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2014年2月3日
■NC750とGSR250Sが気になる気温18°の午後
うずくなぁ。立春が近づくと、新しいバイクが欲しくなる。
風に春の匂いが混じるともうたまらない。今持ってるバイクたちで何も不満はないのに、なんか違うのが欲しくなる。
どうしよう。
どうしよう。
ミスターバイクBG毎号100ページ目に「ノンポリバイク選び」というコラムを書かせてもらってて、毎月アレ欲しコレ欲しと書いてますが、いろんなカテゴリーでそれぞれ欲しいモデルがあるから定まらない。
①もちろん、大きいバイクも1台は欲しいわけですよ。アクセルを開けるとうわわぁ!っとなるようなやつ。候補はCBRの600とか、ZX-9Rとかなんだけどね、なんとなく決心がつかない。乗るバイタリティ的にも価格的にも。
②違うカテゴリーだと250㏄クラスが欲しい。ずっと言ってるけどスーパーシェルパ、いいね。あとはなんだろ、XR250とかでもいいし旧いセローでもいい。
③モタードも欲しいんだよ。KTMとかハスクのすんげーやつとか、DRZ400SMでもいいですな。
だけどね、どのカテゴリーも得るものにまずは注目するでしょ?だけど反対に失うものも見ると気持ちが定まらなくなるんだ……
①だと滅法速くてだいたいのものには負ける気がしないけど、本気でスポーツしようと思ったら結構お高いタイヤ代を払って、筑波サーキットサイズのコースじゃないと本当の楽しさは見出しにくいでしょう。そうすると「速い」って快感を追い求めるために金銭的なコミットメントと、あとは本気出すためには筑波等にいく時間や労力も考えないといけない。それでもそこら辺の良いバランスはCBR600とかナインアールだと思うんだけどね。
②はね、林道(というかハマヤ先生が連れてってくれる獣道)でちゃんと遭難しない程度の性能を持ったオフ車。こういったのは街乗りも楽でさ、燃費も良いし転んでも壊れないし、250だったらバイパスなんかも乗れるし一種最強のバイクだと思うんだけど、一方でロードのみを走るにはタイヤがゴツゴツうるさかったり、タンク容量が足りなかったり、ケツが痛かったり、高速辛かったり。でも辛さをひっくるめてこのカテゴリーでいい位置に落ち着いてるのがシェルパや、現行セローだったりすると思う。
③だと、腰痛にならないアップライトポジションで本格的なスポーツができて、かつミニバイクコースとかでも走らせてくれるからそのスポーツが身近。ウイリーの練習なんていうのもやりやすいし、一般道だけで言えばたぶん最速でしょう。だけどやっぱりケツが痛かったりタンクが小さかったり高速が辛かったり。
こんなわけで、何かが欲しい立春ですが、プラス面とマイナス面を擦り合わせるとなかなか定まらないんだ。もちろん、完全なる万能選手はいないわけですが、なんとなくいい位置にいる車種を狙いたいという気持ちはあるわけです。
大変尊敬している業界の先輩はアラウンド40なのだけど、
「バイクに実用性は求めなくなったよ。昔は燃費が良くなきゃヤダとか、2人乗りが楽にできなきゃデートできないじゃんとか思ってたけど、今はバイクに乗れる時間は少なくて、その時間は趣味として満喫したい。だからハイオク仕様でも良いし燃費悪くても良いし、ポジションきつくても良い。バイクに乗れる短い時間を最高に楽しいものにしてくれるような、エキサイティングさが重要になったね」
ですって。
そーかー。なるほどねぇ。
僕はまだアラウンド30だからか、それとも日々の移動手段としてバイクを使ってるからか、まだその境地には達してないなぁ。だから幸せにスーパーオールラウンダーであるVストローム650に乗ってるわけだけど。
最近、友達の友達(いわゆる他人)が、編集部のと同じFZ-1フェーザーからNC700に乗り換えた。ビュンビュン走るのが好きでフェーザーを買ったんだけど、その性能に満足しながらも実際には都内への通勤で使うことが多くて、往復70キロにもなる幹線道路通勤にはちょっと向いてなかったみたい。どうしてもアクセルを開けちゃうからすぐに免許は崖っぷち。しかも燃費が今一つ。
そこでNCに乗り換えた。やっぱりね、ビュンビュン走りたい人だから最初は抵抗があったみたいだけど、いざ乗ってみたら幹線道路を行ったり来たりするにはとっても具合が良いうえに燃費も驚異的。結果として一瞬のエキサイティングさは減ったかもしれないけど、日々バイクと付き合うには楽しさがむしろ向上したわけだ。使い方に合ったバイク選びって大切だね!
よくあるのがせっかく大きなバイクを買ったのに乗らないパターン。大きすぎて乗るのが億劫になっちゃってるやつね。大きいのは本当に大きいもんなぁ。ガレージから出すだけで一苦労でしょう。冬は寒くて乗れないのに、夏はエンジンからの熱が熱くて乗れない、なんつって、いつ乗るのよってハナシ。距離が伸びなくてしまいには奥さんに「処分しちゃいなさいよ」なんてチクリと言われちゃって。
ガレージから出すのが億劫といえば、この前面白いバイク選び基準を聞かせてもらった。シートを外した状態での足つき性が重要だって言うのよ。なんでもガレージに入れる時にバイクにまたがったまま入れるんだけど、その時は足をベタベタについていたいからシートを外すそう。たしかにシートを外せばだいぶ足つきが向上するけど、メーカーとしてはシートを外した時の足つき性までは考えてはいないと思う。でもその人にとっては重要なことだったんだよね。いやー、バイクの選択基準って人ぞれぞれで面白い。
さて、こんなことを言いながら気になるバイク2選。
ホンダのNC750!
たまたま試乗会に別の予定が重なっちゃって行けなかったのだけど、編集部の皆さんによると排気量の上昇分以上にパワフルになったそう。いいなぁ、700の時点でかなり良かったのに、さらにいいんだ。いいなぁ!ある編集部員は「NCのシフトフィールは秀逸。のんびりしたキャラクターなのにミッションがスポーツモデルみたいにカチカチ入っていくのはいい」と言っていた。ますますいいなぁ!!
スズキのGSR250S!
250戦線にスズキが放った安いのにとてもいいGSR250にハーフカウルがつきました。GSR250はね、数値的にそんなにエキサイティングではないのと、マフラーが2本だったり安定志向スタイリングから「?」を唱える人もいるみたいだけど、あれは名車ですよ。実用域のトルクが豊富で車体もとても安定していて非常に乗りやすい。あれにハーフカウル&アップハンだから絶対いい。高速道路も苦じゃなくなるね。スタイリングも個人的にはカウルなしのGSRよりカッコいいと思う。しかもカタログで見るより実物の方がカッコいいです。
あぁ!また長くなってしまった。特に結論のない最後まで読んでくださりありがとうございました。いろいろ悩んで、春に向けて買うバイクは実はけっこう定まってます!お楽しみに(笑)
(ノア)