MBHCC C-4

異色のG2スクーターHONDAベンリィ110は面白いぞ!~前編~

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 こんにちは。ピンキー高橋です。

 ベンリィ110のカスタマイズパーツ・カタログに載っているコンセプトモデルを見てビックリしました。コイツはまるでPS250の原付二種版!? 排ガス規制で惜しまれつつも生産中止となったPSですが、確か現役当時はG2版を望む声も多かったはず。ほぉ、スクーター・スタイルとなった新生ベンリィはこういう使い方もできるのかと、妙に納得してしまいました。

 というわけで2月末から3月にかけて、新登場のベンリィ110をいつものように様々なシチュエーションで使わせていただきました。見た目はピンクのナンバーやタンデムステップが付いている以外、50ccのベンリィとほとんど見分けがつきません。低くて平らで大きいリアの荷台を真横から見るとトラックのようであり、デザインがベンリィのキャラクターを決定付けていると言えるでしょう。

 シートに座ると目に飛び込んでくる計器類。速度&燃料計とエンジン異常警告灯とウインカーのインジケーターのみと実にシンプル。仕事バイクに余計な装備はいらねぇ! とばかりの潔さに惚れ惚れいたします。また、昨今クロームメッキが多い中、ブラックとしているバーハンドルもいいですね。ヒカリモノは目障り! とばかりのプロに徹した装備に再び惚れ惚れです。ワタシ、昔から「プロユース」というものに憧れございまして、クルマでも味も素っ気もない商用車の武骨なインパネなんぞに興奮を覚えます。

 カブのように給油時に前ヒンジで開くシートは幅が広め。長時間乗車の座り心地を重視したものでしょうか? ポジションは身長173cmの私としてはこぢんまりとした印象で、前後に荷物をフル積載した状態での操作性を重視したものと感じました。

 一方、走り味は? 

(つづく)

※↓写真をクリックする大きな写真が見られます。
G2連邦
ベンリィ・シリーズのカスタマイズパーツ・カタログに載っている「アドベンチャースタイル」。惜しまれつつ生産中止となったPS250を彷彿させます。ちなみに「アドベンチャースタイル」はコンセプトモデルであり、市販予定のないパーツなども装着されています。
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110の登場に伴い、ベンリィ・シリーズにパーソナルユースをターゲットとした新色も追加。写真はパールホワイト×ブラウン。

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身長173cmのピンキー大統領のライディングポジション。110プロは大統領の右足あたりにフットブレーキが備わります。
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実にシンプル、実用最優先のインパネ。ブラックのバーハンドルもいいね! ビジネスモデルならではの嬉しい装備、使い勝手は次回にて。
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足元スペースをチェック。比較で持ち出した新・大統領専用車Dio110にはてっきり載らないだろうと思っていたら、18リットルのポリタンクがピッタリ収まってしまいました。意外なところでDio110のチャームポイントが発見できました。もちろん、ベンリィ110は余裕で収まります。

ベンリィ110【ベンリィ110プロ】主要諸元
●全長×全幅×全高:1,805【1,815】×700【680】×1,040mm●ホイールベース:1,280mm●最低地上高:115mm●シート高:710mm●車両重量:113【116】kg●乗車定員:2人●燃料消費率(60km/h定地走行テスト値):53.0km/l●最小回転半径:1.9m●エンジン型式・種類:JA09E・空冷4ストロークOHC単気筒●総排気量:107cm3●内径×行程:50.0×55.0mm●圧縮比:9.5●最高出力:5.8kw(7.9ps)/7,000rpm●最大トルク:8.6N・m(0.88kgf・m)/5,000rpm●始動方式:セルフ式(キック式併設)●燃料供給装置形式:電子式(電子制御燃料噴射装置PGM-FI)●点火装置形式:フル・トランジスタ式バッテリー点火●燃料タンク容量:10L●変速機形式:無段変速式(Vマチック)●タイヤ:前90/90-12 44J 後110/80-10 58J●ブレーキ:前後機械式リーディング・トレーリング●懸架方式:前テレスコピック式 後ユニットスイング式●フレーム形式:アンダーボーン●車体色:パールホワイト、パールホワイト×ブラウン、オニキスブルーメタリック×ブラック【パールホワイト】●メーカー希望小売価格:239,400【248,850】円



Pinkie高橋
ピンク人初のG2連邦大統領。老朽化が進んだピンクハウス(大統領官邸)の補修など、最近は財政を圧迫する様々な問題に直面しながらも、原付二種の楽園を目指し日夜奮闘中。好きなアーティストは
「今 陽子」「ピンクレディー」「ピンクフロイド」。好きな歌は「ピンクのモーツァルト」。ただ今、大統領の職務をサポートしてくれる秘書を大募集中。


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