2014年1月25日 

■ミスターバイクBG 2月号を振り返る

 

今月号についてちょっと振り返りましょうかね。
付録のポスター、これはね、誌面に組み込まれてしまうとちょっと埋もれちゃうような素敵な写真を大きくして、読者の皆さんに壁に貼ってもらったりして楽しんでもらおうという意図なんです。

過去にも何度かこういったポスターはあったと思いますけどね、たまに読者さんの自宅にお邪魔した時にトイレに貼ってあったりして、懐かしいやら嬉しいやら、なんてことがあります。

今回は表にドイツで鈴木カメラマンが撮ったZの2台。そして裏面は「ノア君、マン島のいい写真があったらどう?」と言っていただけて、4枚を選びました。今年のマン島に向けてカメラを新調したとはいえ、プロカメラマンの裏に僕の写真が載るのはちょっと恥ずかしいんだけど、まぁ、せっかくだから!

その写真の説明をしましょうか。

 

 

縦の写真でゼッケン27のバイクにまたがる人と、ヒゲのおじさんは、マンクスGPの「パスト・マスターズ・パレード」の参加者。これはかつてマン島のレースイベントで勝ったことのある人が参加するパレードで、ライダーを知ってる人にとってはたまらないんですねぇ。残念ながら僕はそこまで各イベントやライダーに詳しくはないのだけど、これはなかなか素敵な写真だな、と採用しました。ライダーは2000年のクラシック・シニアクラスで優勝したグレン・イングリッシュ選手(のはず)。バイクはマンクスノートンですね。

 

もう一枚の縦の写真、あ、たまたま同じゼッケン27だ。ブルーゼッケンの方ね。これは350㏄のクラシックTTの参加者。マシンはノートンらしいのだけど、色々説明できるほど詳しくないのが残念。でもこの何てことない写真を採用したのは、マン島らしさがあったから。これはスタートラインに並んでるところで、これからまさに240キロもの距離になるレースをスタートしようというおじいさん。その額の汗をぬぐってあげるおばあさん。背景にはべつに柵があるわけでもなく、歩道からなんとなしにその光景を見ている人たち。手には紅茶。
いざポスターになってみたらちょっと地味な写真ではあったけど、この雰囲気が結構マン島なんですよ、ゆるくてね。

 

 

横の写真で手前にMVアグスタ、後ろにホンダの写真は、アゴスチーニ本人と、マイク・ヘイルウッドのコスプレをしている現在のマン島のヒーロー、ジョン・マクギネス。かつてこの二人(アゴとマイクね)は歴史的なバトルを展開したのだけど、それを模してのパレードラン。この写真が撮れただけでマン島に行った価値があったな!

 

もう一枚の横は、バラフブリッジという有名なジャンプスポットにて。速いライダーは結構ジャンプしていくのだけど、危ないからね、あんまりジャンプしない人も多い。この人はちょっと浮いてるだけだけど、煙の出かたとか、マン印のヘルメットとか、背景の緩衝材や緑が良くて採用。ま、このスポットで撮った写真は失敗が多かったから、数少ない成功作ってこともあるんだけど(笑)

こんなわけで、マン島からの写真をあなたのトイレ(じゃなくてもいいけど)に貼ってくれたら嬉しいな。こういう海外取材に行くたびに3000枚以上は写真を撮るけど、世に出るのはほんのわずか。重ねて言いますが、ポスターになって大変うれしい!!

 

(ノア)