2012年1月19日 

■泊まりのツーリング

やっぱり1年に一度は泊りがけのツーリングに行きたいじゃないか……

と、常々思っています。だってさ、学生の頃なんてしょっちゅう出かけてはいつのまにか泊まりになって、野宿したりもしたものさ。なのに大人になるとなぜかなかなか遠くまで、泊りがけに発展するほどのツーリングに行かなくなった。きっと泊まるんだったら思い付きじゃなくて、それ相応の準備がしたくなっちゃったということもあるだろうし、高速道路が整備されたからビュッと帰ってこれちゃうというのもあると思う。さらには排気量も大きくなって、泊まらずとも遠くまで疲れずに行けるようになったということもあるでしょう。

だけどやっぱり「泊まり」って違うじゃない!

で、この写真↓

 
これは去年、JDスターのドラッグレースに出場するために仙台まで行った時の物ですが、行きはずっと下道で海岸線を(禁止区域はよけつつ)北上してツーリングを満喫し、夕方に仙台について、チェックインした旅館です。写真は朝の出発時ですが。

旅館! いい響きじゃないか! ビジネスホテルもそりゃいいですよ。清潔だしプライバシーあるし静かでアメニティ揃ってて。だけどやっぱり「旅館」という響きには勝てない。風呂上りにちょっと湯冷める(?)ようなエリアがあって、そこでビール飲みつつ「どこから?」なんつって会話が弾んじゃったりして。「イカ裂き、どうぞ」なんて言われちゃったりして。うーん、これぞ日本の宿泊文化。ビジネスホテルでテレビを見ながら夜が更けるのより全然「ツーリング」感がある。

でも、実はこの旅館はユースホステルを兼ねていたんですね。バイクに乗る前、チャリダーだった頃に利用して、さらにヨーロッパ放浪をしていた頃には大変お世話になったユースホステル、「日本でもまだ現役か!」と思って、旅館ではなくユースホステル部屋を利用してみました。

大部屋に布団が並んでて、そうだなぁ20人部屋ぐらいかなぁ。鉄道マニアのおじさんとか、カメラ小僧が津波の跡を撮りに来てたりとか、ボランティアの若者とか、よくわからないけどただのおじさんとか、マーそりゃいろんな人が泊まってました。

それはそれで楽しかったけどね。一方で(以前はぜんぜん気にならなかったのに)そのプライバシーのなさに改めてちょっと驚きました。「ユース(若者)」ホステルってぐらいですから、若くてある程度無茶がきく年齢層に向けた施設なんだ、と改めて感じたわけですね。そう感じるということは僕もちょっとは大人になったのか。
……それがイイのかどうなのかはわかりませんが。

国内ではあまりメジャーではありませんが、海外バックパッカーならば誰でも利用するユースホステル。若いうちに経験しておくべきかもしれませんな。

写真はその旅館(兼ユース)を早朝に後にする姿。ドラッグレース用に皮ツナギと、取材用にカメラ機材を積んでるから大荷物。「ツーリング感」があっていいですなぁ!
ノア