シビレっま変圧器

第18回 新春に思うことあれこれ

 あけましておめでとうございます!

 今年もパワフルミラクル全開で行きたいと思いまーっす!

 とか、毎年年明けはこのように気合十分な様子を表してはみるものの、やはり脈絡の無い感じでやって参りたい所存です。

 さて、昨年末から年明けに掛けてですが、週半ばに仕事納めをして、週末が大晦日、週明けに元日を迎え、氏神様への初詣を済ませ、週の半ばから仕事始め。
というような感じで、あっという間に年末年始が通り過ぎて行きましたので、大きなイベントや、どこかに盛大に買物に行ったりというような、盛り上がり成分が不足しているなぁ、というのが正直なところでした・・・

 昨年の震災や災害による節約モードのせいではないと思うのですが。

 例年、新技術やら新製品登場でワクワクするIT戦士が、新年早々なんでこんなにテンションが低いのか、色々なワードで解明してみようというのが年頭を飾る企画となってしまいました。


▼わくわくしないバーゲン

 寒さも半ばごろになると、各種冬物製品がジリジリ安くなって来るのですが、まず1割とか2割引の札を見かけたら、品定めを開始して様子を窺い、半額セール開始とともに突入!というような、楽しい時期でもあるはずなのですが、昨年からの地元の年末年始のバーゲンセールは、何か空いているような感じで、盛り上がりがいまひとつでした。

 毎年のマンネリな演出を見飽きた。といいますか、無造作に積まれた安売りの品物を見ていると、どうせバーゲン用のものなのでは?とか、一見お得に見える福袋を眺めても、毎年の蓄積されたハズレ感とか、不要なものの抱き合わせ感が蘇って来たり、値引きする時期も毎年見え見えなので、最終価格あたりで本格的に買えばいいやとか思って、今年も結局買わなかったりしました。(笑)


▼様変わりしないパソコン

 大手通販サイトのベストセラーを見てみますと、相変わらず、5〜7万円前後のWindowsパソコンなどが売上げ上位に並んでいました。

パソコンランキング

 これらの格安モデルは大抵、最新CPU搭載で、搭載HDDもメモリも大容量。OSは最新Windows、それ以外のソフトは特になし。というものなので、高機能、高性能というよりは横並び的に、「何かをたくさん保存できて、動きが素早い!」という風に見えてしまいますね。

 私のPCも、歴史を遡ると、好きなパーツごとちまちまと交換しながら生き永らえて来たので、最早いつの時代のものか、分からなくなっているのですが、要するに、自分のも、たくさん保存できるし、そこそこ速いです。

 新しいパソコンは良いのですが、まだ十分使えるものを手放すのも勿体ないですし、環境を移すのが大変面倒ですよね・・・


▼HDDの便乗値上げ

 昨年は、HDD事変といっても良い位の出来事でしたね。

 
 海外の主要な生産国が災害に見舞われ、まるで日本中の市場がその国の製品でリアルタイムに賄われていたかのように、ニュースが報じられて早々に、主要なパソコンショップでは、店頭在庫品を含めて一気に価格が急上昇したのには閉口しました。

 HDDが搭載されている家電などは特に値上げもありませんでしたが、部品だけが、ある時期から突如販売価格が急上昇する店が続出しましたから、本当に困ったものです・・・

 そのおかげといいますか、HDDがこんなに高いのならばこの機会に!ということで、新しい記憶デバイス「SSD(ソリッドステートドライブ)」を、思い切って購入する人が増えた年でもありました。

 SSDというのは、要するに大容量メモリの塊をHDD替わりに使うもので、記憶容量あたりの値段はHDDよりも相当高いのですが、なんといっても「速い」「静か」「小さく軽い」「省電力」ということで、一度自分のPCが一瞬で起動するのを見てしまったら、もうHDDへは戻れなくなるという、魅惑の品です。

HDDとSSDのちがい

 ところで、ソリッドステートという言葉に郷愁を感じたのは私だけ?

 私は大昔から好きな部品を必要なだけ買ってきて組むという厄介な自作派なのですが、最近は明らかに、完成品の方が低価格&高性能加減が半端ない、ということで、完全に流行から立ち遅れてしまっています。

 自作の利点は必要なものだけいつでも入れ替えられること、細かいことに妙に詳しくなることなのですが、こうして組み上げたPCにも、ソフト・ハードの世代交代による拡張の限界がありますので、一定以上のバージョンアップができない状態に必ず陥ります。それ以上拡張・高速化する場合は、マザーボード・CPU・メモリは最低限セットで全交換!みたいになってしまうのですね・・・


▼スマホ&タブレット百花繚乱

 世の中は、新しい通信方式を採用したスマホとか、新型高性能タブレットが続々登場しているのですが、遠目に見ていると、何が出来て、どう楽しいかのイメージが相変わらず掴みづらい感じがしますね。とりあえず、新しいデータ通信の方式と、OSそのものの新機能などがトピックな様です。


・進化するデータ通信方式

 高速データ通信方式が多々出てきているのですが、数10メガビット毎秒の速度が売りなのは良いとして、最新の方式を利用する場合は、なにやら定額っぽいプランに加入する割に、更なる追加料金が発生するっぽい設定になっているみたいですので注意が必要ですね。

 通信量が一定以上になると最高速度が制限されて、追加料金がガンガン発生ということになるみたい・・・

 ただでさえ、何千円の月額基本料に数千円のデータ通信料金を払って使うのに、さらに追加だなんて、日本はそんなに裕福ではありませんよね。それならば、いっそのこと最低料金のプランに加入して、データ通信はWiFiで!とか、本気で思ってしまうわけです。

 これらのデータ通信サービスは、常時最高速度の保証がされているわけではなく、混雑時にはどしどし速度が低下してしまうわけですから、メリットをあまり感じないのは私だけではないと思います。むしろ、遅いときには割引してもらいたいかも・・・


・年々高機能化するAndroid OS

 2009年4月登場の、Android1.5:カップケーキ(=開発名)から、1.6:ドーナツ、2.1:エクレア、2.2:フローズンヨーグルト、2.3:ジンジャーブレッド、3.0:ハニカム、などを経て2011年末に4.0:アイスクリームサンドイッチのバージョンがリリースされました。

 最新版の概要は、タブレット向けバージョンとの画面表示統合、NFC対応、再生メディアの追加等、だとか。この新しいバージョンは、続々新製品に搭載されてくることと思います。

 ちなみに現在の主流は、バージョン2.2〜2.3だそうで、これだけ8割以上のシェアがあるとのこと。新機種登場とともにどんどん新しい方へと移っていくのでしょうね。

 このように、スマホもタブレットも見た目はどんどん進化しているような気がするのですが、以前書いたとおり、やはり電池事情がどしどし悪化しているので、大画面!高速処理!とか書かれている場合はそっちが気になってしょうがないという・・・

 そんなわけで、私的には、あまり目新しいものが無いという年明けでして、ワクワクするようなことが起こることを陰ながら見張りつつ、本年もよろしくお願いいたします〜。それではまた次回。

電気先生
電気先生
インターネットがメジャーでなかった頃から、パーツBGやミスター・バイクBG誌などで、バイク関連の怪しげなサイトを紹介したり、紙と鉛筆で生きてきた編集部員を捕まえて、無理矢理ホームページを作らせたり、そんな暴走の果てに「乾電池何個でセルは回せるか」などという、金と手間ばっかりかかる無謀な実験をやらかしていた、電波的なPC馬鹿とのレッテルが。最近では、パソコン・携帯・スマホに飽き足らず、深夜アニメやアキバ系カルチャーにどっぷり浸かっている腐れエンジニアです。御多分に漏れず、ツイッターにも出没していますので、苦情はこちらへお寄せください→@siuyanmm


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