2012年1月30日 

■ホンダの整備性

以前カワサキの整備性について書いたことがありました。
内容はね、過去のに遡っていただければ全部読めますが、簡単にいえばなかなか良くて気に入ってる、というものです。多くのカワサキ車を整備した経験があるわけじゃないですから基本的にZX-4に限りますが。

で、今日はホンダの整備について。
こちらはね、昔っからホンダ車ばかり乗ってきたから、工具箱にはホンダ車が整備できる各工具が揃ってるし、自分の経験もあって「やっぱりホンダはいい!」と思ってきました。

ところが。
今日はグリップを換える作業(その理由は次号)で、車種は96年型CB400SF。スロットルパイプが収まるホルダー兼スイッチボックスですが、ここにアクセルワイヤーが直接接続されちゃってるから(わかりにくいな……)簡単に外せないのですよ。

ZX-4は開け側のワイヤーの所に樹脂製の部品が収まってて、これを外すことで開け側と戻し側のアクセルワイヤーにアソビが生まれてスルリとスロットルパイプが外れる。

CB君はタンクを外し、キャブに繋がってるアクセルワイヤーを緩めないと外れない。やりたい作業に対してなんとも大掛かりな作業になってしまう。メーカーにも色々意図があってそういう設計にしてるんだろうけど、ここの整備性はカワサキに軍配が上がるなぁ! カワサキを知るまでは「そんなもの」と思って、面倒だとは思っても苦にはしなかったのだけどね。

さらにはアクセルワイヤーに注油したい場合なんて、2番と3番キャブの間に位置してる、大変外しにくい場所からアクセルワイヤーを2本外さなきゃならない。外すのはともかく、また装着することを考えるとキャブを外した方が早いんじゃなかろうか…… え? そうなるとアクセルワイヤーの注油でキャブを外すよう!? そんなマサカと思ってサービスマニュアルを見ても良さそうな裏技は書いてない。

販売店はどうしてんだろうと思ってパーツリストを見ると(ちなみにBROS用)、スロットルワイヤー交換は整備時間0.5時間とあるから、プロは30分でやっちゃうと言うことか! いやいや、確かにブロスは楽よ。キャブの横にネジ留めされてるからすぐに外せる。スーパーフォアだとプロでも1時間ぐらいはかかると思うなぁ(笑)

何か裏技知ってる人いたらメール下さいマジで!

で、写真はミラーの付け根のナットが固着しちゃってる例。これもよくありますね。最近のバイクはここにゴム製のカバーがついてて錆びにくくなってるんだろうけど、この時代のはよく錆びて固着する。
しかも困ったことにミラー側は固定がしにくいじゃんね。だから固着を解除するのに四苦八苦することになる。今日は5-56とめがねレンチとハンマーとペンチと運と濃いコーヒーと人一倍の忍耐でなんとか外すことに成功。

ナットにはタップを立てて、ミラー本体はダイスでサビをきれいに除去。水が浸入しないようにグリスを塗って組み立てました。
絶版車の整備ってこんなことばっかり(笑) それでも解決したときの喜びは大きいですね!     (ノア)