カメラマン 志位充一
職業はカメラマン。誰にも優しい人柄で、あらゆる方面に幅広い人脈を持つ。愛車SL230でホンモノのSL(蒸気機関車)を追いかけ回す筋金入りの撮り鉄でもある。
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第3回 「銅山で鉄分補給」
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写真をクリックすると違うバージョンがみられるものもありますのでお試しください。
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今回は哀愁漂う栃木県は足尾銅山に行ってきました。
以前にもたずねたことはあるのですが、廃墟好きでもなければ鉱山マニアでもないわたしがなぜ再び訪れたのかと申しますと、それは皆さんすでにご存じのように、鉄だからです。足尾銅山周辺は、お宝級の廃線跡が残る貴重なスポットなのです。
足尾銅山へは関越道本庄児玉インターから国道462号線で伊勢崎を抜けて県道73号線へ。北関東自動車道ならば伊勢崎インターが便利でしょう。県道73号線で赤城を経て国道122号線で足尾を目指します。
国道122号線は渡良瀬川に沿った眺めの良いルートで、日光方面へのツーリングルートとしても人気のある道です。春らしくなった当日は日曜日ということもあって、かなりのバイクに出会いました。
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渡良瀬川に沿って鉄道も風光明媚なルートです!
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今回の行き先を足尾に決めた理由がもう一つあります。それは国道122号線に沿っているわたらせ渓谷鉄道と、ちょうど盛りを迎えた花桃を絡めた写真を撮ることです。桜ではありませんハナモモです(知らない方はググってみてください)。
行ってみたら花桃の見事なこと! と、人の多さにびっくり! みなさん考えることは同じですね。ささっと撮影して足尾銅山を目指しました。
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訪ねた時期はどこの駅も花桃の花盛り! 花も凄いが人もすごかった!
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花桃に負けじと、いたるところで桜も綺麗にお出迎え。今では桜の時期はもう過ぎたが、これから次々と花々が咲く。緑も綺麗。
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渡良瀬川、わたらせ渓谷鉄道とランデブーしながら国道122号線をぐんぐん走り、通洞駅の手前で県道250号線へ。足尾銅山の観光施設を横目で見ながら足尾駅に到着です。
ここにもコアな鉄道車両が保管(放置?)されており、間近で見て鉄分補給が出来ます
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足尾駅の7駅手前の花輪駅近所にある有形文化財の旧花輪小学校。いい雰囲気で一般に見学開放(10時〜16時)。
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足尾駅にはキハ30やタンク車など国鉄時代の古い車両も保存展示。レトロな駅舎も人気!
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足尾駅の次が、わたらせ渓谷鉄道の終着駅間藤駅です。線路はここまでですが、この先が本日のメインディッシュ、かつて足尾銅山が操業していた頃に貨物列車の通ったレールや踏切などが今も所々に残っている廃線跡です。濃い目の鉄分が豊富でたまりません!
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その昔は銅山にまで伸びていた専用線の廃線跡。今はところどころに名残りが。
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廃線跡を堪能してひとしきり鉄分を補給した後は、さらに先への銅親水公園(あかがねしんすいこうえん)へ進みます。ここには地場産業の足尾焼の陶板を使って描いた日本で一番? 大きな壁画があります。日本一かどうかは定かではありませんが、確かにでかいです! この公園からは足尾ダムや足尾銅山も一望できる隠れた名所です。
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この公園には売店もあり、気候が良ければゆっくり休むこともできます。
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この先にも道は続いているのですが一般車進入禁止ですから、今来た道を引き返します。途中の足尾銅山本山抗口を見学して、再び間藤、足尾、通洞駅前を通り抜けたら、その先の舗装された林道を山の中へどんどん入っていきます。温泉やキャンプ場のある銀山平を経てしばらく走ると小滝抗口に到着。ここは先ほど見学した本山抗口と坑道でつながっているそうです。もちろん中には入る事は出来ませんが、足尾銅山の規模がかなり大きい事がわかります。
このあたりにはかつて銅山で働いていた人が多数住んでいた町や精錬所がありました。今では建物はもうありませんが、痕跡がたくさん残っています。丘の上の学校の跡地は、こんな山の中に、こんな大きな学校が! と驚きます。
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銀山平に通じる舗装林道にはいたるところに旧鉱山繁栄の跡が。看板表記もあり見つけるのも簡単。当日もバイクで尋ねる人もちらほら! 途中にある銀山平温泉は日帰り入浴も可能。キャンプ場もある。
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今回の行程は約300キロ。CB250Fは38km/Lとがんばってくれたタイムスリップのツーリングでした。
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