これは本誌の9月19日付け「MBニュース&トピックス」で「不公平な高速道路の二輪車料金について(国内4メーカーの集まりである自動車工業会:自工会・二輪車部会が)、国土交通省に要望書提出」という記事に簡潔・明確に報じられているので、詳細は繰り返さない。ただし、自工会が毎年恒例の国内4メーカー合同記者会見で必ず入れるテーマ「二輪車の利用環境改善」項目で、特段に力が入っていたのがこの二輪車の高速料金適正化だったのは事実。その背景は「ユーザーからの要望、声が非常に大きい」から。多くの声は「普通車の半額が妥当」だったという。 で、MBニュースでも触れられてはいるが、注目したいのは自工会が制作した「要望理由」の3図版。ここでは非常に明確に詳細に「料金の適正化」を求める理由が述べられている。このまま記者会見のみの参考資料として埋没させるのはもったいないと判断。その「要望理由①〜③」を読者にもお見せして、同時に記録したいと思った。 ※図版をクリックすると拡大したサイズで見られます 実は二輪車の利用環境改善に最も熱心な活動を展開しているのが二輪車の販売店の団体、全国オートバイ協同組合連合会:AJ。そのAJがバイクの日の翌日の8月20日に、4省庁へ業界の要望を伝えに訪問している。その中、国土交通省ではこの高速道路での二輪車料金の適正化を要望している。それに対する国交省の答えが9月14日付・二輪車新聞に掲載されている。それによれば—— 「二輪車は四輪車と等速走行が可能で、占有面積や維持費の観点からも四輪車と変わらない。二輪車の料金を引き下げることにより、他区分の料金で補完する必要があり、慎重な対応が必要である」 要するに「その件は、何もしません」ということ。本音で「めんどうくさいから」と付け加えればまだ正直だ。掲載した自工会の「要望理由」に対しても明確な「だから引き下げしません」の理由陳述などまるでなく、明らかに異なる四輪車との占有面積や道路に与えるダメージの違いには目を避けて、ただただ逃げ回ってその場をウヤムヤにしているだけにしか見えない。昔から言う「会して議せず、議して決せず、決して行わず」とはこういうことか。つまりはこの無能な役人どもは仕事をまったくしないとしか言いようがないではないか。こういうのを不作為と言って、これは明白な犯罪なのだが! |
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