2012年4月17日 

■ヤマハ、“ドリームチーム”で早くも鈴鹿8耐参戦表明

昨年「MONSTER Energy YAMAHA-YART」から鈴鹿8耐を戦った中須賀克行。予選4位を得た。

 7月29日(日)に決勝が行われる、2012 QTEL FIM 世界選手権シリーズ第3戦「“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第35回大会」にエントリーする「MONSTER Energy YAMAHA-YART」(ヤマハ・オーストリア・レーシングチーム)の参戦体制が決定。中須賀克行、芳賀紀行、トミー・ヒルという“YZF-R1使い達”による最強の布陣で戦う。

 全日本ロードレース選手権の最高峰クラス、JSB1000を戦う中須賀は今年の参戦について「個人的には昨年がリタイアに終わっているだけに、YARTのためにも上位で完走することが目標です。今年は芳賀選手とヒル選手という豪華メンバーでの参戦。それぞれ実力が高く、個性も強いライダー達ですが、自分がYZF-R1ライダー最速という自覚を持ち、先頭に立ってチームを引っ張っていきたいと思います。また、8耐はチームで戦うものですから、ライダー間のコンビネーションが大切です。経験豊富な芳賀選手、そして若いヒル選手と互いにバランスをとりながらチームとして高いパフォーマンスを生み出していきたいと思います。ぜひ期待してください」とコメント。

 今年から英国スーパーバイク選手権に戦いの場を移した芳賀にとっては今回で10回目の8耐参戦に。「8耐参戦は、2006年以来となりますが、2006年はマシントラブルで決勝を1度も走ることができず、多くのファンの方々に落胆を与えてしまいました。今回はそのリベンジを果たしたいと思っています。ライダーのラインナップを見ると、十分に上位を狙える体制ですので多くのファンの皆さまに夢と希望を伝えたいと思っています。後は、幸運を祈るだけです」とコメントを残した。

 昨年の英国スーパーバイク選手権チャンピオンであるトミー・ヒルは、今回のライダーの中で最年少。初参戦となる鈴鹿8耐について以下の抱負を語った。「鈴鹿8耐に出場できるのは僕にとって最高のニュース。英国スーパーバイク選手権と同様、ヤマハブランドを担うレースとなりますからね。初めて走る鈴鹿でのレースを、本当に楽しみにしています。自分自身、そしてヤマハのために、上位入賞を目指して頑張りたいと思います」

  MONSTER Energy YAMAHA-YARTを率いるマンディ・カインツ監督は今回の参戦について「ベストYZF-R1ライダーによる“ドリームチーム”とも呼べる体制で、鈴鹿8耐に出場することが決まり大変誇らしく、うれしく思います。レースに賭ける私たちの期待はもちろん非常に高いですが、YARTとしてはヤマハファミリーが一丸となって参戦することに特別な意味があると思います。克行選手が、紀行選手、トミー選手とともに1台のYZF-R1を走らせるわけで、まさにエキサイティングで歴史に残る鈴鹿8耐となるでしょう。もう決勝スタートが待ちきれません」とコメントしている。

中須賀克行


●中須賀 克行 (なかすが かつゆき)
出 身 地: 福岡県
生年月日 :1981年8月9日
所属チーム :YAMAHA YSP Racing Team (ヤマハ・YSP・レーシング・チーム)

鈴鹿8耐成績
2006年: DNF (ペア:中冨伸一)
2007年: DNF (ペア:大崎誠之)
2008年: 5位 (ペア:佐藤裕児)
2011年: DNF (ペア:イゴール・ジャーマン、グウエン・ジャバニ)

芳賀紀行


●芳賀 紀行 (はが のりゆき)
出身地: 愛知県
生年月日 :1975年3月2日
所属チーム :Swan Yamaha team(スワン・ヤマハ・チーム)

鈴鹿8耐成績
1993年: DNF (ペア:松下順一)
1994年: DNF (ペア:平山雅也)
1995年: 22位 (ペア:近藤靖典)
1996年: 優勝 (ペア:コーリン・エドワーズ)
1997年: 17位 (ペア:芳賀健輔)
1998年: 6位 (ペア:サイモン・クラファー)
1999年: 4位 (ペア:レジス・ラコーニ)
2000年: 18位 (ペア:吉川和多留)
2001年: DNF (ペア:アンソニー・ゴバート)
2006年: DNF (ペア:コーリン・エドワーズ)

トミー・ヒル


●トミー・ヒル (Tommy Hill)
国籍 :イギリス
生年月日 :1985年2月9日
所属チーム: Swan Yamaha team(スワン・ヤマハ・チーム)

略歴
2004年から英国スーパーバイク選手権に参戦
2011年英国スーパーバイク選手権 チャンピオン