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2017年7月16日
ツーリング
- Noah Sellen @ 5:28 PM
梅雨らしくなくいい天気が続いて、何だか多忙なのだけど父が「セローツー行こう!」というので4:30実家集合5時出発で福島のほうまで行ってきました。セローツーのルールは、①地図を見ない事、②なるだけ速やかに迷子になる事。6時にはしっかり迷子になっていたと思います(笑)。
太陽や建物が建っている向きから南北はなんとなくわかるわけで、それを基準にコッチ方向に行きたい、という大まかな方角だけ頭に入れて、なるべく小さな道に入り込んでいくのですよ。オフロードもけっこう出会えちゃって、父のセローも僕のブロンコもしっかりドロドロになりました。オシャレバイクのブロンコは帰宅したらさっそくケルヒャーです。
道がどんどん細くなって未舗装になると「やったぜ!」と思うけれど、それが遊歩道っぽくなっちゃうとバイクで走って良いのかな?という気持ちになり、そして物理的にこれ以上は進めないとなると結局Uターンをしなきゃいけないのだけどね、今回はUターンは2回にとどまりました。道端にキュウリ一袋100円があったのでそれを買って、お昼を食べたら帰宅。230キロほどのツーリングです。素晴らしいね。気持ちが良いしとてもリラクシン。
えーっと、最新号が出ましたねぇ!
ね、言ったでしょ、また中型だって。今度はホンダの400ccです。本当はね、編集部としてはホンダ直4みたいのがやりたいのよ。ヨンフォア、CBX、空冷CBR、最初の水冷CBR、最後のCBR400RR、みたいにね、同一形式エンジンの進化を辿る、みたいな。でも最初の水冷CBRハリケーンなんて撮影車見つからないでしょう! あと、ちょっとマニアックになっちゃうような気もして。僕はそんな特集も作りたい/見たいのだけどね。なかなか。
というわけで今回はホークとCBXとCBR。
僕はCBXの担当だったのだけど、誌面に書いた通り業界では若手の僕はもうスーパーフォア世代だから、CBXに対して懐かしいという気持ちは、うん、正直ありません。でも僕が青春を過ごしたスーパーフォアの先祖だと思えば、やっぱり一定の尊敬もあるわけで。特に今回の撮影車両は調子が良くてね! とても気持ちよく走れましたよ。
暴露すると、空冷CBRが「速かった速かった!」と言ってきた本誌スタッフ、今回の撮影でCBXと乗り比べて「あれ、あんまり変わんないな」なんて言ってました(笑)。やっぱり当時の印象の強さってのはなかなかぬぐえないものでね、改めて乗ると、あれ、こんなもんだったっけな、なんてことはあるんですよ。でもこれだけ旧いバイクだと、速さというところ意外に価値があるから別にいいんだ。僕が乗ったら、エンジンの絶対パワーはともかくとして車体周りは完全に現代のバイクでした。全体的なしっかり感やバンク角、ブレーキの効きなど、空冷CBRは乗り物としてかなり魅力的ですねぇ。
この世代で個人的にカッコ良いと思うのは空冷CBRのフォーミュラ3です! ハーフカウル、シングルシート。ちょーかっけー!
それこそ見ないから、キレイなのがあったら大切にしたいところ。あ、たしか1年ぐらい前にこれの新車だか新同車がネットオークションに出てたな。けっこう良い値段がついてました。
ネットオークションといえば、この前僕の愛するMVXのビカモンが出ててウォッチしてたのだけど、なんと40万円にもなってました! すげーなー! それだけのお金を出すってことは、ちゃんと大切にするだろうからね、それはそれで喜ばしいことです。
ささ、これから夏本番です。皆さん、熱中症にはマジで気をつけて。僕は先日ぶっ倒れて、病院で精密検査を受けるハメに……。血液ドロドロで、ここ1週間は薬を飲んで炎天下ドクターストップが出てます。本当に気をつけて、シーズンを楽しみましょうね!
(ノア)
2017年7月7日
ビッグネイキッドが楽しいな
- Noah Sellen @ 6:13 AM
春が過ぎ、梅雨も明けかけて、おいおいノア君、そろそろ更新せよ、との声に抗えなくなり久しぶりの更新です。みなさんお元気でしたか?
こちらは去年やってた「スローライフ・セローライフ」に連動して購入したブロンコでのんびりライフを過ごしながら、新しく始めた「オールラウンド・プレイバイク」のビッグNK連載に連動して買ったバンディット1200でも遊んでます。ビッグネイキッドってホント遊べるね! 気軽なのにバカみたいにパワーがあって、こんなんで良いのかしら、なんて思っちゃう。
昨日は友達とラーメンを食べに行くのに、何だか車の都合がつかなくて急遽バイクで行くことに。準備がなかったからとても気軽な服装で、ジェッペルにサングラスみたいな、正統派のジャーナリストからは怒られちゃいそうなカッコでバンディットに乗りました。これが最高に気持ちよかった! 必ずパッド付きのウェアを着なきゃいけないとか、ま、安全性という意味ではわからないでもないけどさ、ラフな格好で大型バイクでフラッとラーメンを食べに行くってのはね、何だかバイクの楽しさの本質を思い出した気分でしたよ。
そのバンディットで、筑波のコース1000で行われた「晴れるんじゃ~ん走行会」に参加してきました。400スーパーフォアのお父さんと、1200バンディットの僕。400にバイアスタイヤで素晴らしいペースで走る父に改めて感心しつつ、じゃバンディットも乗ってごらんよ、と貸してみました。コース1000だと2速固定なのだけど、パワー慣れしてない父さんは3速か、もしかしたら4速まで使っていたかも。直線で思うように加速せず僕が見てる目の前で1速落としアクセルをワイドオープン! わわわ! なかなかのウイリー!
「すごいパワー! フロントが上がってきたよ!」と興奮気味に戻ってきた父。はははっ、楽しいでしょ!
僕はベスラのブレーキパッドのテストも兼ねていたからだいぶ頑張って走ったけれど、コース1000ではもう一台持ってるKTM690DUKEのタイムの足元にも及ばないね。やっぱり小さなコースではパワーよりも軽さでしょう。コース2000だったらパワーが活かせるでしょうけど。梅雨が明けたら2000も走ってみたいな。
他の近況は何だろうなぁ。トランポとして活躍中の軽トラの車検かな。フロントガラスが割れてたから交換。リプロ品でも交換工賃など含めたら5万円ぐらいしちゃった。でもタイヤは安い! フロント2本換えて工賃込み1万円。しかもちゃんとブリヂストン。ありがたや軽自動車。てかバイクのタイヤは高すぎじゃないか……?
誌面の方では最近中型特集が流行ってる様子です(ちょっと次号ネタバレだけど)。今出てる号のGTはホント良いバイクね! かなり好きです。当時の思い入れがない僕なら380へのこだわりもないから普通にGT550を買います。ぐももーんっていう実用車的2スト感がいいんですよ。さ、次号は何かな?(笑)
ではではまた。これからのシーズン楽しみましょう!
(ノア)
2017年4月12日
車検とったよ
- Noah Sellen @ 6:22 AM
皆さんこんにちは。
車検って自分でやるって人いますか?
僕は基本的にはユーザー車検で、自分で車検場に通しに行っています。そんなに難しくないしね。
昨日はネイキッド連載に合わせて購入したバンディットを通してきました。整備から上がってきたばかりだから特に心配はしていなかったけど、車検のための整備ではないから細部にはちょっと不安もありました。
一番気になってたのは音量。JMCAのヨシムラマフラーがついてるのだけど、ま、大丈夫だろうとは思いながらもやっぱり社外マフラーはちょっと不安。さらには排ガス規制がかかってるバイクだから、それも通るのかどうか。あとは定番のライトですね。2000年車だから光量が……ってことはないだろうけど、向きを夜じゃないとチェックできないのに前日が雨だったから未チェックのまま車検に臨んだんです。
さて、朝一番の第1ラウンド。
ラインに入る前にいきなり音で落ちるっていう(笑)
そしてラインを抜けて最後のヘッドライトでまた落ちるという(笑)
排ガスが通っただけでも良かった、のか??
音は、確か99までOKなのに余裕でオーバーの107。全然ダメじゃないか! でも違うんです。バンディットは排ガス対策のため二次エア装置がついてるのだけど、社外マフラーにするとだいたいアフターファイヤーが激しくてずっとパンパン言ってるんです。測定回転数の4250RPMでパーシャルを維持してるだけでもヴーンパンッヴーンパパン……なんて言うんだもの、そんな破裂音が入ったら通らないに決まってるじゃん。
二次エア装置を外すか、それともついたままでもセッティング次第で何とかなるのかはわからないけれど、これは今後絶対対処が必要ですな。とりあえず再検査ではチョークをひいたまま臨んで、そうすると濃くなってアフターファイヤーしないから、余裕で合格の91で通りました。ちょっとズルだったのかな? いやいや、今後ちゃんとアフターファイヤーしなくなるように調整しまーす!
ライトは写真のような紙を出してくれて、こっちにこんぐらいずれてるよって教えれくれるのね! ありがたい。
日陰に持って行ってぼんやり見える向きを確認しながら、「こんぐらいかな?」で調整したらそれが上手くいって今度はパス。無事に車検を取得できました。
総費用ですが、代書屋さんにお願いしたにもかかわらずナンバー代も含めて2万2000円ぐらいでしたね。だいぶ安くなったような印象。これなら車検付のバイクも怖くない!か?? だって同じ2年枠で見ると、自動二輪(251cc以上)が1万3000円ちょいで、軽二輪(126~249)が1万4000円ちょい。軽二輪の方が高い。諸経費や、そもそも車検の面倒を考えると250ccの魅力はやっぱり変わらないんだけど、純粋にコストだけなら車検のあるなしはビビってしまうほどは違いませんな。
よし、今年度はバンディットを楽しもう! 誌面にも書いてますが、ビッグネイキッドは今ですよ! 中古車価格も底値だし、だからこそ遠慮なくカスタムしちゃったりして、そしてだいたいはリッターオーバーなんだから速さは十分以上。使い倒す、遊び倒す、という意味では今が旬なビッグネイキッドです。
ちょっと宣伝。
遊び倒すってことで、5月の18日(木曜日)に筑波サーキットのコース1000で走行会があります。以前僕がお手伝いもしていたBKライディングスクールが主催なのだけど、この走行会をお薦めしたい大きな魅力が2つ。
①木曜日開催! こういったイベントってだいたい土日ですから、サービス業や飲食店の皆さんは「平日にやってくれたらなー」って言ってるのをよく耳にします。木曜だったらどうでしょ!
②お腹いっぱい走れる! 走行会って1万円以上払うことも多いのに、15分×3本、なんてことが多いじゃないですか。サーキットを15分×3本走ったらそりゃけっこう疲れますが、どうせ行くならたっぷり走りたいというのが人情。このBK走行会はなんと15分×5本です! お腹イッパイどころか、全部を本気で走ったらゲロ出ます(笑)。
ま、あとはとにかく緩いってのが魅力ですね。当日は僕も参加してのんびり走ります。5/13の絶版車祭に行きたかったのに、都合がつかなかった…… なんて言うアナタ、和気あいあいのフレンドリー走行会ですので、安心して参加くださいませ。
概要:http://www.mu-ad.co.jp/soukoukai.html
あとね、ショップさん用の貸切枠もあるんですって。だからショップ単位で数枠購入するとか、そういうのもアリっす。走行会やりたいけど、そんなにお客さんいっぱいいないし……サーキット貸し切りは値段も張るし……っていうショップさんがいたら良いチャンスかもしれないですね。
去年は走行会ではなく一応レース形式でした。
動画を撮ったのであとでその様子をアップしておきましょうか。
(ノア)
こちらの動画が見られない方、大きな画面で見たい方はYOU TUBEのWEBサイトで直接ご覧下さい。https://youtu.be/nqsBYS2jlu8 |
2017年4月1日
車検切れ注意
- Noah Sellen @ 9:37 PM
4月1日は雪って予報はエイプリルフールだったみたいだけど、それでも寒いですねぇ。なかなか春にならず困ってます。
年度末に驚いたこと。
新連載に合わせて購入したバンディット1200が、3月末で車検が切れると思っていたら3月初旬に切れてました。あぶねー!乗ってしまうところでした。ナンバーに貼ってあるステッカーは29年3って書いてあるからなんとなく3月ってことは知っていたのだけど、日にちまでは書いてないからね。気を付けたいものです。車検切れ車両を走らせると確か一発免停です。
写真は雨のサーキットで行われたミシュランのニュータイヤ「パワーRS」の時のもの。次号ミスターバイクBGでも記事展開していますし、ここWEBミスターバイクでも近日中にレポート予定です。(写真は富樫秀明先生)
WEBミスターバイクの小宮山さんのコラムで29年度からは自賠責がけっこう安くなるって書いてあったので、車検はあえて取らずに年度をまたぎました。よし新年度だ、予約しよう。
みなさん、お気を付けください。
さて新年度のバイク体制はどうしようか。バンディットは企画でも使ってるしやっと調子も出てきたから今シーズン目いっぱい楽しみたいですね。もう一台の日常ユース号はブロンコなのだけど、軽二輪だから任意保険がバンディットと同じ。うーん、悩ましい。
ブロンコは素晴らしいバイクなのだけど、ある意味中途半端でね、オフロード能力はやっぱりセローに譲るし、いろいろ手を入れてピカピカにしちゃったからそもそも泥だらけにしたくない。完全にストリートバイクになっちゃいました。そのおかげで日々乗り倒していて磨く楽しみもあるんだけど、バンディットと任意保険を二台体制となるとけっこうな出費。
じゃあブロンコをやめて125ccにしようか。なんてことを思うわけだけど、125ccだと何が良いかなぁ。
個人的にはやっぱりオフ車を一台持っておきたい感覚があるからDT125とかが浮かぶのだけど、けっこう値が張るんだ。かつてXLR125Rを持ってて、遅かったけどなかなかの本格オフでとても楽しかった。アレは手放すべきじゃなかったなぁ。買おうとするとけっこうするもんね。値崩れしないってことは市場がそういうのを求めてるってことなんだけど、現行車ではKLXの125ぐらいしかない。ホンダのコンペモデルのCRF125がナンバーつけばいいのにね。セルもついてるし。隠れ名車MTX125って手もあるけど、さすがに旧いかな。不人気だけに部品も不安。
オフ車をあきらめて快適性に振った場合はやっぱりスクーターになる。優秀な移動体を求めるってことになるわけだから、アドレスV125のグリップヒーター&シートヒーター仕様が最有力になるわけです。
でもこれも安くない。
ていうか、125ccだったらファミリーバイク特約が使えるから安いってのもちょっと考えものなんだ。だってファミリーバイク特約って最近高くて、1万円ぐらいすることだってある。それに対して126cc以上の普通の任意保険は等級が進んでいれば2万円ぐらい。あえてまた125ccを買う費用を考えたら、元を取るのに結構時間がかかるぞ?
というわけで、やっぱりブロンコに乗り続けようかと思ってるわけですよ、堂々巡って考えた挙句。
というのも、ブロンコはけっこう細部まで手を入れました。
写真はチェーンスライダーのところですね。セロー225系はみな共通だと思いますが、このチェーンスライダーが硬化して部分的に欠損しちゃうんです。歴代持っていたセロー達、みんなここを交換してます。確か4000円ぐらいする部品なのだけど、交換するとチェーンのガチャガチャ音が嘘のようになくなります。ていうかこれが本来の姿か。チェーンの下側にもローラーがついてて、これもボロボロになっていつの間にかなくなっちゃってたりするから、あわせて交換(というか新たに装着)すると良いですね。
「スローライフ・セローライフ」という連載の中で、人生の転機を迎えてバイクに乗り続ける事が難しくなったら、乗るのをやめちゃうんじゃなくてセロー(やセローカテゴリーの他社車種)にダウンサイジングすれば無理なく乗り続けられるんじゃない?という提案をしたのだけど、幸い自分はまだ切羽詰まった転機は来ておらず、バンディットとブロンコを両方愛そうかな!
バイクは「良さそう!」とか「お買い得!」という理由でやたらめったら買ってしまう僕です。必要とか必要じゃないとかそんなことは関係なく、興味があったらとりあえず一回所有してみたくなっちゃうんだよね。だけど定期的に「うわー!もうイイ!全部一回手放す!」みたいな時期も訪れたりもします。そんな極端なことはしなくても良いのだけど、断捨離してより濃密なバイクライフを過ごしたい、なんてことも思ったりして。
こんな風に悩むのもバイクの楽しみの一つ、かな!?
(ノア)
2017年3月10日
タイヤの本音
- Noah Sellen @ 2:31 AM
こんにちは。梅の香りがしてきてライダー諸兄はホクホクしていることでしょう! 真冬からずっとブロンコに乗り続けている僕は、朝は寒いけど帰ってくる頃にはちょっと春らしさを感じられる気候にホッとしています。
啓蟄っていうのがあってね、ケイチツって読むのだけど、冬の間は地中にいた虫たちがもぞもぞ這い出して来るっていうタイミングで、それが先週末の3/5でした。いいねぇ、風情あるねぇ、虫たちがもぞもぞと這い出すってさ! 春の訪れを感じさせるじゃないか。
その啓蟄の日に、去年末のブログで参戦を宣言したオートボーイ杯の初戦に参加してきました。筑波のコース1000ですね、小さい方のコース。参加したのはオーバー200という、200cc以上だったら何でも参加できますよというごった煮レースで、最近コース1000でタイムが出て良い気になってた僕はトップ争いできるかな? なんて淡い期待を抱いて臨みました。
コース1000では持て余すビッグバイクが中心で、それを切れ味鋭い僕のKTM690DUKEでバッサバッサ切り捨ててやる!という目論見とは裏腹に、参加車両はNSR250Rとかが中心。しかも僕みたいにウインカーがついてるなんて人はいなくて完全レース車両。えーっ!本気じゃーん!
でも僕は頑張った!
予選は4番手。
第1ヒートは混戦の3番手争いを制して3番手。
第2ヒートはブロックラインを取り続けてまた3番手。
総合3位お立ち台!!
自己ベストを更新する目標タイムもクリアして大満足の一日でした。しかしあの690DUKEは素晴らしいね。タイヤ替えただけなのにNSRとかとガチで渡り合えるんだもの。
さて、そのタイヤですが。
先日、友達というか、年下の先輩に「ノアさん、タイヤは何を履いたらいいです?」という質問を受けました。その人はサーキットを主に走り、しかも腕も上々。だったら一番いいのを履くべきでしょう、と言うと、「いやー、ロッソコルサで良いかなぁ」なんて言う。
バカ言え! サーキットタイムは金で買うのだ! 迷わず一番ハイグリップのを買ってください! ピレリだったらスーパーコルサ! ダンロップだったらα13SP! サーキットをメインで走るなら、ワンランク低いタイヤなんてナンセンスですわ。ワンランク低いタイヤだからタイムが出ない、という言い訳にもつながったりする。
走行会程度ならいいんですよ? だけどタイムを求めるならね、迷わず頂点タイヤ。限界域でのコントロール性なども含めて、タイムももちろん出るし、そして何より安全です。
煮え切らない年下の先輩は「え~」なんて言ってましたが、サーキットでタイムを求めるってそういうことでしょう?
一方で公道の話。
僕はね、公道では純正OEMタイヤで十分と思ってるクチです。もしくは一番スタンダードなヤツ。ダンロップだったらGPR300とかね。だって公道はサーキット使用時のような熱が入るわけでもなく、空気圧だってサーキットのようにちゃんと管理できないから極端に落とせないし、ワインディングを走ってたってサーキットに比べたらたいした負荷をかけられてるわけでもない。むしろヘンに温度依存するようなハイグリップタイヤは避けたいと思います。
逆にGPR300のようなスタンダードなタイヤはあまり高くない速度域を狙って作られているから、公道での現実的な速度域ではむしろフィードバックが豊富で安心してコーナリングを楽しめる性格付けがなされてることが多いですよ。最近のハイスペックラジアルタイヤは「潰して走らせる」なんて言われますが、公道ではそんな無茶はいけません。素直にコロコロ転がってくタイヤがストレスなく、気持ちがいいでしょう。
あとね、これはタイヤメーカーに言いたいことだけど、タイヤってちょっと高くないかい?? ちょっと良いのを今一般的なF120・R180サイズで前後つけてもらったら5万円とかですぜ? そういう価格が当たり前になってるからみんなそれを許容してるけど、これってけっこうな出費。ちょっとハイグリップ系だったらせいぜいライフは4000キロでしょ? 1キロ当たり12.5円。じゃガソリンは? 仮にリッター120円と考えて、燃費は20キロ走るとして、1キロ6円。
おいおいおい! タイヤはガソリンの倍もの消費量(消費金額)じゃないか! ……と思うわけです。
ハイスペックなタイヤももちろん魅力が多いけどさ、極スタンダードなタイヤを前後2万5000円ぐらいでラインナップしてもらえないもんか。OEMと同等の性能ですが、パターンがカッコイイでしょ?ぐらいのスタンスのものをさ。よろしくお願いします。
そもそもバイクメーカーも主に「カッコいいから」という理由でこのサイズの設定をしないでほしい! CB1100EXなんてバイアスで良いっすよ! 大型バイクもみんなリア150幅ぐらいで十分です(って気持ち、リッターバイクにもバイアスが当たり前の時代を知ってるミスターバイクBG読者の皆さんならわかってくれるでしょう、か??)。
あらら、何だかヒートアップしちゃったよ。でもね、ほんと、タイヤはフレッシュに限ります。路面に接しているのはタイヤだけ。ここをおろそかにしてはいけません。リーズナブルな銘柄でもいいから、とにかくフレッシュなものを。溝が残ってたって、タイヤ横の製造年を見て、硬化具合を見て、ちょっとでも怪しいと思ったら交換してください。フレッシュなタイヤを履くだけでバイクの印象はガラッとよくなりますから!
ではでは、楽しいシーズンインを! (ノア)
2017年2月6日
何はなくともグリヒ!
- Noah Sellen @ 7:12 AM
立春!? 嘘でしょう(笑)
キンキンに寒いですね……
僕は朝型人間で、だいたい4時ぐらいに起きてパソコンに向かってチコチコ仕事をしますが、灯油のファンヒーターを付けた時の室内温度がだいたい、ゼロ。ボロ家に住んでることもあるし仕事の部屋が北向きってこともあるけど、布団から出ていきなりゼロだぜ!? けっこうまいります。ていうか、たぶんゼロから下は表示しないわけだからマイナスなんだろうな。ハンテンの上からダウンジャケットを着て仕事してます。
さて、写真のバイクね。
CB1100RSです。
ホンダはCB1300SFとSBがあるのにさらにCB1100があって、しかもSTDの1100を残したままスポークホイールのEX、17インチキャストのRSを展開するんだから大型4気筒が5機種! さすがリーディングカンパニーだなぁ、なんてことを考えちゃいます。
で、このRS、すでに色々インプレッションも出回っていることでしょう。僕も次号のミスターバイクBGで書いてますのでそこで読んでいただければ嬉しいですが、何が良いってね、純正でグリップヒーターとETCがついてるんですよ!!!
これって、冬も乗る僕としては非常に嬉しいこと。だってさ、ABSだろうがトラコンだろうがなんだかスゴイサスペンションだろうが最先端のタイヤだろうが、とにかく人間が正確な入力ができなきゃどれも意味がないんだから! 手がかじかんでブレーキが握れないんじゃモノブロックキャリパーもラジアルポンプマスターも意味なし! グリップヒーターは快適装備ではなく安全装備です。新型CB1100EXとRSはこれが純正。素晴らしい。
ホンダの細身のグリップヒーター「スポーツグリップヒーター」(もう少しネーミングは何とかなったんじゃないかとも思うけど)はね、ここ数年のバイクの世界で一番の製品だと思います。細身だから操作感が純正と変わらないし、スイッチもスマートでいかにもグリップヒーターつけてますってならない。本当に素晴らしい製品で、なんで他社も急いで後追いの製品を出さないのか、もしくはホンダから売ってもらって純正アクセサリーとして展開しないのかてんでわかりません。重ねて言うけれど、快適装備じゃなくて安全装備だからね!!
さてEXとRSの乗り味については次号に書いてるし、このWEBミスターバイクでもハマヤ先生が書いてるから読んでいただければ嬉しいけれど、それ以外の所ね。
RSのウインカーカッコいい!!
LEDの細身のウインカーなんですね。これがね、最近は海外製のものも多くて、どうもちょっとチャチイのもあるような印象だったんだけど、これは流石ホンダって感じで、明らかにクオリティが高い! LEDウインカー、ホンダが作るとこうなるか! と唸りました。絶版車に流用……なんてことを考えちゃいますね、我々ミスターバイクBG組は(笑)。
クラッチ!
これが本当に軽い。アシスト/スリッパ―クラッチらしくて、まあ技術的な話はともかく、とにかく軽い! 自分が今乗ってるKTM690DUKEのクラッチはもう本当に機能してるのかってほど軽いのだけど、このCB1100のクラッチも1100ccと考えるととっても軽い。素晴らしい。
小さい!
数値上のサイズの違いはそんなにでもないけれど、CB1300のようにテールが跳ね上がってないおかげか全体的にコンパクトに感じられて、乗り降りがしやすい。これはタンデムの時も活きますね! 奥様娘様、これならぴょんぴょん乗り降りできます!大型バイクは威風堂々とした感じも大切だけど、こういったアクセスのしやすさも大切。だってまたがるだけで大変だったら結局乗らなくなるもの。
ま、あとは好みかな。
個人的には社外風のゴールドサスはちょっと気恥しいかな、とか、リアタイヤが180じゃなくて160だったらまた面白そうなのに、とか、ミラーは四角の方が見やすいナァとか、色々あるけどね、それは好みの問題かな?
好みの問題じゃないのはウインカースイッチだと思います。久しぶりに書くけどさ、最近のホンダ車はウインカースイッチとホーンのスイッチが上下逆についてるじゃない? ホーンが上でウインカーが下。これがさ、慣れればいいのだろうけれどみんな間違える。ジャーナリストの中には「この方が良い」という人もいるけど、試乗会となると必ずウインカーを出そうとしてホーンをプッと鳴らす人がいるんです。間違えてホーンを慣らすぐらいは笑い話で良いかもしれないけど、本当にホーンを鳴らしたい時にとっさに鳴らせないのは、僕は危ないと思うんだよなぁ。皆さんはどう思います?
そんなこんなのCB1100シリーズです。EXもRSもそれぞれ魅力があるのでぜひ試乗してみて下さい。あとね、RSに興味のある人はね、改めてCB1300スーパーフォアにも乗って欲しいんですよ。スポーティ志向の人は、たぶん改めて購入候補になると思います。ぜいたくな悩みですね~! (ノア)
2017年1月27日
カビに注意
- Noah Sellen @ 7:45 AM
毎年この季節になると個人的に話題にしてますが、普段乗ってるVストローム650(いや、ゴメン、普段乗ってるのはブロンコだけど、都内に行くとかね、ちょっと距離を乗る時に使ってるVストローム)には凍結警告灯というのがついてます。3℃になるとオレンジのライトがピカピカと点滅して「そろそろ路面凍結の可能性がありますよ」と警告してくれて、その後は4℃以上(だったかな?)になるまで点灯してるっていう機能です。
先日遠方で撮影があって、現在住んでいる茨城県を出たのが朝の5時ごろ。キーを入れるとすぐに警告灯がピカピカ。この警告灯が付くと普段は時計表示の所が気温表示になるのだけど、なんとその表示、マイナス6℃! 初めて見たよ! スッゲー寒い!
寒くたって行かなきゃいけないし、その時間帯だと車で行くと首都高向島線がこれでもかって混んで全く時間の見通しがつかないから、結局バイクしか選択肢はないわけで。完全防寒でホッカイロも張ってグリップヒーターも全開だけど、もうね、マイナス6℃ってなるとカンケーないのね! どうしたってスッゲー寒い!!!
首都高に入る頃にやっと0になって、「あったけー」という感じ。やっぱりね、我慢できるのは0℃までだと思う。マイナスになるとさすがに厳しい! 路面も冷たくてグリップ感が希薄だし。寒いとエンジンが元気で楽しいというのはわかるんだけど、僕はエンジンが元気よりライダーが元気の方が良いな!
一日の撮影を終えて帰路。
常磐道を走ってるとまたチカチカと警告灯。3℃。全然寒くなんかない(笑) やっぱり0℃までは何とか大丈夫だな!
さて、写真は革ジャンシリーズ。個人的にバイクに乗る時に革ジャンを着ることはあんまりないんだけど(カミングアウト)、撮影ではやっぱりしょっちゅう着るわけで色々持ってます。プライベートでも着ることの多いのは、誌面でも良く着てるカドヤの赤いヤツですね。だけどこの季節だとほとんど着ないわけで、しばらくしまってありました。久しぶりに引っ張り出して来たら、おいおい、カビてるよ! 手首の周りと首の周りね、人間の汗や油がついてるんでしょう、うっすらとカビてました。あせって水拭き、そして風通しの良い所に干しました。ショック。
乾燥してる季節だからカビはしないだろうと思ってましたが、たまにはやっぱり空気にあてた方が良いですね! しばらく着てない革ジャンがある人はチェックした方が良いかも!
(今年もよろしくです! ノア)
2016年12月29日
あぁ、年末だ
- Noah Sellen @ 4:23 PM
皆さんいかがお過ごしですか? またご無沙汰しちゃいました、ノアです。
今年もしめ縄を作って年の瀬を実感していたら、あれ、そうだわ、ブログぜんぜん更新してないじゃん? と思いつきました。
あ、これブログに書こう、なんて思って撮ってある写真とかあるんだけど、なんだか手が回らなくて……すみませんね!
しみじみと一年を振り返ると、今年はセローの連載が私的には面白かったな! ブロンコを所有してパタパタと走り回る日々はなかなか良い。かつてセローも持ってたからその感覚は既に知ってはいたのだけど、でも田舎に引っ越してからは一層そのパタパタ感が良いね。都内だと元気な125スクーターとかにぶっちぎられて「なぬ!?」なんて目くじら立てたりするんだけど、茨城奥地ではそんなことはないから自分のペースを思う存分楽しめる。今日も年末のあいさつ回りと称して茨城北部まで軽く120キロほどのツーリングをしてきましたが、やっぱりステキでした。気軽だし危ないようなスピードは出ないし、なんだか乗ってる間ずっと笑顔でいられるバイクです。
セロー系に乗ると、もう悟りの境地で、これ以上のバイクなんてはたして必要なのカシラ、なんて思っちゃう。けど、ま、幸いというかなんというか、僕はまだ悟ってなくて、「ブロンコも良いけど、スッゲー速いのがそろそろ欲しいな」なんていう邪念がバリバリあります。Vストロームはツーリング最高だけどエキサイティングさはちょっと少なめ。690DUKEはサーキット最高だけど、高速道路なんかはちょっとニガテ。うん、2017はなんか良さそうな大型車を買うぞっと!
走り納め、じゃないけど、サーキットもあんまり寒くなる前にもう一度走ろうと思ってこの前は日光サーキットに行ってきました。本誌では日光チャレンジロードの取材はひと段落して展開しなくなったけれど、あのシリーズは相変わらずやっていますよ! 耐久もあるし、来年はまた何か出ようかな。
走り納めはXRモタード。タイヤに一抹の不安があったことととにかく路面が冷たかったこともあって、撮影で着てるデグナーのツナギじゃなくて、前に着てたグリーディのを着て行きました。だって転ぶ可能性わりと高めだったんだもの! 買ったばかりのツナギを傷だらけにしたくないからね、前のを着たわけ。
これがジレンマ。だって新しいのはさらに安全性を高めたわけで、もし転ぶんだったら新しい方で転んだ方が安全面を考えたらいいわけですよ。だけどもったいないから穴が開いてるような古いやつで走る。だめじゃん! 危ないじゃん!
でもけっこうこういう人いるんです。ダイネーゼのスッゲーツナギ持ってるのに、実際サーキットを走る時は転んでも良いように前に着てたボロイのとか、もしくはもっと安いブランドのものを着てる人。本末転倒なんだけど、気持ちはわかる(笑)
幸いこの走り納めは転ばなかったけれど、路面のあまりの冷たさに怖くなって1本でリタイヤ。さっさと帰路について、宇都宮餃子をたらふく食べて、温泉に入って帰りました。
今年はブロンコでエンデューロレースにも出たけど、DUKEでの筑波コース1000でのタイムアップが楽しかったなぁ。来年は(自分の中では)恒例のブルドッカータゴス走行会をはじめ、オートボーイ杯とか、コース1000で行われるイベントにもっと積極的に参加しようと思ってます。DUKEったらタイヤを換えただけでタイム出る出る! レディートゥーレースは伊達じゃないね! 僕の乗り方ともうまくマッチしてるのかな?
あ、あと今年はラジオにも出ましたよ! ラジオ日経のライダーズという番組で、渡辺編集長も出たことがあるっていうからお誘いにホイホイついていって出演しました。絶版車について話すっていうから心おきなく広く浅い知識をまくし立ててきました。あまりに楽しく、かつ盛り上がったもんだから、「ノア君また来てよ!」といわれ、ノコノコとまた行きました(笑)。1回で2本録るから、計4回分もしゃべり倒しました。雑誌と違って書いたものを直せるわけではなく、口から出たことは変えられないからね、スペックとか年式とか、けっこう気を付けなきゃいけなくてそういうところは難しかったかな。でも初体験で楽しめましたね!
2016がんばったご褒美は、カドヤのライドロガーライトというブーツの購入。このブログでも「いつか買う」と宣言してたけど、とうとう本当に買いました。今出てる号にも書きましたね。ホントに素晴らしいブーツでね、裸足に直接ソールがついてるかのような極上のフィット感です。買って後悔微塵もなし! 最高の買い物をしました。
ちなみにカドヤでは新しいデザイナーさんも入ったようで、最近ちょっとカジュアル路線のウェア類も展開していますよ。ハードな革のイメージがあったしそれもカドヤの魅力だと思ってましたが、ブーツを買いに行った時にカジュアル路線のものも色々着たところ、どれも着心地も柔らかくて好印象。あんまりライダーライダーしたくない僕みたいな人にはまた新たな選択肢ができたように思います。
あぁあぁ、なんだかダラダラ書いちゃったなぁ。
これらを4回ぐらいに分けて書けばもう少し定期的な更新になるのにね!
そんなこんなで2016ももうオシマイ。
来年も頑張ってまいりましょう。いや、そうでもないか。肩の力抜いて、無理ない程度に行きたいな。健康第一。
ではでは、よいお年を!
(ノア)
2016年10月6日
ただいま。
- Noah Sellen @ 8:23 PM
夏が終わったかなぁというタイミングで何だか梅雨に逆戻りして、かつ台風がワンサカくるもんだからツーリングに最高の季節のハズなのに雨が怖くて出かけられないでいませんか?
このブログの定期読者ならご存知と思うけれど、去年の僕はあまりの暑さに、Vストロームで出かけるはずの夏のロングツーリングを急きょ四輪で行きました。そりゃロングツーリングじゃねぇ! ロングドライブだぜ!
だけど今年は頑張ったよ! 雨の不安はカッパを新しくすることで軽減、ガッツリ3泊4日を確保して、広島まで行ってきました。
ま、色々と寄りたい所があってあっちの方まで行ったのだけど、限られた時間で長距離を走るとなるとやっぱりどうしても高速道路が多くなるなぁ。Vストロームは高速道路も得意だから問題はないのだけど、ETC割引が少なくなったこともあって金がかかってしょうがない……。
そんなモンクも言いながら初日は適当に道中で一泊、2日目は京都を満喫。ツナギでお世話になってるデグナーに表敬訪問して、敬意を表するはずがインナーにカドヤのヒートランパートを着ていて「あ、」と言ったら、デグナーの方「良いんですよ~、ウチの商品じゃなくても、バイク用品を着てくれていることが嬉しいです」ですって。そうだよねぇ。デグナー商品は防水のツーリングバッグを使ってたので、そのレポートはまた後ほど。
京都は素晴らしい街で、他にも数件立ち寄ってからあとは高速でビョーンと山陰の方まで。大阪の吹田から中国道を行くんだけど、吹田から米子道との落合ジャンクションまでが200キロ近くあって、毎回とても遠く感じる……。反対に米子道はアップダウンがあったり蒜山高原のソフトクリームがあったりしてすぐ終わっちゃう。気づいたら日本海ですよ!
日本海って荒れてるっていうイメージでいる人、どんぐらいいるんだろうか。僕は日本海が荒れてるのを見たことがない! だってすぐ向こうに大陸があってさ、大きな湖みたいなもんじゃないの?? 日本海側の人は「日本海は荒れる」と力説するのだけど、幸いなのか残念ながらなのか日本海が荒れてるのは見たことがないなぁ。
最近はなんだか色々な出会いに恵まれているから、縁結びの出雲大社にもちょっと寄って(写真は出雲大社を模した旧大社駅ね。現在は使われてません)感謝を伝え、2泊目。
翌日は広島の友達を訪ねて、そうだ、姉妹紙RIDEに出てくるスバルコーヒー店にいくかな、と調べたらなんと定休日。こんな遠くまで来てそんなアンラッキーなことってあるカシラ……。呉まで行きたかったなぁと思いながらも、台風も迫ってたから倉敷方面へ。倉敷にも寄りたい所があったのだけど、そこも臨時休館! なんて日だ!
そんなわけで時間が空いちゃったから、以前から行ってみたかった備前エリアに寄って、そっからまた北上、神戸の辺りでもう一泊。翌朝は神戸周辺でも立ち寄り候補地があったからパパッと見て回り、台風が本格的に迫ってきたからお昼前には撤収。
中国道・名神・京滋バイパス・新名神・伊勢湾岸・新東名・首都高・常磐とオール高速で台風をブッチギリ、結局一度も本格的には降られることなく帰宅。あ、行きの静岡らへんで一度土砂降りに会ったか。新品雨具が良い働きしたなぁ! 使ったウェアやギアについてはまた改めて書こうかな。
総走行距離2062km ウン、ロングツーリングと言ってもいいんじゃないだろうか! 久しぶりにそんなに走って楽しかったけど、4日間で2000キロってことは一日平均500キロだからちょっと走り過ぎだな。高速主体だとそうなっちゃうかな?
使ったバイクは珍しく長く乗ってるVストローム650。何度も言ってるけど素晴らしいオールラウンダーでね、今回も良き相棒になってくれました。トータルでの燃費は20.2キロだったから、あれ、そこまで良くないじゃんって思っちゃうけど、全行程の85%は高速道路だったからこの数値なんだな。普通に街乗りしてて燃費は25~26、今回も山陰から山陽に抜ける一般道ゾーンでは29をマークしたのだけど、高速道路ではどうしても燃費が落ちちゃう。
いやいや、おとなしく走ってればそんなことないんだけど、Vストロームは防風性が高くて快適だしエンジンも余裕たっぷりだから、いつの間にかハイペースになってしまってることが多いんだ。そうすると余裕たっぷりっていっても650ccだから回転数が高めになって(しかも僕のは輸出仕様だからファイナルもショートらしいし)、結果的に燃費が落ち込んじゃうというわけ。いつの間にかスピードが出てるから気をつけないとね……
さらにね、いい意味で燃費を悪くしてくれるのがピレリのスコーピオントレイルⅡ(笑)。スンゴイグリップするからね、ついついワインディングで元気に走っちゃうんだ! Vストロームはそもそもその許容度の高さから初めて走るワインディングは得意分野なのだけど、スコーピオントレイルⅡを履いてるとスポーツバイク顔負けの楽しさ! そうするとどうしても燃費を気にしない開け方になって、燃費、落ちちゃうよねぇ(笑)。ちなみにハイグリップである代わりに、今回のように高速道路走行が多いとやっぱり真ん中に減りが見え始めてきました。装着して6500キロぐらい、まだハンドリングに悪影響が出始めるほどではないけれど、見た目に減りが確認できるようになってきましたね。
どうやら僕が気に入ってるこのVストローム、新型が発表されたらしいですね? まだ詳しく読んでないけど、新型にはヘルメットホルダーがついてるといいなぁ。今回のツーリングで本当に困ったこのヘルメットホルダー問題。Vストロームはシートを外せばヘルメットをひっかけられるフックが2つあるのだけど、ツーリング中は荷物を括り付けてるからシートが外せないじゃない。そうするとヘルメットはミラーにかけておいて「落っこちませんように盗まれませんように……」って置いておくか、持って行くしかないわけで。本当に困る。オプションでもいいからさ、つけてよね。メインキーで開けられるやつ。
ヘルメットホルダー問題をのぞけばやっぱり素晴らしいツーリングバイクであるVストロームのおかげで、遅めの夏休みは台風からも逃げ切ってとても楽しめました。バイクをほとんど汚すことなく2000キロも走って喜んでたら、家から2キロの所で道路工事をしてて一瞬でドロドロになってしまいガックシ。今日は台風一過のなかケルヒャーしました。うん、ピカピカだ!
台風ラッシュもひと段落したのかな? 皆さんも楽しいツーリングができますように。どうぞミスターバイクBGにツーリングレポートでも送って下さいませ。
(ノア)
2016年9月28日
ディアブロロッソ3
- Noah Sellen @ 11:27 AM
この前の投稿でちょっと予告したけど、またタイヤの話です。今度はね、ピレリのディアブロロッソ3です。
イメージ的に動画も録ったから見てみてちょうだいな。写真はピレリオフィシャルに提供いただきました。
https://www.youtube.com/watch?v=iujvqJV9aGw
ピレリタイヤにハマるともう本当に大好きになっちゃうんだけど、僕がピレリ好きになったキッカケはこのロッソ3の前のロッソ2だったんじゃないかなぁ。
まずは超ハイグリップのディアブロスーパーコルサを経験して、うは、すげぇ! となって。そんでカスタム車によく装着されているロッソコルサを経験して、あ、これで十分っす! となって。さらにはツーリングタイヤのエンジェルGTも履いて、この時は鈴鹿ツインを走ったのだけど、あ、これでもこんなにイケるんだ! と思ったりして。
そんなわけでピレリのタイヤって全般的にとても印象が良い。ところがいざ自分で購入しようと思うと、ピレリに限らずタイヤって高いじゃない! そんで買ったのがロッソ2だったわけ。当時はFZ-1フェーザーに履いて筑波のコース1000を走ったのだけど、いやはや、これがまたいいんだ(笑)。本当はサーキットを走るタイヤってわけでもないのにけっこうグリップするし、滑り出してもズリッとこないでズズズっていき始めるから怖さが少なく、あ、こんぐらいでやめておこうかな、って思えた。その許容度が嬉しくて、特にFZ-1みたいに車体が硬めのバイクでは安心感に繋がるように思えた。
ロッソ2がとても印象が良かったのに、世の中はロッソコルサ以上ばかり使うから、なんだよー、ロッソ2にも陽の光を!と思っていた僕にとって、ロッソ3の登場は嬉しかったんだな(笑)。しかも今やピレリのカタログの表紙だからね、陽が当たってきたぞ!と。
今回の装着車両は最近ハマってるKTMの690DUKE。サーキットでベストタイムを更新しまくってるからバイクの限界は良くわかってて、タイヤテストにはうってつけ。車重が軽いから空気圧だけは気を付けないとだけどね。
じゃまずは装着ですな。
このロッソ3の前についてたのはダンロップのα13SP。これはスーパーコルサのクラスのタイヤで、脱着はスーパーコルサのように柔らかくてやりやすい。のに対し、ロッソ3はケース剛性がかなり高そうで、装着にはビードクリームをたっぷり使って慎重になる必要があった。この時点で公道での軽快なハンドリングが想像でき、逆にコースではどうなのかな? と頭をよぎった。
試乗したメインステージは袖ヶ浦フォレストレースウェイ。ピレリのファントラックデーへの参加でした。
最初は前後空気圧を冷間で2.0に設定してコースイン。ゆっくりと皮むきして感触を確かめました。思った通りハンドリングは軽く、スーパーコルサクラスに比べると公道向けだな、という第一印象。十分に熱が入った所でペースアップするとどうもフロントの接地感が希薄に感じてピットイン。空気圧は2.2ほどになっていたため、1.8まで落としてみた。
直前に履いてたα13SPも最終的には温間1.7~1.8に落ち着いたのだけど、これはDUKEの車重があまりに軽いことが影響してると思うから、リッターバイクなどでこの記事を読んでいきなり極端に圧を落とすのはしないでね。何でもそうだけどちょっとずつ様子を見ながら、です。
フロントを1.8、リアは2.0で再びコースイン。格段にフロントのフィーリングが向上して積極的に走らせることができてきた。攻めペースになっても大丈夫で、ロッソ2の時の「ぜんぜん大丈夫じゃ~ん!」という感覚がよみがえってきた。
ピレリ関係者に伝えると「そうなんだよ、全然大丈夫なんだよ(笑) だけど大丈夫だからこそみんなツーリングタイヤだってことを忘れて攻め込んじゃうから、気をつけてね。限界グリップはやっぱりスーパーコルサのようにはいかないから」と言われた。
さらにもう一本ハイペースで楽しむと、今度はリアがタタタと逃げ始めた。690の限られたパワーだからこそここまでは大丈夫だったけど、調子に乗ってフルバンクからグイグイ開けていくとさすがにズズズっと流れ始め、さっきの言葉を思い出す。そうそう、ツーリングタイヤですもの!
本当はリアの空気圧もさらに落としてもう一本走りたかったけど時間切れ。でも十分にそのコーナリングパフォーマンスを楽しむことはできました。
その後公道でも乗ってますが、公道でも素直でオールマイティな印象。ただやっぱりDUKEの性格上空気圧は低めが合ってるみたい。そこら辺は自分のバイクに合わせて調整したいところですね。
さて、どんなユーザーにおすすめかな?
・ツーリング先の様々なシチュエーションでストレスなく、楽しくスポーティな走りをしたいアナタ。
・たまにサーキット走行会にも参加したいけど、別段タイムを求めるわけではなく仲間と楽しい追いかけっこをしたいというアナタ。
・ピレリのタイヤっていいって聞くけど、どこから試したらいいのかわからず二の足をふんでるアナタ。
といったところかな?
ツーリングに特化するならエンジェルGTがあるし、もっと積極的にサーキットをというのならばロッソコルサもあるから、ちょうどその中間の、上記のようなライダーにピッタリに思います。グルーブデザインもスポーティでカッコ良いしね!
機会があったらお試しあれ!
あと、もっと詳細なレポートを勉さんがしてるからこちらも併せてどうぞ。
http://www.m-bike.sakura.ne.jp/?p=115454
(ノア)