2013年1月31日 

■パーツ供給は「ラッキー」ぐらいの認識がいい?

絶版車に乗ってるBG読者の皆さんにとって(って実は現行車及びだいぶ最近のバイクに乗ってる人も多いんだけどね)パーツ供給とは頭を悩ませる問題かもしれない。旧くなればなるほど当然パーツは手に入らなくなりますね。とくに新しいパーツは。

先日行ったイギリスでCXターボのオーナーズクラブの人達とお話しする機会がありました。「パーツ? ないよ、壊滅的。だけどあんまり壊れないから困ってない」とのお答えでした。んで、メーカーが旧いバイクのパーツを作ってくれないという話が(絶版車好きは世界共通で好きな話題だけど)一通り展開された後で僕はおどけながら申し上げましたよ。

「僕らはエンスージアズムから感情移入しちゃうけどさ、メーカーってね、実はコレ、商売でやってるんだってよ!?」

「うっそだぁー!」
と返してくれたみんなのユーモアがよかった(笑)。そう、商売だからね、何十年もパーツを供給し続けるのは難しい。一応は7年は作るよっていう約束らしいので、10年経ってまだ新品パーツが出る場合はもうラッキーと思うぐらいが正しいのかもしれない。

先日プリンターが壊れました。
キャノンのチョー旧いやつで、そもそも編集部の林さんにもらったやつ。バラバラにしてみたら、壊れてるのは実際に紙にインクをこすり付ける部分。ヘッドって言うのかな?
これが部品単品までプラスねじでバラせたから、そのパーツ単体を持って行って電気屋さんで部品注文しようとしたの。
電気屋さん、チョー親切でキャノンに問い合わせてもらいました。答えは…
「とっくのとっくにそんなパーツは作るのをやめました。そんなプリンター、まだ存在してたんですね! 化石化寸前でしょう(笑)」
でした(後半盛ってますが)。
そうだよなー、10年は経ってるもん。しかもパーツがないから修理もできないって。しかもしかも、新しいプリンターが4000円ぐらいで買えるって。
むむう、ヘッドさえあればまだまだこの旧いプリンタだって使えるのにもったいない。とは思ったもののどうしょうもない。

幸いプリンターにはバイクほどの思い入れもないし、旧いプリンター「ならでは」の味とかもないので新しいのを買いました。

とても平たい言い方をすれば、バイクなんてただの工業製品。とても感情移入しやすい工業製品だけど、一品モノの芸術品と違ってパーツ供給などはメーカーに頼らざるを得ない部分がある。

モンキーなんかはほとんどアフターで1台組めるね! イギリスのクラシックシーンもそういう車種がたくさんあります。特に英車。日本車クラシックも注目を集めている今、そのうち日本製絶版車のクランクケースを作る人とか出てくるんじゃないかなぁ!

(特に答えのない独り言でした・ノア)