MBHCC C-2
★アフリカ大陸(オンボロ)バスの旅(その13・最終話) 
「互いにHAPPY!? ナイロビへ」

【前回の更新から7ヶ月ぶりなので、憶えていないかもしれませんが、前号までのあらずじ】
とあるお客様のアフリカ縦断バイクツアーのサポートカーとして手配を頼まれたミニバスの回送を兼ね、ヨハネスブルグからケニアまで東アフリカ8ヶ国を巡る約1万5千キロにおよぶミニバスツアーを企画。一石二鳥を狙った道祖神の若き辣腕添乗員菊地(現社長)であったが……バイクツアーはドタキャンとなりツアーのみを敢行するハメに。しかもこのミニバスがとんでもないオンボロ、2日間休み無く修理と運転を続ける悪戦苦闘の末1500kmを走破しケープタウンから旅は始まる。すると今までの苦労がウソのように快調に走りはじめた。ゴールのナイロビ目前で思わぬハプニングがの最終回。
 いよいよ、旅の最終目的地ナイロビへ向けて出発だ。高原地帯を右手にキリマンジャロを見ながら走る。

 国境事務所の在るナマンガはマサイランドと呼ばれるエリアだ。時折長い槍を手にしたマサイの人々を目にするようになった。長身でスリムなボディー、赤い布を体に巻きつけ、ビーズ製の腕輪やネックレスをアクセサリーとして身につけている。なかなかおしゃれなのだ。

 国境の通過はもう手慣れたものだ。税関にカルネ(無税通行手帳)を提出し判をもらう。荷物のチェックもなく形だけのも。イミグレでビザを申請すれば、たいして用紙も見ないまま代金を請求され、その場であっという間に3ヶ月の入国ビザを押してくれた。手続きを終えると全員で再びミニバスに乗り込む。ゲートを開けてもらえば、そこはいよいよケニアだ。

 草原地帯の1本道を走る。トゲアカシヤの大木の合間にキリンが見える。彼方にはシマウマやヌー、ガゼルの姿も。 公園内でもないのに……自然が豊かなのだ。
 途中でポリスチェックに止められた。アフリカではよくあることなので別段気にせず車を止めると、「20キロのスピード違反だ。罰金は5000シル(約5千円)だ」との事。70キロの道を90キロで走っていたという。
「そんなにスピード出してないよ。人間も荷物も一杯で、そんなにスピードは出せないよ!」と抗議をすると、「あんた達は日本人だろ。このスピードガンは日本製だ、だからこのスピードは正確だ」と自信たっぷり。ついさきほどケニアに入国したばかりで、ケニアのお金を待ってないし……なんとか見逃してくれませんかと目配せしながらダンボールを開けて見せた。中には小麦粉や米といった主食に、野菜類、蜂蜜やケチャップとなど調味料が一抱えほど入っている。
 
 すると無表情だった警察官の顔が一気に笑顔に変った。

 スピード違反のことなど忘れて、ダンボールの中に目は釘付けだ。実はもう旅も終わるので、食料品は荷物になるだけ。途中の村人にでもあげてしまおうと考えていたものなので、丁度よいグッドタイミングだった。お互いハッピーになり? 警官と握手をして別れた。

 2時間ほど走ると左手、遥か遠くに高層ビルが見えてきた。首都ナイロビだ。

マサイ族
有名なマサイ族のみなさん。会ってみたいでしょう! 会いたくなったら道祖神へお電話を。写真はイメージです。
キリマンジャロ
有名なキリマンジャロ。見てみたいでしょう! 見たくなったら道祖神へお電話を。写真はイメージです。
ナイロビ
えっ! これがアフリカという大都会ナイロビ。行ってみたいでしょ! 行きたくなったら道祖神へお電話を。写真はイメージです。
 たぶんみなさんが持っているアフリカのイメージとは全く異なった大都会で、一気に交通量も増える。草原の一本道を走っていたのがうそのようだ。市内に入る頃には渋滞が始まり、のろのろと中心部に在る安宿を目指す。

 宿に到着し、チェックインを済ませ大量の荷物を部屋に運び込む頃には日が暮れていた。
 最後はバーに集まり、無事到着を祝いビールで乾杯。こうして思い出満載の2ヶ月に及ぶ長い旅が終った。

(次回からは道祖神バイクツアー担当ツアコン吉岡さんの「ヨッティーのバイク世界旅シリーズ」を連載の予定です。乞うご期待)


アフリカ、海外バイクツアーといえば
●東京本社 TEL03-3455-6111
バイクツアー専用ダイヤル 0120-184-922
特にアフリカと海外バイクツアーに滅法強い、愛と誠意の旅行代理店。一般はもちろん、テレビロケや政府関係など業務関係方面の信頼もあつい。
高い人気と実績を誇るバイクツアーは、アメリカ大陸横断、アメリカ西部周遊、ヨーロッパ5カ国周遊などの定番コースを始めとして、ロシア、オーストラリア、中央アジア、アルゼンチン、アフリカ、タイ、台湾などオン、オフ共に多彩に設定されてる。
一生に一度は行きたい海外ツーリングだが、一度行くと二度三度とリピート率はかなり高くなる道祖神バイクツアー副作用にも要注意!?
詳細はバイクツアー専用ホームページhttp://www.biketour.jp/tour/で。

[第12回へ][第13回][第14回]
[ゆきゆきて道祖神バックナンバー目次へ]
[バックナンバー目次へ]