旅の１番の感動は、思いがけないところで遭遇する。

　長い間続いたアフリカ縦断レポートに続きまして、本日より普通の（？）バイクツアーの様子をレポートいたします。よろしくお願いします。

　先日、スペイン・ポルトガルのバイクツアーより帰国しました。
　今回のツアーのメインテーマは「サンティアゴ巡礼の道」。
　スペイン北西部、ガリシア地方に位置するサンティアゴ・デ・コンポステーラ（以下、サンティアゴ）。エルサレム、ローマと並ぶキリスト教３大聖地のひとつであるこの町へと続く道は、中世以来、多くの巡礼者を集めてきた。
　現代でもヨーロッパ中から徒歩で、自転車で、または車で巡礼者たちはこの道を辿り、サンティアゴを目指す。日本で言うと、四国お遍路さんをイメージしてもらえるとわかりやすい。
　今回のツアーは、この巡礼の道を辿るのだ。

　もちろん、中世の古道と現代のバイクが走る道は同一ではない。それでも、穏やかな丘陵地帯に延びる道をのんびり走っていると、中山道の馬篭や木曽路のような風情ある宿場町に出てきたり、石畳の古道が一部残されていたりして、「闘牛とフラメンコとアンダルシア」とはちょっと違うスペインの風景を楽しめる。

　そんな中、サポートカーがパンクし（しかもスペアタイヤ無し）、そんな時に限って雷雨がやってきて、しまいには雹に降られる始末・・・数々の試練を越え、我々は無事にサンティアゴへと到着した。

　が、しかーし。肝心の大聖堂は工事中でカテドラルの塔は幕に包まれていた。がびーん。

　それでも我々はめげない。そうだ。巡礼の道の終着点はここではなかったのだ。サンティアゴからまだ70kmほど先の「ムシア」という小さな港町が、本当の終着点らしかった。実は出発直前に、添乗員が予習として見た映画『星の旅人たち』を見て初めて知ったのだ。その映画の感動シーンをぜひ見たくて、かなり遠回りになるにも関わらず、日程を変更して行ってみた。

　果たして、そこは地の果てという風情たっぷりの町だった。今回のツアーのもう一つの目的地である「ユーラシア最西端ロカ岬」も確かに「地の果て」ではあるのだが、あまりにも観光地化されすぎていて、イマイチ旅情にかける部分がある。北海道に例えると、ひっきりなしに観光バスが行き来する宗谷岬といったところか。それに比べ、「ムシア」は大手旅行会社の観光バスなど全く来ない。ひっそりとしている。それでいて、寒々しくはない。落ち着いた雰囲気。ここまで来たぞ、という思いに浸らせてくれる。宗教など関係ない。ツアーの添乗員という仕事であっても、旅の気分にさせてくれる。そんな場所だった。

　道祖神のツアーは、ホテルや宿泊地という最低限のレベルさえ守れば、立ち寄り場所やルートは、現場でどんどん変更する。型にはまったツアーの繰り返しなんて面白くないじゃないか。新しい発見を、添乗員も一緒になって楽しんでいきたいと思っている。
　サンティアゴのカテドラルよりも、ユーラシア最西端のロカ岬よりも、パンフレットに載っていない立ち寄り場所が文句無しで１番感動できた今回のツアーだった。

8/15発　BMWヨーロッパ　５カ国周遊ワインディング10日間

アルプスのワインディングを駆け抜け、５カ国を周遊する贅沢なツーリング！
BMWに跨り、ミュンヘンをスタート。中世の面影が残るインスブルックを訪れ、オーストリアやイタリアのヨーロッパアルプスを走り抜け、スイスへ。マッターホルンやアイガー北壁など、山の世界を堪能したあとは、世界最小の国の１つリヒテンシュタインを通り抜けて、ノインシュバンシュタイン城を見学。ハネムーンやカップルの方にも大好評の、道祖神１番人気ツアーです！

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お問い合わせは道祖神、バイクツアーデスクへお気軽にどうぞ。
E-mail： bike@dososhin.com
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全カラー32ページ、26カ国、25コースのボリュームです。
BMWヨーロッパ、USA大西部ルート66などの定番コースから、新企画としてシルクロード・イラン編、マダガスカル、バハ・カリフォルニアなどのコースも新登場。さらに、2014年スペシャル企画として「南米5カ国縦断トランス・アマゾン・エクスペディション30日間」も設定しました。
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E-mail： bike@dososhin.com
TEL：03-5444-8190

●東京本社
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0120-184-922 (フリーダイヤル)

●バイクツアー専用ダイヤル
TEL 03-5444-8190

特にアフリカと海外バイクツアーに滅法強い、愛と誠意の旅行代理店。一般はもちろん、テレビロケや政府関係など業務方面の信頼もあつい。
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