MBHCC C-2
添乗員ヨッティのバイクツアー裏レポート その15「とうとう事件に巻き込まれる?!あなどれないアドリア海ツーリング」



「トラベル」の語源は
「トラブル」と言われるように
旅にトラブルは付きものです
ときにはベテラン添乗員もまさかのトラブルに
遭遇することもありますが
お客様と共に乗り越えて絆をさらに深める
そんな旅も道祖神のバイクツアーなのです(汗)。

 バイクツアーだけど、フェリーや列車を使えば旅の楽しみは倍増する。アドリア海の真珠、ドゥブロヴニクからイタリアに向かうフェリーは酒池肉林!? だが、しかし。その後に事件が待っていた! それでも我々のツアーは止まらない!

 
 ドゥブロヴニクからのフェリーで予約した部屋は、実は船の底の、さらに底だった。車やバイクを停めているデッキよりもさらに下の階、下級船員みたいな場所が「キャビン」という名の個室だった。もちろん窓はない。そして、狭い。がびーん。まずい。フェリー代をケチったと思われたらどうしよう・・・


旧市街が世界遺産のスプリット

ダルマチア海岸は迫力ある断崖絶壁が続く
旧市街が世界遺産のスプリット。 ダルマチア海岸は迫力ある断崖絶壁が続く。

紺碧のアドリア海!豪快なシーサイドツーリング

アドリア海の宝石ドゥブロヴニクを楽しむ!
紺碧のアドリア海! 豪快なシーサイドツーリング。 アドリア海の宝石ドゥブロヴニクを楽しむ!

 寝るだけのための部屋を出て、とりあえずデッキへ上がってみる。遠くにドゥブロヴニクの夜景、そして頭上にはお月様。すでに船はダルマチア海岸を離れ、イタリア半島を目指して出港していた。まずはビールだ。船内にはオサレなBARやレストランもあるのだが、星空の下のデッキにもBARカウンターはあり、スピーカーからはレゲエが大音量で鳴り響き、推定年齢40~50歳のセニョリータたちが歌い、踊っていた。最近ブームのクルーズ船とはちょっと違う雰囲気。平均年齢60歳前後の我がニッポンのオジサンたちは、ビールをちびちび飲みつつ、踊り狂うナイスミドルなお姫様たちを眺めながら、アドリア海の夜の航海を楽しんでいた。普通じゃない世界。バイクに乗っているだけじゃ体験できない世界。世界の道を走るのももちろん楽しいが、世界の船もまたドキドキワクワクの連続なのだ。部屋は狭くても想定外の楽しい航海となり、まずは一安心。


イタリアへ向かうフェリーで出国審査

夕日に照らされたフェリーに乗り込む
クロアチアの港で出国審査。 夕日に照らされたフェリーに乗り込む。

船はいい!

イタリアの入国審査
船はいい! イタリアの入国審査。

 しかし、パラダイスは永遠ではない。翌朝、フェリーはイタリア南部のバーリという港町に到着。ここで落とし穴が待っていた。車上荒らしに遭い、添乗員のバッグが盗まれてしまったのだ!

 実はその前に、バイクが1台、バッテリーあがりで動かなくなっていた。フェリーを降りた場所は国境の税関エリアのため、その場に長時間留まることはできない。とりあえず、安全そうな? 場所まで皆で移動し、バイクやサポートカーを置いて、添乗員は故障したバイクを取りに再び港まで戻り、動かないバイクを押して皆が待つ場所まで戻った。その間、わずか20分。しかし、車に戻ってみると運転手側の窓ガラスが割られ、添乗員の大事なバッグは消えていた・・・・「やられた!」。バッグの中には大切な書類の他、そこそこな金額の現金、携帯電話、デジカメなどすべてが入っていた。がびーん。

 しかし、不幸中の幸いとはこのことである。お客様の荷物は無事だった。誰もケガはない。これだけで元気が出た。そして、こんな事件が起こると、意外とグループが1つにまとまるものらしい。添乗員はこれから警察に行き、さらに壊れた1台のバイクをバイク屋に持って行かねばならない。お客様には添乗員無しで、その日の日程300kmを走ってもらわねばならない。果たして、皆様はちゃんと300km先のホテルに到着した。

 一方、私は壊れたバイクをバイク屋まで押して行く。そのうち、南ヨーロッパ特有のシエスタ(お昼寝)時間にかかってしまう。やっと見つけたバイク屋にたどり着いたときは、むなしくもシャッターが下りている。ふざけんなよ! と怒りながらも、怒ってもしょうがないので、僕と壊れたバイクのお客様も仕方ないのでヒルネする・・・結局バイクが直ったのは夕方5時だった(それでもちゃんと直るところがイタリアだ!)。高速道路で一気に300kmを走行し、夜10時に目的地に到着。無事にグループに合流。すべて問題解決。道祖神のツアーはお客様の「ご理解とご協力」によって成立するのだ、とつくづく実感させられたツアーだった(車のガラスは最終日まで割れたままでしたが)。


9がちょーん・・・

警察の現場検証
がちょーん・・・ 警察の現場検証。

 ところで、今回のもう1つの隠し味は「バレンティーノ・ロッシの故郷タブリアを訪れる」ことだった。こんなマニアックで田舎な場所を目的地に設定する旅行会社は他にあるまい。だが、しかし。行ってみたらそこはとても美しく、可愛らしい町並み。町に差し掛かると、46番フラッグがそこかしこにヒラヒラとはためく。町に入るとき、思春期の頃、好きな女の子の町を初めて訪れるあのドキドキ感に似ていた。この町であの偉大な英雄が生まれ育ったのかと思うと感無量。このツアーの参加者のうち、何人がロッシのファンだったのかは不明だが、この日「公式ファンクラブ」に入会したのは添乗員以外にも約1名いた・・・。

 町を出るとき、周辺にはヒマワリ畑が広がり、これまたロッシのイメージカラーを強調していた。聖地巡礼、達成。感無量なアドリア海ツーリングだった。


Vロッシファンクラブ本部

店の中の物、全部ロッシグッズ!
Vロッシファンクラブ本部。 店の中の物、全部ロッシグッズ!。

タブリア周辺は見事にロッシ色?に染まっていた

サンマリノのリベルタ広場でオサレな夕食
タブリア周辺は見事にロッシ色? に染まっていた。 サンマリノのリベルタ広場でオサレな夕食。

ベネチアを散策

ベネチアからヨーロッパ各地へ向かう列車。眺めてるだけで楽しい
ベネチアを散策。 ベネチアからヨーロッパ各地へ向かう列車。眺めてるだけで楽しい。

世界一おいしいボンゴレ

スロベニアは美しい丘陵地帯が続く
世界一おいしいボンゴレ。 スロベニアは美しい丘陵地帯が続く。

クロアチアへの国境ゲート

無事にザグレブのバイク店に到着
クロアチアへの国境ゲート。 無事にザグレブのバイク店に到着。

●写真提供:下野耕一様

* * * * *


2015年度 新パンフレットが完成しました!


2015年度新パンフレット
今年は大幅にページ数が増え、ボリュームアップ!例年にも増して、新コース新企画を満載しております!定番のBMWヨーロッパは例年の倍増、4本を設定。アメリカのコースもルート66横断のボリューム満点ツアーから、6日間のショートコースまで取り揃えました。さらに、今年はなんといってもアジアのコースを大幅に強化!シルクロード横断シリーズは完結編のトルコです。また、新しい試みとしてヨーロッパをスクーターで走るツアーなども盛り込みました。ご希望の方はぜひ道祖神までご請求下さい!
E-mail: bike@dososhin.com


*** 今が旬のおすすめバイクツアー ***


9/16発 
ボリビア・アンデス・ユンガスの道とウユニ塩湖ツーリング11日間

今が旬のおすすめバイクツア
ボリビアの高地と熱帯雨林を走り、絶景のウユニ塩湖を目指すオン&オフロードツーリング。世界で最も標高の高いボリビアの首都ラパスからスタートし、北ユンガスの道へ。険しい断崖の道を進んだ後、南米のハイライト、ウユニ塩湖へ!360度広がる真っ白な世界をバイクで走ればそこはまさに異次元世界!ボリビアの変化に富んだ地形と美しい自然の造形を堪能するオン&オフツーリングです。

詳細はこちらから。
http://www.biketour.jp/tour/detail.php?id=153
お問い合わせは道祖神、バイクツアーデスクへお気軽にどうぞ。
E-mail: bike@dososhin.com
TEL:03-5444-8190

アフリカ、海外バイクツアーといえば
●東京本社
TEL 03-3455-6111
0120-184-922 (フリーダイヤル)

●バイクツアー専用ダイヤル
TEL 03-5444-8190
特にアフリカと海外バイクツアーに滅法強い、愛と誠意の旅行代理店。一般はもちろん、テレビロケや政府関係など業務方面の信頼もあつい。
高い人気と実績を誇るバイクツアーは、アメリカ大陸横断、アメリカ西部周遊、ヨーロッパ5カ国周遊などの定番コースを始めとして、ロシア、オーストラリア、中央アジア、アルゼンチン、アフリカ、タイ、台湾などオン、オフ共に多彩に設定されてる。一生に一度は行きたい海外ツーリングだが、一度行くと二度三度とリピート率はかなり高くなる道祖神バイクツアー副作用にも要注意!?
詳細はバイクツアー専用ホームページhttp://www.biketour.jp/tour/で。

[第27回][第28回][第29回]
[ゆきゆきて道祖神バックナンバー目次へ]
[バックナンバー目次へ]