◆その壱
数年前、北海道を走ったときのお話。朝、キャンプ場で出発の準備をしていたところ、すでに用意ができたバイクがスタートしていったのですが、それを見てぶっ飛びました。なんと250ccのオフロードバイクにいっぱいキャンプ用品を積んでいて、しかも後ろに彼女まで乗せているのです。しかも三重県のナンバー。ひぇー、こんな状態でここまで走ってきたのぉ~? 運転も大変だろうけど、後ろの彼女はもっと大変なんじゃないのぉ? ピッタリ体がくっついたままずっと乗ってなきゃいけないし、眠くなったりしたらどうすんだろ? 雨だって降るだろうしさ。まだ二十歳そこそこの感じの二人だったけど、愛の力ってすごいものだよねぇ、なんて変に感心した次第であります。