MBHCC C-2
添乗員ヨッティのバイクツアー裏レポート その13「我が名はバイク乗り。ただひたすら、地平線を目指す。それが至上の喜び。以上。」



観光がメインではありません
今回のテーマは、ひたすら走ること
そんな旅もオーダーメイドできる
それも道祖神のバイクツアーです!

海外ツーリングといえば、オーストラリアという時代があった。今から20年以上も前の話だ。あの頃、赤い地平線に続く道をどこまでも走ることを誰もが夢見た。時は過ぎ、いつしかオーストラリアへ行きたいと思うライダーがなぜか減っていった。それに伴い、道祖神のオーストラリア・ツアーも、ラインナップから姿を消していた。だが、しかし! 最近、オーストラリアへ行きたいというお客様が急増。急きょ、オーストラリアへのオーダーメイド・ツーリングが成立し、久々に南の大陸を堪能してきました。

 
 今回のツアーは「ハーレーでエアーズ・ロックを目指し、大陸を縦断するようなツアーを体験したい」というお客様のご要望に沿って、ルートを設定。メルボルンでバイクをピックアップ。大陸を縦断するスチュアート・ハイウェイを縦断し、地球のヘソを見てケアンズでバイクを返却、という内容になった。

 通常の「観光地を巡るツアー」ではない。とにかく「大陸を走る」ことが目的のツアーだ。日々の走行距離は600km~700km以上! そのため、毎朝夜明けと同時に出発、太陽の沈む頃まで走る。結果として、1日のうちで最も空が美しい時間帯を、オーストラリアの大陸で感じることができた。

 いざ、ツアーが始まると、毎日が単調である。夜明け前に目覚め、まだ薄暗い空の下、フルーツと野菜ジュースだけの朝食を食べ、走り出す。ひたすら走っては休憩、ひたすら走っては休憩。最近話題の絶景ロードを行くわけでもなく、美味しい料理にありつけるわけでもなく、ただ、ひたすら走る。
 今日も、明日も、明後日も。ほとんど変わらない風景の中、ひたすらアクセルをあける。暑い。午前11時くらいになると、温度計は40度を突破する。午後は半分モーローとした状態で走る。ただ耐える。快適でもなんでもない。試練の旅。バイク乗りとしては見逃せない「マッドマックス」のロケ地クーバーペディも素通り。そんな所に立ち寄る余裕もない。
 やがて地平線の先に、赤い大きな1枚岩が見えてくる。あれこそは、死ぬまでに一度は見たいと思っていたエアーズロック。その圧倒的な存在感にただただ感動。夕日に赤く光る地球のヘソに感動したところで、この旅はようやく半分をクリアしたところ。この後も、ひたすら地平線を目指す日々が続く。

 いったい、この旅は何なのだろう。お客さんはこの旅に満足しているのだろうか? ただ苦しいだけではないだろうか? そんな不安が添乗員の胸に一瞬こみ上げた。しかし、無事にケアンズに到着したときのお客様の表情は達成感に満ち溢れていた。走った。オーストラリアの大地を、とにかく走った。それだけで、満足のようだった。

 バイクに乗って旅をする意味ってなんだろう? 観光地を見るだけなら、大手旅行会社のパックツアーに参加すれば良い。ただひたすら、地平線に向けてアクセルをひねる。それこそがバイク乗りの楽しみだ。それだけのために、たった3人で添乗員付きのツアーをオーダーしてくれたお客様に敬意を示しつつ、こんなツアーもアリだな……と考えさせられた、オーストラリアのオーダーメイド特別企画でした。


天気が悪いけどグレート・オーシャンロードの展望台から……
天気が悪いけどグレート・オーシャンロードの展望台から……

アウトバック突入!まだまだ緑も多く、元気な頃……
アウトバック突入!まだまだ緑も多く、元気な頃……

宿泊は基本的にロードハウスと呼ばれる簡易宿泊施設。意外と快適
宿泊は基本的にロードハウスと呼ばれる簡易宿泊施設。意外と快適。

毎日、夜明け前にエンジン始動!
毎日、夜明け前にエンジン始動!

砂漠の中のオアシス、ガソリンスタンド兼ホテル兼レストラン兼BAR
砂漠の中のオアシス、ガソリンスタンド兼ホテル兼レストラン兼BAR。

典型的な朝食。しかし、ツアーが進むにつれ、野菜ジュースだけでいい、という日になっていく……
典型的な朝食。しかし、ツアーが進むにつれ、野菜ジュースだけでいい、という日になっていく……

なぜか日本語表記もあり

クーバーペディの名物看板。オパール採掘のための穴に落ちないよう注意!の意味。
なぜか日本語表記もあり。 クーバーペディの名物看板。オパール採掘のための穴に落ちないよう注意! の意味。

ハイウェイを走る限り、ガス欠にならない程度にガソリンスタンドはある

10アウトバックの主役は連結トレーラー、ロードトレイン。全長50m超、死ぬ気で追い越せ!
ハイウェイを走る限り、ガス欠にならない程度にガソリンスタンドはある。 アウトバックの主役は連結トレーラー、ロードトレイン。全長50m超、死ぬ気で追い越せ!

今日も明日も明後日も、ただ地平線を目指す

やがて地平線の先にマウントコナーが見え……
今日も明日も明後日も、ただ地平線を目指す。 やがて地平線の先にマウントコナーが見え……

夕日に光るエアーズロックを見てただただ感動。でも、旅はまだ半分……

オーストラリアの料理といえば、こんな感じ……
夕日に光るエアーズロックを見てただただ感動。でも、旅はまだ半分…… オーストラリアの料理といえば、こんな感じ……

ガソリンスタンドは本当にオアシス!木々や花が出現し、海に砂漠の旅も終わりに近づいた頃。

途中のドライブインでゲットしたこのサントラCDは、この灼熱の大地にはしっくりこなかった……
旅も終わりに近づいた頃。木々や花が出現し、海が近くなってきたことを教えてくれる 途中のドライブインでゲットしたこのサントラCDは、灼熱の大地にはしっくりこなかった……

オーストラリアで強烈に残ってる記憶といえば、まさにこんな絵。
オーストラリアで強烈に残ってる記憶といえば、まさにこんな絵。

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2015年度 新パンフレットが完成しました!


2015年度新パンフレット
今年は大幅にページ数が増え、ボリュームアップ!例年にも増して、新コース新企画を満載しております!定番のBMWヨーロッパは例年の倍増、4本を設定。アメリカのコースもルート66横断のボリューム満点ツアーから、7日間のショートコースまで取り揃えました。さらに、今年はなんといってもアジアのコースを大幅に強化!シルクロード横断シリーズは完結編のトルコです。また、新しい試みとしてヨーロッパをスクーターで走るツアーなども盛り込みました。ご希望の方はぜひ道祖神までご請求下さい!
E-mail: bike@dososhin.com


*** 今が旬のおすすめバイクツアー ***


「オーストラリア 目指せエアーズロック!シンプソン砂漠横断アドベンチャー11日間」

今が旬のおすすめバイクツア
「海外ツーリングといえばオーストラリア」という時代があった。あの頃、多くのライダーがオーストラリアを目指した。地平線、砂漠、そして果てしなく続くダートロード。オーストラリア中央部に位置するシンプソン砂漠を横断し、夕日に光る巨大なエアーズロックを目指す旅が再び始まります。道祖神が原点に帰るアドベンチャー・ツーリング。2015年、復活!
ツアーの詳細はこちらから。
お問い合わせは道祖神、バイクツアーデスクへお気軽にどうぞ。
E-mail: bike@dososhin.com
TEL:03-5444-8190

アフリカ、海外バイクツアーといえば
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0120-184-922 (フリーダイヤル)

●バイクツアー専用ダイヤル
TEL 03-5444-8190
特にアフリカと海外バイクツアーに滅法強い、愛と誠意の旅行代理店。一般はもちろん、テレビロケや政府関係など業務方面の信頼もあつい。
高い人気と実績を誇るバイクツアーは、アメリカ大陸横断、アメリカ西部周遊、ヨーロッパ5カ国周遊などの定番コースを始めとして、ロシア、オーストラリア、中央アジア、アルゼンチン、アフリカ、タイ、台湾などオン、オフ共に多彩に設定されてる。一生に一度は行きたい海外ツーリングだが、一度行くと二度三度とリピート率はかなり高くなる道祖神バイクツアー副作用にも要注意!?
詳細はバイクツアー専用ホームページhttp://www.biketour.jp/tour/で。

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