MBHCC C-2
添乗員ヨッティのバイクツアー裏レポート「BMWヨーロッパ アルプス縦断ツーリング 貸切ツアー10日間」の巻 Vol.20


世界各地で髪を切る。これも旅の楽しみ方。

 以前、道祖神のツアーに参加されたリピーターを中心としたメンバーで仲よしグループだけの貸切ツアーとして、BMWをレンタルしてヨーロッパを走ってきました。雨が多く、天候に悩まされたツアーではありましたが、要所要所では晴れて、ライディング・観光ともに楽しめました。

 ところで僕は、いろんな国で髪を切ってもらうことを旅の楽しみとしている。もちろん「果たして大丈夫かな? トンデモナイ髪型にされたらどうしよう?」という気持ちもある。スペインではべっとりポマードをつけられ、びっちり7:3にわけられて「おぼっちゃまくん」みたいにされたし、ケニアでは「1cmだけ切ってくれ」と言ったのにバリカンで坊主にされた。その他にも変わった国ではモーリタニア、イエメン、グルジア、コロンビア、キルギス、パキスタン・・・いつの間にか「その国の普通の散髪」にトライすることに何よりの楽しみを感じるようになった。
 床屋は、ちょっとした特別な空間だ。まったく知らない外国人と1対1の密接な関係になれる。お店の人はもっと驚いているだろう。日本人など見たことない床屋の店員が、僕を見て驚きながらも椅子に座らせ、真剣な目つきで一生懸命腕をふるってくれる。僕は鏡に映った自分の頭ではなく、店員の顔を見ている。けっこう感動する。この手軽で貴重な体験は、髪が伸びてボサボサの長期旅行者だけの特権ではない。ぜひ、短期旅行の方にもどんどんチャレンジしてほしいと思っている。
 さて、今は添乗員の身となった僕は、毎月のように旅に出てはいるが、もちろん仕事中だから、そうそう簡単に床屋に行く時間はない。しかし、今回はベニスに2泊、しかも、ほとんど自由行動という日程だった。これはチャンスだ!「ベニスで髪を切った」と言えば、オサレな感じがするではないか。てなわけで、ベニスの町を歩く。
 が、しかーし。僕が入った店は中国人スタッフしかいない店だった。英語も通じず、イタリア語か中国語。この町には床屋はたくさん見つかったが、なぜかすべて中国人の店だった。実を言うと、ベニスは車・バイクが走れない島のため、橋を渡って本土側のメストレという所に宿を取っていた。このメストレという庶民の駅周辺が、実はちょっとしたチャイナタウンだったのだ。そんなこんなで、中華イタリアンな髪を仕上げてもらった。お値段、8ユーロなり。
 そういえば、前回のBMWツアーでは、ツアー起点のミュンヘンで切ってもらったが、そこはトルコ人の店だった。ここも、その店に限らず、周辺の床屋はすべてトルコ人の店。ミュンヘン駅南側一帯はトルコ人街だったのだ。髪を切ることで、その町の実情が見えてくる。これも旅をディープに楽しむ1つの方法だと思う。

 さて、肝心のバイクツアーであるが、ミュンヘンのBMW本社直結の店より最新型モデルをレンタル。アウトバーンを走ってオーストリアへ。ザルツブルグ、クラーゲンフルトと中世の町並みが残る素敵な町に立ち寄るが、ことごとく雨! 世界有数の絶景ワインディングのはずのグロスグロックナー山岳道路も雲の中・・・。
 しかし、さらに南下を続け、国境を越えてスロベニア、クロアチアと入る頃には青い空が僕たちを迎えてくれた。ヨーロッパ(シェンゲン協定加盟国)での国境越えは、今や国境ポストは撤去され、県境のような看板があるだけで、その看板を見落とすと「いつの間にか国が変わっていた」というくらい味気ないのだが、クロアチアではしっかり国境ゲートがある。バイクに跨ったままパスポートを差し出してスタンプをもらうのは、なかなか出来ない体験だ。さらに南下を続けると目の前に青い水平線が見えてくる。アドリア海だ! やはり僕たちバイク乗り。海を見るだけでテンションが上がる。
 旅の後半は、先ほどのベニスの休日を楽しんだあと、北上して再びアルプスを越えてミュンヘンへ。大きな事故もなく、無事にツアーを終えることができた。雨にも降られたが、要所要所では晴れてくれて、参加者の皆様にも満足していただけたかと思う。


1ザルツブルグは雨

2 グロスグロックナーは雲の中
ザルツブルグは雨。 グロスグロックナーは雲の中。

クラーゲンフルとも雨・・・

ロイブル峠を越えてスロベニアに入国。ようやく青空が!
クラーゲンフルトも雨・・・。 ロイブル峠を越えてスロベニアに入国。ようやく青空が!

高速の料金所ではありません。クロアチアの国境ゲートです

アドリア海が見えてきた!
高速の料金所ではありません。クロアチアの国境ゲートです。 アドリア海が見えてきた!

リゾート地、プーラの町に残っているローマ遺跡

本土側のメストレからベネチアへは列車で移動
リゾート地、プーラの町に残っているローマ遺跡。 本土側のメストレからベネチアへは列車で移動。

車の走らないベニスでは、重機もタクシーも救急車も船なのだった

これがベニスのオサレな床屋さん
車の走らないベニスでは、重機もタクシーも救急車も船なのだった。 これがベニスのオサレな床屋さん。

イタリアからオーストリアへ向かうロンボ峠

旅の最終日はミュンヘンのBMW博物館を見学
イタリアからオーストリアへ向かうロンボ峠。

打ち上げはソーセージとビールでプロースト!
打ち上げはソーセージとビールでプロースト! 旅の最終日はミュンヘンのBMW博物館を見学。

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