素晴らしいものです。選手も、バイクも、極限のライディングもカッコいいから、いい写真撮れちゃう。そう、時折やってくる勘違い。私の撮ってる写真のほとんど、多分90パーセントくらいは被写体である選手とバイクに依存しているので、相手が良いとカッコよく撮れてしまうのは必然です。
 はたして、自分しか撮れないものってなんだろう? とか考えてピットで粘る、こっち向くまで粘る、コースで粘る、シャッタースピードを変えて粘る。マルケスのヒジ擦りなんか撮ってみる……だめだ普通だ……。なんとなく、納得いく写真が撮れたとしても、誰かが開墾した道にちょっと踏み入っただけのことかもしれない。
 どんだけ頑張ったところで、所詮アスファルトはグレーだ。
 分かり切った手詰まり感を感じながら、自分との妥協点を探す旅。
 いつも一緒なんだけど……



#93

 さて、MotoGPもてぎレポート。勝つためにあるファクトリーチームにはライダーが望むものがそこに全てあるような気がしました。
「できない?」「え? レース屋でしょ? 勝てなくてもいいの?」的な。
 そもそも、「できない」なんてない。チームは資金も技術もあり、選手の能力やフィジカル面もメンタル面も飛びぬけている。
 全てがプロフェッショナル、見ている方向がキョーレツに一緒なんですね
 そんな超ポジティブな空気感。

 迎えた決勝日、ロッシとダニの前でゴールすればポイント差でチャンピオン確定(詳しくは西村さんコラム参照)といわれたもてぎでマルケスは2位でチャンピオン獲得。
 パルクフェルメでは、マルケスよりはるかに先にゴールしたロレンソの存在が掻き消えるほどに、ビールを飲むときのワッショイの歌のような、わけのわからないスペイン流の祝福を続けるHRCスタッフたちでした。ワッショイはそれからしばらく経った記念撮影までもつれこみ最後はシャンパンの嵐
 昨年のルーキーイヤーと違って、今年はいやらしいくらいに強くてもう、言うことないです。
 残り3戦も優勝狙って最多記録を狙うようで、これも軽くクリアしちゃうんじゃないでしょうか?
 


#93

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シャンパンファイトで洗礼を浴びたマルケスがエンターテイナーだなーと思う処は→「これ、美味しい!」と思った瞬間カメラに向き直ったこと。

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20本を超えるマグナムボトルの洗礼を浴びたマルケス。 水圧を感じるほどの大量のシャンパンぶっかけ祭り。

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勝ちが増える度に指の数が増えていくHRCのスナップですが、もう指がたりないw。 チャンピオンを日本で決めたことに感謝しなきゃね。

ひじ

ひじ
ひじ、するよね。 ひじなんて朝飯前です。

 さて、もてぎはマルケスだけのもてぎではなく、勝ったのはホルヘ・ロレンソ。今季は開幕から絶不調だったのですが、ウィーク中ホルヘの走りはずっとキレキレだったように思う。


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レース中盤ですでにホルヘと後続には結構な差がついていました。 ホルヘとマルケス。健闘をたたえ合うスポーツマンシップ。

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ホルヘの吸い込まれるような視線が凄い。 勝ったのは、俺!

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ひじ、すってます。 だからヒジばっかもう飽きた。けどやっぱりヒジ。

 そして、最年長で存在感抜群なのは、やはりバレンティーノ・ロッシ。裏切らない。


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ホールショットはバレンティーノ。 ロッシのすぐ背後にはマルケス。

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バレンティーノと青いヤマハのマシンは晴天が良く似合います。 肘もバンク角もすばらしい!

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バレンティーノとマルケス。 カメラサービスを怠らないバレンティーノ。

もはや顔芸のカル・クラッチローは来年はドカティを離れホンダへ。


#35

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カル・クラッチロウ。28歳。 カル顔芸その1。 カル顔芸その2。

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カル顔芸その3。 カル顔芸その4。 でも、奥様(彼女?)は美しい。

 唯一の日本人motoGPライダー、青山博一選手。昨年までCRTといわれた、オープンカテゴリーでの参戦で、見た目の順位では分かりにくい。青山はオープンカテゴリーのホンダ勢のなかでトップ


#07

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↑青山博一選手の結果は13位。

←グリッドで集中する青山選手。

 ワイルドカードで出場の中須賀克行選手は全日本でも目下ランキングトップ。M-1開発ライダーとしては、ホルヘの優勝は大きな収穫であり、自身は青山を抑えての12位と健闘。全日本ロードレース最終戦は8ポイント差で追う高橋巧との決戦です。


#21

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中須賀選手は、確かな手ごたえ。 後輪浮いてます、中須賀さん。

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M-1の有り余るパワーを抑え込んで走る中須賀さん。 中須賀さん、この勢いで最終戦まで突っ走って!

 Moto2では2人がワイルドカードで参戦だったのだけど、ワンメイクのホンダのエンジンをレースウィークに渡されて、そこからのセットアップなので、いくらもてぎを走り慣れているとはいえ、これまでのデータは使えません。スポット参戦のチーム、ライダーには厳しいクラスです。
高橋裕紀は決勝の朝からトラブル、エンジンを乗せ換えてのレースで26位。
高橋の前を走る小山はNH6の世界デビューとしてはなかなかの手ごたえを感じたようです。この2人はともに全日本ロードレースのJ-GP2クラスに参戦中。高橋裕紀はシリーズ3勝をあげてランキングトップ。全日本ロードレースの最終戦は11月2日の鈴鹿サーキットで開催されます。
Moto2にシリーズ参戦中の中上貴晶は予選のラストでジャンプアップして6番手でしたが、決勝は伸びず、13位。


moto2

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自力で世界に挑戦し続けるモリワキは現在高橋裕紀が全日本のランキングトップです。 まだまだ世界を諦めません、高橋裕紀。

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moto2デビュー戦を無事23位で完走した小山選手とNH6。小山は全日本とアジア選手権にも参戦中。 小山のパラソルを持つのは怪我で欠場の長島哲太。

moto2

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間違いなくトップライダーですが苦戦の中上選手。 ピットボックスの数が足らないのでmoto2はテント村。

 Moto3ではシリーズ参戦している日本人はおらず、ワイルドカードで山田誓名と大久保光の2名選手が出場。
 大久保選手にいたっては「ああっ女神さまっ」(藤島康介氏・作画)というマンガとコラボしていて、カウルに女神のイラストが描かれた痛バイクでの出場。ちょっとヲタク気質のある大久保ならではの、ベストマッチなコラボとなりました。ひょんなことから女神ベルダンディと一緒に住むことになった少年のお話ですが、思春期の少年が絶対憧れるストーリ(笑)この漫画、なんと1988年から続いてるものだったんですね、メインは左カウルのベルダンディ、右カウルにはウルド、スクルドという、美人かつセクシーな面々で、motoGP公式サイトにも取り上げられていました。
 レース結果は……というと、大久保、山田ともにオープニングラップの1コーナーでクラッシュという残念な結果になってしまったのだけど、大久保は最終戦でもこのカウルで走るそうです。鈴鹿に見にきてね。


moto3

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#moto3
moto3はアレックスマルケス選手が優勝し、大喜びのマルクと父マルケス。 惜しくも転倒してしまった大久保と山田。 カウル左側がベルダンディ様。女神様はそう簡単には願いをかなえてくれなかったようです。

 冒頭に戻るけど、自分しか撮れないといえば反則技でコレか。
 アジア選手権でチャンピオンを獲得したアズラン選手はチームアジアで参戦中。アジアでは克昭のライバルだったけど、数少ないアジア圏選手、応援しないわけにはいかない。マレーシア人の彼は、順位は後ろのほうだけど世界を舞台に戦っている。微笑みの国マレーシアだけあって、どんな苦戦していても笑顔忘れないやさしい子。グリッドにいったら、こんな完璧なハートマークをくれました。レースは、中盤にモリワキの高橋をパスして24位。


#25

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ちょっと汚れた役のころの水嶋ヒロに似てるっていったらスタッフのさやかさんも「わかる!」って言ってくれました。 ハート頂きました! アズラン選手は高橋裕紀をパスして24位でゴール。

 MotoGPは残り3戦。プレッシャーから解き放たれたマルケスに、ホルヘ、ヴァレンティーノ、ダニがどれだけ食い下がるのか。強すぎるマルケスに来年のMotoGPはつまらなくなってしまうんじゃないか? と言われたりしますが、かつてドゥーハンやロッシが勝ち続けたときもmotoGPって面白かったなと思う。レースで1番は1人だけど、1人でレースやってるわけじゃないし、魅力あるライバルいてこそ輝けるというもの。戦う選手ひとりひとりにストーリーがあります。これからも、それぞれの感覚でmotoGPを楽しんでもらえたらと思います。

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MotoGP

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ニッキーさん。なに見てにやけてますのん? アレイシ・エスパルガロの隣に宇井選手。よほど信頼されているらしくゼッケンも宇井選手と同じ41番をつけています。 ホームストレートに大変近いところに新しいグランドスタンドができました。

MotoGP

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マイケル・ドゥーハンのデモラン。 ケビン・シュワンツとフランコ・ウンチーニのスズキのデモランはMotoGPの押せ押せのスケジュールのなかあわただしく行われました 前、シュワンツ。ウンチーニさんは後ろで余裕のウィリー。

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ロリス・カピロッシもmotoGPでお仕事しています。 加賀山就臣選手は8耐で組んだドミニク・エガーターのコーチ。 渡辺一馬選手と横江竜司選手は新発売のヤマハ・トリシティでコース見学。

MotoGP

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ヤマハはヘッドセットも抜かりない。コスっぽくていいですね! ヤマハは今回はこのコスと彼女のポテンシャルでぶっちぎり。 衣装が気になるモンスターガール。

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腹筋が凄い出光ギャル。 「なに見てんのよ」とは言ってません。 ホンダの杏ちゃんは珍しくポニーテール。実は美大生という……

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