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カメラマン 志位充一
職業はカメラマン。誰にも優しい人柄で、あらゆる方面に幅広い人脈を持つ。愛車SL230でホンモノのSL(蒸気機関車)を追いかけ回す筋金入りの撮り鉄でもある。

第18回「行ってきました、富士五湖周辺」

今回は「アラウンド・ザ・フジ」の旅に行ってきました。今年の夏は、行く場所全てで富士山の姿拝めず。あらら……な旅に。
今回は「アラウンド・ザ・フジ」の旅に行ってきました。今年の夏は、行く場所全てで富士山の姿拝めず。あらら……な旅に。

 今年の夏は天候不順で、せっかくの夏休みなのに雨でツーリングが中止という方もいらっしゃったかもしれません。夏は終わりますが、実は秋こそ絶好のツーリングシーズンです。フリーカメラマンの特権を生かし、空いた時間を使ってふらりと富士五湖周辺を、人気のCRF250ラリー・ローダウン仕様で巡ってきました。

 

 富士五湖、全部言えますか? いえ、言えなくても全然問題ありません。富士五湖周辺に行くとはいえ、最大の目的は富士山なんですから(笑)。
 そんな気持ちを見透かした富士五湖の女神様の仕業でしょうか、まったく富士山が見えませんでした……が。富士山が見えようが見えまいが世界的な観光地ですから、夏休みは人、人、人。特に海外からやってきた観光客の多さにまたびっくりの一日でした。

 自宅から甲州街道(国道20号線)をトコトコと走って、まずは鉄分補給です。大月の手前、JR中央本線四方津駅のそばにある鉄橋を遠景から撮影できるスポットに向かいます。以前から鉄道誌やネットでよく見かけた一度行ってみたかった場所です。ほんとうに狭い山道を探索しながら進みます。こんな時、足着きがいいので、狭い道でも無理なくUターンが出来きるローダウン仕様は最強です! 
 ほどなくスポットにたどりつき、蚊と戦いながらお目当ての列車を無事にゲット。いざ 富士五湖へ! のはずがまたまた途中で裏道に入りこんで徘徊します。ローダウン仕様だから、ついつい気になる枝道は入りこみたくなります。すると、なんと富士急大月線の撮影ポイントを発見! すかさず鉄分を2連発で補給です。鉄分をたっぷり補給できたので、逆さ富士で有名な河口湖へ。ですが、富士山まるで見えず。

 


鉄

鉄
ここが行きたかった中央線の撮影ポイント。めちゃくちゃ狭い道の先にありました。ローダウン仕様で正解! 抜群の機動性!

鉄

鉄
このポイントも細い道に入って見つけました。ここでも2本ゲット!

 お隣の西湖へ移動します。途中で素晴らしい郵便局を発見。なんともレトロ。こんな昭和の雰囲気がまだ普通に残っているんですね。
 西湖に到着するも富士山は見えず。湖畔に降りられるポイントは、人が多くそのまま通過して、近くにある西湖いやしの里根場へ。ここは藁葺屋根の集落にいろいろなお店が入っているらしいのですが、時間も押してきたのでまた次の機会のお楽しみということで通過です。 

 


西湖

郵便局
なんとか来ました河口湖。本当は奥に冨士山どーん! のはずが、何も見えずの轟沈。 河口湖から西湖への道すがらに見つけた、なんとも昭和な郵便局。思わず貯金通帳作りそうに(笑)。

西湖

いやしの里根場
西湖右岸のルートからの湖面。お姿は見えず。外国の観光客さんの自転車の多いこと!  いやしの里根場。いい雰囲気ですが、今回は外からの見学数分のみに。また次に。

 前々から気になっていた龍宮洞窟に向かいます。少しダートを走ったその奥、いろいろと有名な樹海の中にその穴はありました。初めて来ましたが、なんとも神秘的な雰囲気です。が、はやりここも人気の観光スポットのようで、海外の観光客に大人気でした。

 


龍宮洞窟

龍宮洞窟
ここは以前から気になっていた龍宮洞窟なる所。天然記念物指定。ここでも海外のバックパッカーに会いました。

龍宮洞窟

龍宮洞窟
龍宮洞窟はこんな雰囲気。この階段を降りると祠が。現在は崩落が進み、更に下には降りられず。やはり涼しい! それとなんとなく空気重いような……自分だけ?

 精進湖へ向かう道は、甲府方面に通じているためそこそこ交通量があります。到着した精進湖でも富士山は拝めませんでした。

 


精進湖

精進湖
精進湖に来るとなんと青空が、湖畔で久々の日光浴! でもまたもやお姿は見えず。  湖面ではカヌーの練習? 盛り上がっていました。カヌーの学校でもあるのかな?

 足早に本栖湖へ。旧五千円札と千円札に描かれている富士山は、ここから見る富士山だとか。でも、もちろん今日は見えません。湖にはなにやらカヌーがたくさん出てかなり賑わっておりました。

 


本栖湖

本栖湖
陽射しがあるのに、本栖湖でも富士山見えず。湖面の緑が綺麗です。ここはキャンプの人がたくさん日向ぼっこしてました。

 湖畔の周遊道路を一周してから田貫湖へ。「田貫湖って富士五湖?」というのは愚問です。今回巡るのは、富士五湖ではなく、あくまで富士五湖周辺ですから(笑)。田貫湖に行ってみればここではなんと一面霧で、まるで見えず。
 しかたがないので引き返し、もう昼過ぎなのに朝霧高原を通り抜け、県道71号線、国道139号線、富士パノラマラインを経由して、山中湖を目指します。途中、渋滞を避けて忍野方面へと逃げて、ついでに忍野見学。ここではほんのりと陽が射していました。いつ来ても清らかな水が湧き続けています。

 


周遊道路

忍野
本栖湖周遊道路。水は青く綺麗! このあたりはサップ? の人が多かった。路面はすこし荒れ気味でもラリーは快調。 道401号線途中 忍野八海も夏休みで人が多く寄れなかった。ので以前の写真。ここの水は清く湧き出る量も凄い。

 最後に山中湖に到着するも、濃い霧ではやり富士山は見えません。日頃の行いが悪いのか、選んだ日が悪かったのか。しゅんとしながら、道志道を淡々と走って帰宅しました。
 富士山を拝むことの難しさと、ありがたさを感じた、CRF250ラリー・ローダウン仕様の旅でした。今回の燃費は40キロ。何度もいいますが、足着き最高で燃費良しのとてもいいバイクです。
 では最後に、今まで撮りためた素晴らしい富士山をごらんください。みなさんが行かれるときは、きれいに拝めますようにと願いを込めて!

 



富士山
本栖湖からの眺め。この日は珍しい笠雲が!

富士山
山中湖パノラマ台からの富士山。こんなに綺麗に見えるはず?

富士山
西湖のボート乗り場からの富士山。ここは撮影のメッカで、見覚えがある方多いのでは? 

富士山
精進湖越しの富士山。ここも富士の写真撮影愛好家の多いポイント。

富士山
もう一つ本栖湖の富士山。日本の千円札の裏の元になった撮影場所。秋はこんなに綺麗に。

富士山
おまけ! 本栖湖の朝霧高原先の田貫湖。ここは富士五湖ではないのですが、以前あまりにきれいに撮れたので、ドーンと載せました!

■取材協力 ホンダモーターサイクルジャパンアライヘルメットラフ&ロード
   
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