MBHCC C-2
添乗員ヨッティのバイクツアー裏レポート その14「チンギス・ハーンの時代から変わらない風景がここにある。変わったのは草原を駆ける馬が『鉄の馬』に変わったことだ。」



どこまでも続く青い空と草原の海
気分は騎馬民族!の荒々しい旅かと思えば
セローでトコトコのんびり
そんな旅も道祖神のバイクツアーです!

 果てしなく続く草原の海。どこまでも青いモンゴリアン・ブルーの空。モンゴル帝国の都が置かれたカラコルムを目指して、川を渡り、乗馬も体験し、気分はかつての騎馬民族! 地球の半分(?)を支配したとも言われるチンギス・ハーンの視線と気分を味わえる悠久の旅・・・と言えばいかにも男性的なイメージですが、利用するバイクはヤマハのセロー。「爆走」ではなく、のんびりトコトコと。ちょっと前の記録ですが、2年前のモンゴルツーリングの模様をお届けします。

 
 近年、モンゴルの首都ウランバートルの町は大発展を遂げた。空港について市内に向かうと、目の前に林立する高層ビルの群れと大渋滞。いったいここはどこだ? 草原の国をイメージしていたお客様は驚いただろうが、添乗員もびっくりたまげていた。町の中心広場はフリーのWiFiエリアがあり、オサレな女子たちがスマホ片手に歩道を歩いて行く。いったいここはどこだ? もう一度自問自答したくなる。でも翌日、バイクを受け取り、ウランバートルの喧騒を出ると、そこには太古から変わらぬ風景が広がっていた。そのギャップにまたまたびっくりたまげる。

 ツアー出発後1時間もたつと、気が付けば360度草原の世界。ここで現地ガイドとの摩擦が発生! 先頭を走るガイドはいつまでたっても舗装路から草原に入らない。添乗員もお客様も「なんで?」。休憩のとき、ふと訪ねた。なぜ舗装路を外れて草原に入らないのだ? すると思いがけない答えが。「どうです! すごいでしょう! 今は首都からハイウェイ(舗装路)が整備され、チョー快適にカラコルムまで行けるんですヨ」と得意気に話す。
 いや、あの、我々はオフロードツアーだから! とガイドと論争に。国際観光国家として一生懸命に舗装路を進めているモンゴルに、オフロードライダーのココロを説くのは難しかった。なぜ立派な舗装路ができたのに、あえて道ではない所を走るのか? ここは難しい問題でもある。車で移動する一般の観光客にはハイウェイは重要だが、我々は草原の道にこそ、モンゴルの魅力を感じているのだ。それはときとして、エジプトやオーストラリアの砂丘や砂漠よりも美しく、楽しいものなのだ。

 ガイドとの一戦を終え、草原の道を走りだす。草原の道は、谷を下ったかと思えば真っ青な空を目指して一気に駆け上がって行く。それはまるで小舟に乗りて大海原に漕ぎ出すような不思議な気分。オフロードの海外ツーリングにありがちな、上級テクニックは必要としない。バイクはヤマハのセローだから、小柄な女の子でも安心して走れる。小さいながらもトルクフルなエンジンは、そこそこのギャップも急斜面も難なくクリアしていく。そして、かつて大陸を支配したチンギス・ハーンが見た風景はこんな風景だったのかと思うと感無量。

 一日の走行を終え、モンゴル民族の伝統的な移動式テント(ゲル)を模したツーリスト・キャンプに宿泊する。シャワーのお湯は出ないかもしれない。電気も停電する可能性のほうが大きい。でも、そんなことは、果てしなく広がる大草原の中では小さなこと。大事なことは、遥かチンギス・ハーンの時代と変わらない風景が、今もここにあるという事実。夜は満点の天の川が望める。この星空もチンギス・ハーンの時代とちっとも変わらないはず。変わったのは・・・ウランバートルの都会をのぞけば・・・そう、草原を駆ける馬が「鉄の馬」になったということか。


15ウランバートルは大都会となっていた
ウランバートルは大都会となっていた

2今日も明日も明後日も草原の海が続く
今日も明日も明後日も草原の海が続く。

川渡りもある!
川渡りもある!

砂丘もある!
砂丘もある!

5草原の真ん中で小休止
草原の真ん中で小休止。

走り終わったあとのビールは最高!
走り終わったあとのビールは最高!

 そう思うとたまらなく酒が飲みたくなってきた。お客様が寝静まったあと、地平線から天空に向けてそそり立つ天の川を見上げながら、モンゴル・ウォッカ「アルヒ」を飲む。ベッドに入るのも忘れて、いや、ベッドより贅沢な草原の布団に抱かれながら眠る日々をしばし過ごしたモンゴル・ツーリングだった。


モンゴルといえばジンギスカン

夕食はこんな感じ。
モンゴルといえばジンギスカン。 夕食はこんな感じ。

これがツーリストキャンプ。ゲルに泊まります

一般農家も訪問し、馬乳酒を体験
これがツーリストキャンプ。ゲルに泊まります。 一般農家も訪問し、馬乳酒を体験。

カラコルムに残るエルデニゾー寺院

12これがモンゴルウォッカのアルヒ!
カラコルムに残るエルデニゾー寺院。 これがモンゴルウォッカのアルヒ!

13ツーリストキャンプの横に広がる大自然

14もちろん現地の人は今でも馬に乗る
ツーリストキャンプの横に広がる大自然。 もちろん現地の人は今でも馬に乗る

1草原の海を走る!
草原の海を走る!

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2015年度 新パンフレットが完成しました!


2015年度新パンフレット
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「モンゴル カラコルムと草原の道オフロード6日間」

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ウランバートルでバイクを受け取り、カラコルムを目指して草原の道を走る。途中、遊牧民の民家を訪問し、乗馬も体験できる内容です。バイクは扱いやすいヤマハのセロー。オフロードが初心者の方でも安心して参加できます。さらに、今年は2名様より催行決定!ツアー設定日も大幅に増やしました!
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