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旅にも出ない、ロマンも語らない、
ただそこにバイクがあるだけの毎日

その23 同好の士

ばいくらへん

たまたま公園を通りがかった時間がちょうど犬のお散歩タイムだったらしく、いろんな種類のわんこを連れた老若男女が、自慢の家族を傍らに楽しいおしゃべりのひと時を過ごしておりました。

「お宅のワンちゃん、おりこうさんですね」「いえいえそちらこそ、毛並みのきれいなワンちゃんで」などなど、挨拶代わりのわんこトークから、なじみのお友達とかわされる日常の他愛のない会話まで、なかなか社交的な空間がそこにありました。

そんな公園を通り過ぎ、そしてこれまた、たまたま通りかかったコンビニで、立派なバイクを傍らに立ち話に花を咲かせている方々が。
「やっぱカッコいっすねー○○(バイク名)」「そっちだって何気に○○(パーツ名)入れてんじゃないスか」

デジャヴです。いや、そのまんまです。

たまたまそこに集った同好の士。そこで自然と会話が紡ぎ出されていくきっかけが、ワンちゃんかバイクかの差でしかないのですが、流れとして全く同じです。

これってなんともステキなことではないでしょうか。

全くの知らない他人同士が、バイクやわんこをきっかけにごく自然に会話が始められるんですよ。

趣味の世界ではフツウのことですが、バイクは一人でふらっと出かけて、おなじくふらっと走ってきた誰かと出会って、と広い範囲で『偶然の出会い』を楽しむことができるんですな!

わんこのお散歩も、いつもと違うルートだとか、わんことお出かけした先で、なんてこれまた『偶然の出会い』があるわけです。

たまたま通りがかったその場でちょっと立ち話をして、また別々の方向へ向かう気軽さも似ています。

特別なイベントや場所でなくても、そこらの公園で、コンビニで、観光名所で、たまたま居合わせた同じ趣味を持つ人(と、その傾向)が一目でわかる!

おそらく、バイクに乗っている人と犬を飼っている人の『他人に話しかけられる率』は、以上に高いはずです。

そこらをフツウに歩いてても、ママチャリ乗ってても誰も何も話しかけてこないのに!

あとはこれで、かわいい女の子との出会いがあれば文句ないところですが、お散歩わんこはその点、確率が高く、バイクでは確率がやや低いのが

大きな差でありましょうか。

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